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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Bournemouth×MAN.CITY】遅すぎたハーランド。マン・シティはドロー、優勝争いはついに決着!

チャンピオンズリーグの出場権をめざすボーンマスと、優勝を争うマンチェスター・シティ。バイタリティスタジアムの一戦は、両者ともに必勝です。エヴァニウソン、イーライ・ジュニア・クルーピ、ハイヤン、タヴァーニアを前線に配したアンドニ・イラオラは、プレスと速攻でミスを誘う戦い方を貫けるのか。ペップはシェルキとフォーデンを後半の切り札にしています。

ハーランドの後ろにドク、ベルナルド・シウヴァ、セメンヨ、2センターにコヴァチッチとロドリ。最終ラインのマテウス・ヌネス、フサノフ、マーク・グエイ、ニコ・オライリーと、守護神ドンナルンマはベストの布陣です。最初の3分を敵陣で過ごしたボーンマスは、速い縦パスからサイドに展開するアウェイチームに押され、ゴール前に引いています。

5分に右サイドを崩したセメンヨが中央に折り返すと、ドクの左足シュートはペトロヴィッチがキャッチ。ボーンマスのサイドアタックはクロスの精度が低く、打てる形を創れずにいます。12分にハーランドの縦のスルーパスでラインの裏に出たセメンヨは、オフサイド。トリュフェのグラウンダーがイーライ・ジュニア・クルーピに入った15分の決定機は、見応えがありました。

ダイレクトの落としをボックス左で受けたタヴァーニアはフリーで、打つという選択肢もありました。ゴール前でラストパスを打ち上げたエヴァニウソンは、決めてもオフサイドを取られていたはずです。27分のCKをロドリが頭で落とすと、混戦のこぼれ球を左足でプッシュしたのはハーランド。決定的な一撃は、コースに入ったエヴァニウソンがブロックしました。

左サイドをトリュフェがスプリントしたのは39分。グラウンダーを二アでトラップしたイーライ・ジュニア・クルーピが放ったコントロールショットは、右のサイドネットに突き刺さりました。プレミアリーグで16戦連続無敗のホームチームは、1-0のままでハーフタイムを迎えています。シュート5本のマン・シティは、45分で2ゴールが必要です。

後半開始直後にセメンヨが中央からドリブルで仕掛け、縦パスを収めたハーランドが左から上がったニコ・オライリーにラストパス。ペトロヴィッチと向き合ったレフトバックがニアを狙うと、読んでいたGKが右手でセーブしました。自陣に引いていたボーンマスが、カウンターを発動させたのは52分。最前線は2対2になっています。

タヴァーニアからイーライ・ジュニア・クルーピ、トリュフェと左サイドでつながり、SBのグラウンダーに走り込んだエヴァニウソンがスライディングでプッシュ。右手を伸ばしたドンナルンマがCKに逃れ、致命的な追加点を回避しました。ペップが3枚代えを敢行したのは56分。前線で機能していなかったセメンヨ、ベルナルド・シウヴァ、コヴァチッチが全員アウトです。

代わって入ったのはシェルキ、フォーデン、サヴィーニョ。62分に左から上がったトリュフェが中央に折り返すと、エヴァニウソンが落としたボールに走り込んだイーライ・ジュニア・クルーピは打ち上げてしまいました。直後のCKで競り勝ったのはジェームズ・ヒル。ゴールの左に落ちたボールに反応したハイヤンの一撃は、左のポストにヒットしています。

76分にイーライ・ジュニア・クルーピが下がり、ジャスティン・クライファート。ドクを諦めたペップは、マルムシュの決定力に未来を託しました。残り10分を切っても1-0。逆転は不可能なミッションではありません。88分、左サイドからのアーリークロスはタヴァーニア。どフリーだったデヴィッド・ブルックスは、当たり損ねのシュートをドンアルンマにキャッチされました。

さらに90分、ウナルの絶妙なラストパスでGKと1対1になったデヴィッド・ブルックスは、右隅を狙ったシュートがポストにヒット。95分に右からシェルキがハイクロスを入れると、ヘディングの応酬からロドリの一撃が左のポストに弾かれ、拾ったハーランドが右のポストを叩く豪快なシュートを決めました。デヴィッド・ブルックスが2度のチャンスを活かしていれば…!

遅かったマン・シティ。残り30秒では何もできず、アーセナルの22年ぶりの戴冠を告げる笛が鳴り響きました。痛恨のドローとなったボーンマスは、アストン・ヴィラのEL制覇とリヴァプールの4位フィニッシュでCL出場権が降りてくるのを祈るしかありません。最後の目標はシンプルで、ノッティンガム・フォレストとのアウェイ戦で勝つことです。

ペップのラストシーズンを2位で終えるマン・シティは、1月末からの15試合を無敗で追い込んだのですが、スパーズ、フォレスト、ウェストハム、エヴァートン、ボーンマスの5つのドローは多すぎたということでしょう。攻め込みながら打てない時間が長い試合が多かったのは、展開を明確に変えるためのオプションが個人力頼みだったからでしょう。

ボーンマス戦のシェルキとフォーデンの投入はリスキーで、決定的なカウンターを何度も喰らう要因となっていました。ペップの交代策がまずかったというより、「攻守のバランスを崩すほどの前がかりの布陣にシフトしても、混戦からの1発に留まった」のだと思われます。相手のミスで何とかドローという結果は、今季の限界を如実に表していたといえるのではないでしょうか。

エティハドのアストン・ヴィラ戦は、プレミアリーグの常識を変えた名将のラストマッチとなるのか。ボーンマスを欧州に導いたイラオラは、新たなチャレンジに向かうと決まっています。タイムアップの笛とともに彼らの表情を追うのも、最終節にやりたいことのひとつです。最後に、ひとつだけ。おめでとう、アーセナル。


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