イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

リヴァプール、アーセナル…ボーンマスで大活躍の若きCBディーン・ハイセンの争奪戦の勝者は…?

リヴァプール、チェルシー、アーセナル、ニューカッスル、スパーズ。最近、メディアで話題になっているディーン・ハイセンを狙っているといわれているクラブです。ボーンマスの躍進に貢献した20歳のCBは、なぜこれほど人気になっているのでしょうか。ユーヴェでのセリエA初出場は、2023年10月。トップチームでの公式戦出場は45試合という発展途上の選手です。

出身はアムステルダムで、5歳のときに家族でスペインに移住。10歳からマラガのアカデミーでプレイしていたディーン・ハイセンは、レアル・マドリードの誘いに乗らず、2021年にトリノに渡りました。「ユヴェントス・ネクスト・ジェン」と名付けられたリザーブチームを経て、トップチームデビューを果たすと、2024年1月にはASローマにレンタルされています。

イタリアの首都で、公式戦14試合2ゴール1アシストという数字を残したCBにいち早く目を付けたのは、ポテンシャルの高さを見抜いたボーンマスで、2024年7月に移籍金1200万ポンドの5年契約を締結しました。レギュラーポジションを獲得したのは12月に入ってからで、プレミアリーグ初年度の戦績は25試合2ゴール1アシスト。先発した試合で3失点以上は、リヴァプール戦のみです。

プレミアリーグで45試合しか出場経験がなかったモイセス・カイセドに、1億ポンドを超えるタグを付けたブライトンなら、彼をほしがるクラブにも同等の額を要求していたのではないかと思われます。「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者によると、ボーンマスとの契約にあるバイアウト条項は5000万ポンド。人気の理由のひとつは、お手頃価格です。

近年のアーセナルの補強を見続けてきたグーナーなら、ミケル・アルテタがほしがっていると聞いただけで、「ユーティリティがある」「左右両足で蹴れる」「ビルドアップで多彩なボールを出せる」といったDFの基本条件はクリアしていると見做すでしょう。197cmの長身を活かした空中戦の強さは、ニコラ・ジョバーのセットピースの戦術でもキーマンになりえるはずです。

ただし本人は、サリバとガブリエウがいるチームには難色を示すかもしれません。レギュラーポジションとトロフィーを両方手に入れるなら、リヴァプールのほうが現実的です。コナテとの契約延長交渉が決裂すれば右のCBで、33歳のファン・ダイクが衰えたら左。「プレスを苦にしない」「FWのスピードに対応できる」といった強みも、レッズが惹かれる理由のようです。

ファビアン・シェアとダン・バーンの後継者がほしいニューカッスルと、CBの層が薄いスパーズも、5000万ポンドで逸材が獲れると聞けばリサーチを開始するでしょう。最終ラインからのロングフィードを活用するエディ・ハウの戦術にはフィットすると思われますが、ポステコグルーの将来が不透明なスパーズに、はまるかどうかはわかりません。

エンツォ・マレスカのチェルシーも問題なさそうですが、8年以上の長期契約とインセンティブのシェアが高いサラリーがネックになる可能性があります。ストライカーとセントラルMFが優先のアーセナルや、SBと前線も強化したいリヴァプールはロケットスタートを切れる状況ではなく、エディ・ハウが本気で口説けば一気に決まるかもしれません。

いや、リヴァプールは左SBのミロシュ・ケルケズとダブルで交渉し、ダルウィン・ヌニェスやエリオットを差し出すといった奥の手があります。伸びしろ充分のヤングスターは何を重視し、どのクラブを選ぶのでしょうか。居酒屋で「親友として相談に乗ってほしい」といわれたら、離職率が低くて面倒見がいい先輩がいるアンフィールド推しですが…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す