マン・ユナイテッド完勝、アーセナル逆転、マン・シティはPK戦…カラバオカップ4回戦は結局順当!
20分の先制のシーンは、エレーラの速い縦パスをヒールでコースを変えたラシュフォードが絶品でした。完全に抜け出したリンガードは、プレミアリーグでよく見られる余裕のないシュートが嘘のように、GKのポジションを見極めて右隅に流し込みました。30分にキ・ソンヨンのクロスに対応したブリントが、ヘディングのクリアをマクバーニーに当ててポストの脇を抜けていったときは息を呑みましたが、これ以外のストークのチャンスはクルーカスのミドルシュートぐらいです。プレミアリーグでは精彩を欠いていたエレーラが、ようやく彼らしくコントロールタワーの役割を果たしています。追加点は57分、アーリークロスをボックスの入り口からヘディングで突き刺したのはまたもリンガード。ダルミアンのキックもフィニッシュのコースもここしかない!と叫びそうになるピンポイントでした。
75分にタミー・アブラハムが放ったミドルは危険な弾道でしたが、ロメロが落ち着いてセーブ。93分にキ・ソンヨンのCKをニアのファン・デル・ホールンがヘッドでスライドさせ、フェルが至近距離からボレーで叩いた決定機もロメロが手に当てて難を逃れました。0-2でタイムアップを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、24日に開催された6試合で唯一クリーンシートで90分を終えて勝っています。
これに対してアーセナルとマンチェスター・シティは、チャンピオンシップのクラブとのホームゲームを延長戦に持ち込まれてしまいました。エミレーツに乗り込んだノリッジは、34分にマディソンのスルーパスでマーフィーが抜け出し、GKメイシーの肩越しに抜けるループシュートを決めて先制。エルネニー、ホールディング、ドビュッシーの3バックはノリッジの速攻に何度もやられかけ、ガナーズは残り5分まで0-1という厳しい状況に追い込まれました。
チームを窮地から救ったには、イングランドU-18代表やクラブのU-23チームでハットトリックを決めた18歳のストライカーでした。左からのCKをコクランがバックヘッドで中に入れると、押し込んだエディ・エンケティアはこれがファーストタッチ。いかにもユースらしい細身のFWは、96分にもCKを完璧なヘディングで叩き込み、このラウンドで店仕舞いするのが定番のアーセナルをベスト8に導きました。同じくウルブス相手に延長戦にもつれ込んだマンチェスター・シティは、スコアレスドローからのPK戦を4-1で制して辛くも勝ち抜け。プレミアリーグ2節のエヴァートン戦以外は全勝のチームに対して大健闘したウルブスは、ジャイアントキリング達成寸前で涙を呑みました。
【カラバオカップ4回戦組み合わせ・結果】
■10月24日
ボーンマス 3-1 ミドルスブラ
アーセナル 2-1 ノリッジ
ブリストル 4-1 クリスタル・パレス
レスター 3-1 リーズ
スウォンジー 0-2 マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・シティ 0-0(PK4-1) ウルヴス
■10月25日
チェルシー VS エヴァートン
トッテナム VS ウェストハム
ボーンマスはミドルズブラに1-1から地力の違いを見せつけ3-1完勝。シェイクスピア監督が解任となったレスターは、先制された直後にイヘアナチョのゴールで追いつき、イスラム・スリマニとマフレズが決めてこちらも3-1で勝っています。プレミアリーグ勢で唯一敗れたのは最下位にあえぐクリスタル・パレスです。トムキンス、フォス=メンサー、リーデヴァルト、ファン・アーンホルト、ケリーを揃えてブリストルに4失点完敗は衝撃的です。就任以来2勝5敗のホジソン監督も、前任のフランク・デブールと同様に長くないかもしれません。カラバオカップ4回戦2日めの本日は、チェルシーVSエヴァートンとトッテナム VS ウェストハム。指揮官が解任になったクラブと解任が噂されるクラブが、TOP6相手のアウェイ戦でどこまで意地を見せてくれるかに注目しましょう。
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