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満身創痍のアーセナル、最新補強リスト

ヴェルマーレン、モンレアル、アルテタ、ディアビがプレミアリーグ開幕を前にして離脱。サニャ、ロシツキ、ギブス、ラムジーが開幕戦でケガを負って、今夜のチャンピオンズリーグプレーオフ、フェネルバフチェ戦のメンバーに窮する状態のアーセナル。過去5年間で2億ポンド弱。税引き前利益ではプレミアリーグで圧倒的No.1と資金はあるのに、ケチったのか気に入らないことがあったのか、まったく補強できずにここまできてしまったツケを払わないといけない状況に陥っています。

イグアインやルイス・グスタフォなど、選手に好意を持ってもらっていたにも関わらず、獲得できなかった理由を追いかけたい気分にもなりますが、過去をああだこうだいっても仕方がないので、ここはひとつ、これからどんな補強ができるのかに目を向けましょう。以下に紹介するのが、巷で話題になっている「アーセナルの補強候補」です。

1)マイカ・リチャーズ(マンチェスター・シティDF=可能性△)
右SBもCBもこなせる25歳のイングランド代表に、アーセナルが興味を持っていると報じられています。マンチェスター・シティは右SBサバレタが好調で、CBではナスタシッチが重用されているのが現状。出場機会が得られないことに不安を覚えているリチャーズ本人が契約延長を拒否していると伝えられており、サニャの後釜を探しているアーセナルのオファーには前向きだそうです。それなりの額を積めば獲れないわけではなさそうですが、ただでさえDFの層が薄いマンチェスター・シティが、サイドも中もやれる便利な選手の放出を認める可能性は低そうです。これは、DF補強をもくろむマン・シティ側の動き次第ですね。

2)ブラク・ユルマズ (ガラタサライFW=可能性〇)
昨季32ゴール、チャンピオンズリーグで8ゴールを奪ったトルコ代表FWは、2000万ポンド(約30億4000万円)あれば獲得できそうとのこと。スアレスが獲れなかったらこちらを…という話のようですが、フランスリーグ得点王だったジルーより格下感があるのがどうか。何せ本職のFWがいないので、ヤヤ・サノゴよりは計算できるユルマズでも、いけるなら獲得しておいたほうがいいと思いますが…こちらはアーセナル次第。

3)ミチュ(スウォンジーMF=可能性×)
確かにCFもできそうですが、本質的にはセカンドストライカータイプの彼が必要なのか、という疑問が湧くのがこの話です。イギリス紙「ミラー」が「スアレスが無理なら」と報じているそうですが、ポドルスキやカソルラ、ウォルコットで充分対応できるポジションの選手に中途半端に手を伸ばすくらいなら、ユルマズやカバイエを本気で獲りにいきましょう、といいたいですね。そもそも、ラウドルップ監督と相思相愛で、今季、本気で強化を実現したスウォンジーに満足しているミチュは、首を縦に振らないでしょう。

4)ヨハン・カバイエ(ニューカッスルMF=可能性〇)
ニューカッスルのアラン・パーデュー監督が「アーセナルは敬意を欠いている」と抗議していたのが、カバイエに対する1000万ポンド(約15億2000万円)のオファーが開幕戦前日に届いたこと。「これがあったためにカバイエが集中力を欠き、プレミアリーグ開幕戦で使えなくなった。ゲーム翌日までなぜ待てなかったのか」というのがパーデューの言い分ですが、しかしまあ、自らの緩さを露呈する情けないクレームです。同様に、開幕直前にマンチェスター・ユナイテッドからベインズとフェライニへのオファーを受け取っていたエヴァートンは、これを監督にも伝えずゲームに集中させるように仕切っています。「カバイエが出ていたら、ゲームの結果は違っていた」といいますが、何もできずにマンチェスター・シティに0-4で大敗しておいてよくいうよ、と思います。確かに0-4ではなく、1-5くらいにはなったかもしれませんが。…少し話がそれました。これだけパーデューが過敏になるということは、このフランス代表MFは獲得できそうということでもあります。オファー額が足りなかった、というコメントもあったので、同様にセンターMFを探しているマンチェスター・ユナイテッドが本気で来る前に話をまとめられれば、といったところでしょう。

5)ルイス・スアレス(リヴァプールFW=可能性×)
さすがに、もう厳しいでしょうね…。ルーニーを狙っているチェルシー同様、「ぎりぎりまで可能性を追い続ける」ということなのでしょうが。今まで、スアレスを諦めなかったから他が進まなかったようなので、早く白黒つけるべし、ではないでしょうか。

こうしてみると、カバイエ、ユルマズ、マイカ・リチャーズを決められるかという状況ですが、「まずは他もきそうなカバイエを全力で」「ユルマズはケチらず、獲れるなら獲る」「DFはさらなるリストアップを。リチャーズの深追いは危険」というのが個人的な意見です。もう待ったなしなので、金額がどうこういっている場合じゃない、と。

ところで、今夜のメンバーはどうなるのでしょう?やっかいなイスタンブールで大敗してチャンピオンズリーグ本戦に進めなかったら、それこそ補強に影響が出ます。まずはこちらを、ぜひ踏ん張っていただきたい。打倒リーガ・エスパニョーラな私としては、プレミアリーグ勢は無条件で応援します。直接当たらない限り、ですが。

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“満身創痍のアーセナル、最新補強リスト” への3件のフィードバック

  1. ウェーバー より:

    内田獲得の噂が出ていますがどう思いますか?
    また1番補強すべきポジションはどこだと思いますか?
    ご意見を聞かせていただければうれしいです

  2. makoto より:

    ウエーバーさん、コメントありがとうございます。内田ですが、アーセナルのSBは、彼よりユーティリティが高く、守備がうまい選手のほうがいいかな、と思います。右はウォルコットが上がるので。その意味ではマイカ・リチャーズは獲れればかなり機能しそうですけどね。補強すべきは、優先順位1番がCF、次にCB【できれば他のポジションもこなせる選手)ではないでしょうか。CFは層が薄く、ジルーとタイプが違う選手がいたほうが攻撃のオプションが増えるという意味で。CBはレベル感ですね。メルテザッカーはずいぶんよくなりましたが、タイトルを獲りにいくチームのCBとして今の陣容は充分か、といわれると疑問です。

  3. Wowza, problem solved like it never happened.

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