2026.04.25 アーセナルの話題
アーセナルの優勝確率は73%!「Opta」が依然としてノースロンドンが圧倒的有利としている理由。
カラバオカップのファイナルまでは、アーセナルが本命と目されていたのですが、人間の予想はペップ優勢に覆ったようです。過去8シーズンで優勝6回の最強チームは、アーセナルとの一騎打ちを2度制しており、競り合いで無類の強さを発揮する「終盤力」には定評があります。直近の公式戦5試合は、アーセナル、リヴァプール、チェルシーを下して5連勝と絶好調です。
対するアーセナルは、ウェンブリーでタイトルを阻まれてからは1勝1分4敗。イングランドのクラブには4連敗です。国内の4試合すべてで2失点を喫しており、敵陣を崩して決めたゴールはサウサンプトン戦のギョケレスのみ。攻守ともに課題を抱えており、5連勝というミッションは高いハードルに見えます。プレミアリーグとCLの両立もハンディキャップと考える人もいるでしょう。
ただし、今後の対戦相手とチームの状況を冷静に見ると、アーセナルのほうがポジティブな要素が多いのも事実です。プレミアリーグの残り5試合は、ニューカッスル、フラム、ウェストハム、バーンリー、クリスタル・パレスとボトム10のチームばかり。エミレーツが3つあり、アウェイのフラムとハマーズはロンドンダービーと、すべて地元で戦えます。
14位のニューカッスルは、サンダーランド、クリスタル・パレス、ボーンマスに3連敗と絶不調。目標を失ったフラムは、過去5戦の勝利はバーンリーのみです。残留争いのハマーズはやっかいですが、スパーズがウルヴスとヴィラに連敗したら、テンションが緩みそうです。最終節のクリスタル・パレスは、3日後にカンファレンスリーグの決勝が控えている可能性があります。
片やマン・シティの5試合は、曲者揃いです。エヴァートン、ブレントフォード、ボーンマス、クリスタル・パレス、アストン・ヴィラ。ヨーロッパリーグの出場権をめざすエヴァートンは、チェルシーに3‐0で勝ったばかりで、マージーサイドダービーは追加タイム10分まで1-1の接戦でした。9位のブレントフォードもELをめざしており、6戦連続無敗(ただし5戦連続ドロー)です。
無敗といえば、ボーンマスの14試合連続は、ペップを3つ上回っています。プレミアリーグで最後に負けたのは1月3日のアーセナル戦で、その後はスパーズ、リヴァプール、アーセナルを次々に撃破。現在は7位で、EL出場権内のブライトンに1ポイント差に迫っています。上位のクラブにとっては、最も戦いたくないチームでしょう。
カウンターと前線への放り込みを繰り返すクリスタル・パレスも嫌な相手ですが、アーセナルのスケジュールにも組み込まれているので、「ミッドウイークのタイトなゲーム」とだけ記しておきましょう。ラスボスのアストン・ヴィラは、消化試合になっている可能性大ですが、2021-22シーズンの最終節で残り15分まで0-2でリードされていたことを忘れてはいけません。
スカッドを見ても、サカ、カラフィオーリ、ティンバーが復帰間近のアーセナルに対して、マン・シティはロドリのリタイアが激痛です。復調したアンカーとルベン・ディアス、グヴァルディオルが揃うのは、エヴァートン戦とブレントフォード戦の後でしょう。ニコ・オライリーとアイ・ヌーリでカバーできるかもしれませんが、ロドリ不在のバーンリー戦は僅差の勝利でした。
今後の日程は、アーセナルがプレミアリーグとCLで最大8試合、FAカップ制覇をめざすマン・シティは7試合。マドリードとブダペストにフライトするアーセナル(ファイナルに進出しますよね?)のほうが、やや厳しいというぐらいでしょう。「Opta」のスーパーコンピュータが、依然としてアーセナルの優勝確率を73%としているのは、対戦相手の難易度に差があるからです。
「It is not done」…エティハドで敗れた直後に発した「まだ終わっていない」というデクラン・ライスの言葉は、現状を適切に表現しています。ライバルに首位の座を奪還され、肩を落としているグーナーのみなさんは、「国内リーグ制覇とビッグイヤーをダブルでめざせるクラブは、欧州で3つだけ」というハッピーな状況を存分に味わっていただければと思います。
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