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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ハリー・ケイン、痛恨のミス!サイドを封じられたイングランド、課題だらけのドロー!

クロアチアとの初戦は4‐2の快勝。ハリー・ケインが2ゴールをゲットし、ベリンガムの決勝ゴールとラシュフォードのクレバーな一撃で勝利に辿り着きました。60年ぶりのワールドカップ制覇をめざすイングランド代表は、ボストンでガーナに勝てば、ノックアウトラウンド進出が決まります。トゥヘル監督は、4バックの左を2枚代えただけで、中盤と前線は初戦と同じ顔ぶれです。

GKピックフォード、DFリース・ジェームズ、コンサ、マーク・グエイ、ジェド・スペンス。中盤センターはデクラン・ライスとエリオット・アンダーソン、2列めはノニ・マドゥエケ、ベリンガム、アンソニー・ゴードン、最前線にハリー・ケイン。カナダへの入国を拒否されたトーマス・パーティーが加わったガーナは、4-5-1でローブロックを敷いています。

ポゼッションを取りながら、サイドで詰まっていたイングランドは、前線がプレスをかけると陣形が間延びするのが気になります。デクラン・ライスとアンソニー・ゴードンが仕掛けた9分のサイドアタックも、ドリブルをあっさりカットされており、デクラン・ライスからベリンガム、ハリー・ケイン、ベリンガムとつながった中央突破は、10番が打てずに終わっています。

ノニ・マドゥエケがボックスに短いパスを転がしたのは12分。リース・ジェームズのグラウンダーは、アンソニー・ゴードンの前でカットされました。14分のFKから、デクラン・ライスが放った強烈なロングシュートはクロスバー越え。速攻のきっかけがほしいガーナは、4-4-2にシフトしたようです。その後もリース・ジェームズの再三のクロスは、簡単にクリアされています。

33分、ノニ・マドゥエケが競ったこぼれ球に反応したベリンガムが右足を振り抜くと、トーマス・パーティーがスライディングでブロック。37分にノニ・マドゥエケが初めてメンサーを抜いてクロスを入れると、デクラン・ライスのヘッドは浮いてしまいました。43分に左から仕掛けたセメンヨのクロスは、間合いを詰めたリース・ジェームズが悠々とカットしました。

追加タイム3分、マーク・グエイの縦パスをデクラン・ライスがダイレクトで中に流し、ようやくハリー・ケインにチャンスが訪れました。左足のシュートは、黄色いシャツが2人がかりでブロック。前半のイングランドのポゼッションは78%で、シュートは6対0、オンターゲットは両者ともにゼロという退屈な展開でした。後半のヒートアップに期待しましょう。

後半もイングランドが後ろでまわし、スペースに入る選手を探しています。ガーナはセメンヨとジョルダン・アイェウが前線に残ってパスコースを絞っており、48分にトーマス・パーティーのフィードで左から飛び出したセメンヨは、戻ってきたベリンガムに止められました。直後にラインの裏に出たイニャキ・ウィリアムズも、ジェド・スペンスにクロスをカットされています。

トゥヘル監督は、どこで動くのか。ジェド・スペンスからデクラン・ライス、アンソニー・ゴードン、ベリンガム、ノニ・マドゥエケと右につながったアタックは、20番のシュートがDFに当たってコースが変わり、アジェティーが頭でクリアしました。二次攻撃からのアンソニー・ゴードンのミドルは、GKアサレがキャッチ。残り30分を切っても、両者ともに決定機はありません。

60分のFKからのヘディングをシボに阻まれたエリオット・アンダーソンは、CKからのヘッドがバーを越えていきました。トゥヘル監督の最初のカードは65分。アンソニー・ゴードンとジェド・スペンスが下がり、サカとニコ・オライリーが送り出されました。左サイドのセメンヨの浮き球で、プリンス・アドがラインの裏に飛び出したのは67分でした。

ボックスの外で接触したピックフォードはボールに触っておらず、カードが出なかったのは幸運というしかありません。69分のハリー・ケインの左足ミドルは、アサレが左に反応してキャッチ。73分のハイドレーションブレイクで、エリオット・アンダーソンとベリンガムがアウトとなり、エゼとモーガン・ロジャースがピッチへ。デクラン・ライスがアンカーの4-3-3でしょうか。

左サイドでエゼが奪われた79分、ファタウの縦のスルーパスでプリンス・アドゥがGKと1対1になりますが、必死に戻ったコンサが体をぶつけて打たせませんでした。転倒した25番がこぼれ球をプッシュするも、セメンヨに当たってオフサイド。83分にノニ・マドゥエケと代わったのは、クロアチア戦でゴールを決めたラシュフォードです。

86分に中央にまわり込んだサカの強烈なシュートは、アサレが右腕を伸ばしてビッグセーブ。直後、モーガン・ロジャースが右に流したボールをリース・ジェームズがセンターに浮かすと、ニコ・オライリーのヘッドはバーにヒットし、ハリー・ケインはボレーを打ち上げてしまいました。追加タイムは6分。最大の希望はブカヨ・サカでしょう。

93分のデクラン・ライスのCKがファーに上がると、エセが折り返したボールをマーク・グエイがヘッドで左隅に浮かしました。ゴールライン上でクリアしたのは、ペプラ・オポン。最後の右からのCKは、インスイングのボールを蹴れるサカに託してもよかったのではないでしょうか。ポゼッションは79%対21%、シュートは19対2。イングランドの猛攻は実りませんでした。

サイドを封じられ、ローブロックを崩せなかったイングランド。アンソニー・ゴードンはプレイを読まれやすく、ノニ・マドゥエケは縦に出るかバックパスかの二択となっていました。今のチームは、ブカヨ・サカとラシュフォードがベストということでしょう。ベリンガムが輝いたのは守備で、ハリー・ケインは唯一の決定機でミスをしてしまいました。

弱点が露呈した感があるドローでしたが、パナマに快勝すれば、予定通りの首位通過でしょう。ジョーダン・ヘンダーソンとコビー・メイヌーの出番は、ここしかなさそうです。PK、CK、速攻2発と敵陣を崩したゴールがないイングランドは、主力の休養とチームの手応えを両立させて、ラウンド32に進みたいでしょう。トゥヘル監督の起用法と戦術に注目です。


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