2026.03.20 チェルシーの話題
カイセドとの連携、コール・パルマーとの共存…エンソ・フェルナンデスに関する悩ましい課題。
エンソ・フェルナンデスは、あまりにも厳しい結果に動揺していたわけではなさそうです。年が明けてから代理人を変えたのは、現在の待遇に不満があるからでしょう。クラブとの交渉が不調に終わり、大陸から好条件のオファーがあれば、戦うステージを変えるという決断を下すかもしれません。ただしそれは、「1億ポンドを投じるクラブがあれば」ですが…。
主力は放出しないと公言しているチェルシーに、2032年までの長期契約を結んだ選手を安く売るという選択肢はありません。今シーズンの公式戦でチーム最多の40試合に先発し、12ゴール6アシストと結果を出しているアルゼンチン代表は、モイセス・カイセド、リース・ジェームズ、ジョアン・ペドロと同様にアンタッチャブルなプレーヤーです。
ウェストロンドンでの出場時間やスタッツに、エンソ・フェルナンデスの重要性を疑う要素はないのですが、「アスレティック」のリアム・トゥーミー記者とアナンタジット・ラグラーマン記者は、「3人の監督は、彼に関する問題を抱えていた」と指摘しています。6番、8番、10番をこなせる選手ではあるものの、他のタレントとの連携や共存が難易度の高いテーマになっているようです。
マウリシオ・ポチェッティーノの4-2-3-1では、カイセドとの2センターでしたが、オフ・ザ・ボールのポジショニングとリカバリーのスピードが課題で、相棒に負担がかかっていました。2023-24シーズンの63失点の責任を、最終ラインに押し付けるのはフェアではありません。ロセニオール監督がアンドレイ・サントスを重用しているのは、中盤の守備が安定するからでしょう。
ポチェッティーノの後を継いだマレスカ監督のアイデアは、中盤の左サイドとトップ下。昨シーズンのコール・パルマーはニコラス・ジャクソンの背後が主戦場だったのですが、エンソ・フェルナンデスを前で起用する際は右にまわります。そうなると今度は、「2人のポジションが重なりがち」という問題があり、うまくはまる試合と停滞する試合のコントラストが生じます。
「アスレティック」によると、今季のチェルシーでコール・パルマーが不在の21試合と2人ともプレイした24試合を比べると、エンソ・フェルナンデスのパフォーマンスが変わるのが一目瞭然です。レフティがいなければ、敵陣ボックスでのタッチ数とファイナルサードへのパスが倍増し、90分あたりのチャンスクリエイトとシュートの本数は1.4倍になります。
「Would losing Enzo Fernandez actually be a problem for Chelsea on the pitch?(チェルシーがエンソ・フェルナンデスを失ったら、実際にピッチで問題となるのか?)」と題された記事を読んで、ブルーズの戦績を見てみました。2人とも出場すると6勝8分10敗、エンソのみは15勝2分4敗。10番がゴールかアシストを決めれば5勝3分1敗で、数字を残せなければ1勝5分9敗です。
彼らの居場所が接近して機能しないシーンがあるのは、両者ともに自由を与えられているからです。エンソが8番で、コール・パルマーがゴリゴリの右ウイングなら解決するのか?それはそれで、2人の強みを割引してしまうでしょう。中盤の守備と攻撃における連携は、来季に持ち越す課題になりそうです。引き続き、ロセニオール監督の采配に注目しましょう。
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