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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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2戦連続5分までにゴールの岡崎慎司、決勝PKを呼んだ吉田麻也…好調の日本代表ハイライト!

マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、ロメウ・ルカクの2戦3発やウェイン・ルーニーの開幕2連発&プレミアリーグ通算200ゴールもうれしいのですが、岡崎慎司の「2試合連続で5分までにゴール」も格別です。開幕のアーセナル戦では、5分のCKからマグワイアが頭で折り返したボールを、ジャカに競り勝ち美しいヘディングシュート。ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンと当たったホーム初戦では、試合開始52秒でマフレズのシュートをGKが弾いたところをプッシュしました。地元紙「レスター・マーキュリー」は「ポーチャーズ・フィニッシュ(密猟者の一撃)」と絶賛。「ガーディアン」は「岡崎とマグワイアがブライトンにプレミアリーグの厳しさを教えた」と、入団したばかりのCBとともに高く評価しています。

前から厳しくいくプレスからも、日本代表ストライカーのコンディションのよさが窺えますが、指揮官とのコミュニケーションも2連発を決めた理由のひとつのようです。「マフレズが、今まで何度も見せたカットインからシュートを打つと、リバウンドに備えてシンジがいてくれた。シンジには、もっとボックスに入ってくれといったんだ。彼は勤勉で、MFを混乱させてボールを奪い返すためのサポートをしてくれる。しかし、マイボールの際にはボックスの中にいてほしい。2試合で2ゴールは脅威だね」。相手のビルドアップを執拗に追いかける岡崎慎司は、ハーフラインまで下がってMFとヴァーディをつなぐ役割を果たすことが多く、昨季プレミアリーグではボックスに飛び込む前に味方のアタックが終わってしまうことも少なくありませんでした。

ゴールに飢えている岡崎は、監督の言葉を聞いて相当テンションが上がったのではないでしょうか。「勝ったのはうれしいけど、2点ではまだまだ物足りない。7点、10点と数字を伸ばせばようやく価値が生まれる。結果を出さないと交代されるので、これからもトライし続けたい」。マインツ時代には2シーズン連続で2ケタゴールだった岡崎が、プレミアリーグでも同じ記録を叩き出せば、われわれもテンションが上がります。中堅以下のクラブでは、ストライカーにフィジカルの強さ、高さ、シュート力が求められるプレミアリーグで、日本人の点取り屋がここまで活躍する日がくるとは思いませんでした。ゴールシーンの映像を繰り返すと、思わず涙が…いや、シーズン2試合めで優勝したかのようにはしゃいではいけませんね。ご本人がおっしゃるように、これからも冷静にゴールを積み上げていただければと願っております。

日本人選手といえば、サウサンプトンの吉田麻也もチームの勝利に貢献しました。セント・メアリーズで行われたウェストハムとのゲームは、ガッビアディーニの巧みな左足とタディッチのPKでセインツが2点をリードすると、チチャリートがいかにも彼らしいワンタッチゴール2発を決めて同点。こぼれ球が流れてくるところに必ずいるのが、嗅覚鋭いメキシコ代表ストライカーの最大の魅力です。2-2のまま追加タイムに入ると、ウォード=プラウズのアーリークロスの先にいたのが吉田麻也でした。「とにかく叩きつけようと思っていた」。最前線に飛び込んだCBは、マークを外してしまったサバレタに後ろから押されます。フォンテ、吉田、サバレタが絡み合い、ボールが宙に浮くと、レフェリーは迷わずPKを宣告。「ヒーローになり損ねた」と振り返った吉田麻也は、負傷が癒えてプレミアリーグでは9ヵ月ぶりとなるゴールを決めたチャーリー・オースティンを祝福しました。

勝利に直結するプレイはよかったのですが、吉田麻也にとってこの試合は反省が多い一戦でした。マイケル・アントニオのスルーパスでアイェウに裏を取られかけた9分のシーンは、斜めに走り込んできたアルナウトヴィッチが強引に打たなければアイェウに決められていたと思われます。74分のチチャリートの同点ゴールも、クレスウェルからクロスが入った際の吉田のポジショニングが悪く、ディアフラ・サコに先に触られたのが失点の原因でした。「2失点の場面以外は抑えていたので悔しさが残る。来週は2試合(プレミアリーグとカラバオカップ)あるので、改善したい」と語ったベテランCBには、サポーターの信頼に応えるハードマークとカバーリングを期待したいと思います。

トップクラブのつぶし合いは否応なく盛り上がりますが、自信をもって戦っている2人の日本人選手が所属するレスターとセインツもいい試合を見せてくれています。次節、レスターは首位を走るマンチェスター・ユナイテッド、サウサンプトンは昇格組のハダースフィールドと対戦します。それぞれ、楽しみです。

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“2戦連続5分までにゴールの岡崎慎司、決勝PKを呼んだ吉田麻也…好調の日本代表ハイライト!” への3件のフィードバック

  1. ぴこぴこ より:

    サウサンプトン対ウエストハムはスタジアムの使用関係で32節が先になってるんで今回はセントメリーズですね。

  2. yuto より:

    岡崎はいいシーズンの入り方をしましたね。
    セインツとハマーズの一戦はチチャリートがプレミアに復帰したんだと感じさせる2ゴールが印象的でした。
    アウナウトヴィッチのエルボー、軽率なPKで2点差と苦しい展開のなかでハマーズの息を吹き返す素晴らしい反応、ポジショニングでした。
    ウエストハムは2連敗を喫したものの、アウナウトヴィッチとチチャリート、アイェウがはまれば、かなり怖いチームだなと思いました。

  3. makoto より:

    ぴこぴこさん>
    ああ、すみません。セントメアリーズです。ありがとうございます。訂正させていただきました。

    yutoさん>
    アルナウトヴィッチは、ときどきキレてしまうのが心配です。ロッカーに戻るまでの間の荒れ方が強烈でしたよね。

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