ハリー・ケインとデ・ヘアは3年連続!PFAがプレミアリーグ2016-17シーズンのベスト11を発表!
中盤の4人は、アザール、カンテ、デル・アリ、マネ。前半戦のリヴァプールを牽引したヘンダーソンとララナ、ワントップと左サイドで18ゴールを挙げたアレクシス・サンチェス、プレミアリーグのアシストランキングのTOPに立つデブライネと2位のエリクセンも入れたくなりますが、あまりにも素晴らしかった4人を押しのけるほどの情熱は持てません。最終ラインはトッテナムの両サイドを担うカイル・ウォーカーとダニー・ローズ、コンテ監督の3バックを成功させたダヴィド・ルイスとケーヒルです。こちらで惜しかったのは、マンチェスター・ユナイテッドで獅子奮迅の活躍を見せたバレンシアと、最少失点トッテナムのコンダクターとして君臨するアルデルヴァイレルトでしょうか。ダニー・ローズが18試合しか出ていないことを考えれば、1月に負傷離脱したサウサンプトンのファン・ダイクや、アザールの後ろをカバーし続けたマルコス・アロンソも選ばれてもよかったかもしれません。GKはデ・ヘア。ロリスとヒートンも捨てがたいポジションですが、マンチェスター・ユナイテッドの22戦連続無敗は、守護神とDF陣の奮闘あってこその記録です。
【プレミアリーグ2016-17シーズン PFA Team of the Year】
GK/ダヴィド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
DF/カイル・ウォーカー(トッテナム)、ダヴィド・ルイス(チェルシー)、ガリ―・ケーヒル(チェルシー)、ダニー・ローズ(トッテナム)
MF/デル・アリ(トッテナム)、エデン・アザール(チェルシー)、エンゴロ・カンテ(チェルシー)、サディオ・マネ(リヴァプール)
FW/ハリー・ケイン(トッテナム)、ロメウ・ルカク(エヴァートン)
現役選手で最多受賞は、ガレス・ベイル、ジョン・テリー、エデン・アザール、デ・ヘアの4回。デ・ヘアはハリー・ケインとともに3年連続となります。3年連続といえば変則的な選手がいまして、2014-15シーズンにミルトン・キーンズ・ドンズでリーグ1のベスト11に選ばれていたデル・アリもプレミアリーグの直近2年と合わせると連続で3回めとなります。「PFA Team of the Year」における最大のミステリーは、マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロが1度も受賞していないことです。2014-15シーズンに26ゴールを挙げて得点王に輝いたアルゼンチン代表FWは、5発も少なかったハリー・ケインに持っていかれてしまいました。開幕から10試合を控え選手として過ごした21歳が投票直前の後半戦であまりにも眩しかったからか、多数派のイングランド人選手たちが同郷の後輩の素晴らしさに盛り上がってしまったのか…。「過去5年で最高のストライカーは?」と問われれば、相当数の票を集めそうなアグエロには、不運という言葉しか思い浮かびません。
ちなみに過去最多受賞は、アーセナルのDFケニー・サンソムの11回。名GKピーター・シルトンが10回、レッズの闘将スティーヴン・ジェラードは8回、マンチェスター・ユナイテッドのDFガリー・パリスターが7回で続いています。6回受賞は多いのですが、最近のプレミアリーグファンが知っている名前を挙げれば、ティエリ・アンリ、クリス・コールマン、ガリー・ネヴィル、アラン・シアラー、リオ・ファーディナンド、ライアン・ギグスといったところでしょうか。英国系以外の選手で上位にいるのはアンリだけで、大陸とイギリスの間で選手の行き来が激しくなった現在は、4~5回が精一杯なのかもしれません。ともあれ、選出された11人と彼らのファンのみなさんには、「おめでとうございます!」と申し上げたいと思います。今週末は、FAカップ準決勝、残留バトルと4位争いが白熱のプレミアリーグ、そしてPFA年間最優秀選手の発表と、注目のイベントが目白押しです。
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