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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チーム強化も収益増加も進まないチェルシー。不振に陥った今こそ、抜本的な改革を!

何としてもチャンピオンズリーグの出場権を獲得したいチェルシーにとって、ノッティンガム・フォレストとのホームゲームは、負けられない試合だったはずです。ノーゴールの5連敗で解任されたリアム・ロセニオール監督の後を継いだカラム・マクファーレン監督にとっては、初めてのプレミアリーグ。どんな戦い方を見せてくれるのか、楽しみにしていた一戦でした。

両チームの先発メンバーを見たときは、残留争いの渦中にいるヴィトール・ペレイラ監督がBチームで戦おうとしていたのがあまりにもショッキングで、チェルシーについては「なるほど」で終わらせてしまいました。しかし1-3の完敗を喫した後で、あらためて顔ぶれを見てみると、「彼らはどこへ消えた?」とつぶやかずにはいられません。

守護神のロベルト・サンチェスは優秀なショットストッパーですが、夏になると「GKの強化が課題」と報じられるのが恒例となっています。トッド・ベーリーとクリアランス・キャピタルが来てから獲得したヨルゲンセンやスロニナは伸び悩み、ペトロヴィッチはボーンマスへ。昨年の夏に入団したペンダースは、ストラスブールへのローン移籍が片道切符になるかもしれません。

SBのマロ・グストはいい補強だったと思いますが、ティノ・リヴラメントが残っていたらと想像してしまいます。今やチームになくてはならない存在となったククレジャは、6000万ポンドという移籍金に目をつぶれば素晴らしいといえるでしょう。ノッティンガム・フォレスト戦のCBコンビは、トレヴォ・チャロバーとトシンでした。

トレヴォ・チャロバーは、以前に売却候補としてファーストチームから隔離されていた選手で、トシンはフラムからフリーで引き入れています。7500万ポンドのフォファナ、3880万ポンドのディサシ、3500万ポンドのバディアシルがレギュラーとして機能しなかったのは痛手でした。このポジションも、ナタン・アケやマーク・グエイが懐かしくなります。

中盤センターのカイセド、ラヴィア、エンソ・フェルナンデスは、総額2億5000万ポンド。カイセドとエンソ・フェルナンデスは成功といえますが、フォレストのニコラス・ドミンゲスやイエーツに翻弄されるようでは困ります。負傷が多いラヴィアと、ロセニオールに重用されていたアンドレイ・サントスは、新たな監督が来たら売りに出されるかもしれません。

層が薄い中盤を見ると、昨年の夏にダリオ・エスゴしか獲らなかった理由を聞きたくなります。高額の移籍金を得られたカイ・ハヴェルツとメイソン・マウントはいいとしても、コナー・ギャラガーやアンパドゥは残してもよかったのではないかと思うこともあります。エヴァートンで大活躍のデューズバリー=ホールは、もったいないのひとことです。

フォレスト戦の最大の驚きは、左右のウイングがコール・パルマーとジェシー・デリーだったことです。ペドロ・ネト、ガルナチョ、バイノー=ギッテンス、エステヴァン・ウィリアンが揃って欠場となったからですが、新体制で4年も経ったのに、トランスファーマーケットがオープンするたびにウインガーを物色しているのはなぜでしょうか。

初年度のラヒム・スターリングを皮切りに、ムドリク、ノニ・マドゥエケ、エンクンク、ジョアン・フェリックス、サンチョ、タイリーク・ジョージ…。ブルーコのディレクターたちが4億5000万ポンド以上を投じてきたウインガーとトップ下のなかで、納得といえるのはペドロ・ネトとコール・パルマーぐらいで、次の夏もアグレッシブな売買が繰り返されそうです。

ずっと懸案だった最前線は、ジョアン・ペドロが課題を解決してくれたようで、ニコラス・ジャクソンとリアム・デラップの売却が決まればすっきりします。月曜日のメンバーに対する違和感は、CBと中盤の脆弱さから生じていたようです。4シーズンで5人の監督が解任となり、コンセプトが定まらなかったのも補強の失敗が多かった理由のひとつでしょう。

過去4年のうち、3年はCLの出場権を逃しており、UEFAの厳重な監視が入るほど赤字が膨らんでいます。若手と超長期契約を締結するリスクヘッジ重視の補強は、「手数はかかるけどチーム強化も収益化も進まない」という結果になっているように見えます。長期的に任せられそうな監督を招聘し、既存の人材をしっかり育てる方向に舵を切るべきときが来たのではないでしょうか。

決算書をライバルクラブと比較すると、経営ボードが注力すべきは、補強の損益のコントロール、アカデミーとスタッフの強化、スポンサー獲得、スタジアムのキャパシティの拡大ではないかと思われます。シーズンの途中に2人の監督が去り、厳しい戦績で終わりそうな4年めを、抜本的な改革のスタートにしていただければと願っています。


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