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【West Ham×Liverpool】サラー2ゴール&マネ2アシスト!リヴァプールがウェストハムに4発圧勝!

サディオ・マネが戻ってきました。いよいよレッズの逆襲が始まります。プレミアリーグ11節、ロンドンスタジアムで開催されるウェストハムVSリヴァプール。コウチーニョこそいないものの、マネ、サラー、フィルミーノなら充分。エムレ・ジャンをアンカーに、ワイナルドゥムとチェンバレンがインサイドという攻撃的な布陣です。ジョー・ゴメス、マティプ、クラヴァン、アルベルト・モレノの最終ラインは、3試合連続のクリーンシートを達成できるでしょうか。プレミアリーグでは、GKはシモン・ミニョレです。

プレミアリーグ10試合19失点と、守備に不安があるウェストハム。開始早々からレッズが決定機を創ります。2分、左サイドから中央に入れたサラーのFKが逆サイドに流れると、フィルミーノがフリーでシュート。ジョー・ハートが足元に飛び込んで事なきをえましたが、今日はレッズの3トップに相当苦労させられそうです。9分、今度はランシーニの縦パスでアイェウがアルベルト・モレノの裏を取ります。アイェウと向き合ったミニョレはポジショニングが完璧でした。GKを避けてニアに決めようとしたハーフボレーは、惜しくもポストの外。ラインの背後を虎視眈々と狙うチチャリートとアイェウから目を離してはいけません。

両者とも転倒する選手が目立つ激しいゲーム。レッズはサラーとマネがサイドを制圧する展開に持ち込みたいところです。20分まで攻めあぐんでいたレッズは、ワンチャンスをものにしました。21分、CKのクリアからあっという間にサラーとマネがクレスウェルと2対1。必死に戻るハマーズの3人のDFは、快足アタッカー2人との差を詰められません。マネのラストパスでジョー・ハートと向き合ったサラーは、ワントラップで悠々とGKの足元を抜きました。24分、2点めはCK。一瞬ボールを見失ったノーブルがボレーを打つ格好になってしまい、ジョー・ハートが何とか弾くも落ちた先はマティプの足元。CBが涼しい顔でボレーを押し込み、0-2です。今季のリヴァプールが、先制した試合をドローに持ち込まれたのはニューカッスル戦のみ。ハマーズが、2-0からひっくり返したカラバオカップのトッテナム戦を再現するのは難しそうです。

リヴァプールは、前の3人が忠実にチェイシングを繰り返し、ハマーズに縦へのボールを許さず前半を終えました。エムレ・ジャンとワイナルドゥムはボールを奪えるエリアに顔を出し、数的優位を築いて相手のチャンスの芽を摘んでいます。ブーイングを背中に受けてロッカールームに向かったビリッチ監督は、ハーフタイムにエディミウソン・フェルナンデスをアンディ・キャロルにチェンジ。3枚いたCBを減らして前線に拠点を作り、ゴールに近い位置でボールを収める意図でしょう。

48分、エムレ・ジャンが右から攻め上がってサラーに預けると、グラウンダーをボックス手前で受けたマネのボレーは右にアウト。55分、ハマーズはランシーニの個人力で1点を返します。オビヤングが右にいたアイェウに展開すると、左足の柔らかいクロスが10番へ。トラップでジョー・ゴメスをかわして右に浮かしたシュートは、ポストの内側に吸い込まれる見事な一撃でした。しかしその1分後、レッズは再び2点差に突き放します。アルベルト・モレノが前線のフィルミーノに縦パスを通すと、巧みなドリブルで2人をかわした9番から右のチェンバレンにラストパス。最初のシュートはジョー・ハートが足でブロックしますが、こぼれ球を強引に蹴り込んだ左足の2発めは止まりませんでした。チェンバレンは、今季プレミアリーグ初ゴールです。

57分、クロスをもらったアンディ・キャロルが粘り、左に落としたボールをランシーニがフリーで叩きますが、ミニョレが上に弾き出すビッグセーブで2点差をキープします。ハマーズが右サイドから仕掛け、逆サイドに流れたルーズボールをミニョレとランシーニが競ったシーンは、GKの勝ち。63分、ビリッチ監督はノーブルを下げてアルナウトヴィッチを投入します。69分、アルナウトヴィッチが左からクロスを上げると、チチャリートのバックヘッドはバーの上。直後、2人を抜き去ったフィルミーノが一気にジョー・ハートの前に躍り出ますが、左隅を狙ったシュートはポストの外に流れます。

