2025.09.17 トッテナムの話題
久しぶりのCLはオウンゴールのみの辛勝。それでも守備が安定したスパーズに期待!

開始早々のゴールシーンを振り返りましょう。ペドロ・ポロの縦パスで右から抜け出したのはベリヴァル。ボックスの脇でキープしたとき、ゴール前に入っていたのはリシャルリソンだけで、速いクロスをGKがキャッチして終わるはずでした。余裕があったルイス・ジュニオールは、なぜファンブルしてしまったのか。さまざまなアングルの映像を見たのですが、原因不明です。
いきなりビハインドを背負ったビジャレアルは反撃に転じたのですが、ニコラ・ペペやブキャナンのシュートは枠にいきませんでした。左サイドのジェド・スペンスがパペ・マタル・サールに渡し、左からニアに打ったミドルをルイス・ジュニオールがセーブしたのは30分。これが唯一のオンターゲットです。
後半のスパースは、ベリヴァルとジョアン・パリ―ニャのミドル2本しかシュートはありませんでした。ビジャレアルのサポーターが盛り上がったのは84分。アルベルト・モレイロの絶妙な浮き球で、ミタウカーゼがロメロの背後に飛び出したシーンです。ファン・デ・フェンのチャージはファールとなったものの、PKではなくFKで、決定機阻止のレッドではなくイエローでした。
左隅を狙ったニコラ・ペペのFKは、惜しくもファーポストの外。序盤のミドルシュートも55分のコントロールショットもポストの脇を抜けており、彼の日ではなかったというしかありません。スパーズの敵陣ボックスでのタッチはわずか6回で、xGは0.09。「喜ばしい勝利」とコメントしたトーマス・フランク監督は、「攻撃は改善が必要」と付け加えています。
プレミアリーグは連勝スタートで、唯一の敗戦は3試合めのボーンマス戦の0-1。チャンピオンズリーグはクリーンシートで勝利と、ここまでの戦績はアーセナルとそっくりです。特筆すべきは5試合で1失点の堅守。ロメロ、ファン・デ・フェン、ヴィカーリオが揃い、ジョアン・パリ―ニャやベンタンクールがセンターにいれば、昨シーズンよりバランスが格段に向上します。
リスキーなハイラインにこだわったポステコグルーのチームは、2024-25シーズンのプレミアリーグで1点差のゲームが1勝15敗でした。トーマス・フランク監督は守備の安定を重視し、システムや戦術の選択に柔軟性があるので、接戦の勝率は高まるでしょう。リシャルリソン、ベリヴァル、ジェド・スペンスは、新たな戦い方のなかで貢献度が上がっています。
夏の補強も的確で、モハメド・クドゥスとジョアン・パリ―ニャは既に合格のハンコを捺したくなる存在です。ビジャレアル戦の立ち上がりに強烈なミドルを放ったシャビ・シモンズは、フィット感が高まればゴールにつながるプレイが増えるでしょう。昨シーズンのユーヴェでセリエA16試合8ゴールのコロ・ムアニも、前線で多様な役割をこなしてくれるはずです。
トルコ行きが破談になったイヴ・ビスマにも、復活への道が残されています。公式戦4勝1敗といえどもまだ序盤戦で、CLのノックアウトラウンドやTOP4の話は時期尚早でしょう。それでも自信が感じられる守備陣や、ボーンマス戦の失敗を次に活かそうとする姿勢を見ていると、否応なく期待が高まります。週末はアウェイでブライトン。難敵ですが、いけそうな気がします。
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