チチャリートがサコに代わった後、オープンな展開を制したのはレッズでした。75分、自陣からドリブルを始めたマネがオビヤングとクヤテをかわして左のサラーにパス。ボックスの角で左足を振り抜いたサラーのシュートは、ファーポストの内側に突き刺さる完璧な弾道でした。ロンドンスタジアムのゲートにホームサポーターの背中が目立ち始めます。クロップ監督は、休み明けのマネをミルナー。終了間際にはチェンバレンに代えてソランケを投入します。1-4、リヴァプールが絶好調サラーの活躍でウェストハムを下し、プレミアリーグ6位をキープしました。

マネとサラーのカウンターは、一度見てみたかった爽快なアタック。2人のスピードスターが元気なら、レッズは簡単には抑えられません。マネの復帰の次に大きかった収穫は、1列下がったチェンバレンが結果を出したことです。太腿を痛めたヘンダーソンが大事を取ったために成立したこの日の攻撃的な布陣は、格下のクラブ相手にゴールがほしい場面で充分機能するのではないかと思います。一方のウェストハムは、オビヤングやクヤテら中盤の守備が軽すぎました。レッズの3トップが強力とはいえ、あれだけドリブルでやられていては大量失点はやむなしでしょう。前線にタレントを揃えながら、得失点差マイナス12のプレミアリーグ17位はいただけません。ワトフォード、レスターと続く11月に1勝もできなければ、ビリッチ監督もいよいよという話になるかもしれません。(サディオ・マネ 写真著作者/Дмитрий Садовников)

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“【West Ham×Liverpool】サラー2ゴール&マネ2アシスト!リヴァプールがウェストハムに4発圧勝!” への5件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。ここ最近苦手にしているハマーズとあって開始前は、いささか不安に思ってましたが終わってみれば無事勝利。CLで対戦したマリボルとはレベルが格段に違うので。前半に2得点決められたのは大きいと思います。1失点はランシーニの体の預け方が上手かったですね。失点シーン以外はおおむねよかったと思います。本年はクリーンシートで終わらせたかったですが。攻撃陣はコウチーニョ抜きでこの2戦結果を出しているので、1つの攻撃のピースが見えてきたかもしれません。あとはソランケをもう少し長い時間観たいですね。

  2. タムコップ より:

    天晴れとしか言いようのないランシーニ。獅子奮迅の活躍だっただけにこの結果は彼にとっては受け入れ難いでしょう。
    そして、管理人様も触れていたマネとサラーによる徒競走カウンター炸裂。他チームではお目にかかれないスピードスター競演は爽快でした!

    しかしハマーズはランシーニ以外にもタレント揃いなのに、これだけ結果が出ない以上、ビリッチに残された時間はほぼ無いでしょう。
    アラダイスという劇薬が後ろに控えているのか、はたまた別リーグから大物招聘路線なのか…。
    良いスカッド持ってるだけに、トフィーズ共々巻き返しに期待したいところです。

  3. Motsuki909 より:

    1番大きかったのはチェンバレンの3点目だったと思います。1発が怖いキャロルの投入後に、流れを持っていかれかねないランシーニに決められた直後。近年の下位チームに勝ち切れない悪癖が露見するのか、と必要以上に恐れていたので、強引にねじ込んだ21番のPL初ゴールは効果的でした。

    最大の武器であるマネ&サラーの高速カウンターと、ラッキーな形から奪った2点目。前半の内に3点差まで持ち込めていれば、もっと安心して観ていられたところ。サラーにしてもフィルミーノにしても、逸チャンスも多かったですが、シュートで終われていた点が良かったのだと思います。決定力不足とも言えますが、なんだかんだでサラーはチーム得点王。マネも帰ってきて、ララーナとコウチーニョも戻れば、攻撃陣のスカッドは文句無しのレベルです。

    若干気になるのは、クラヴァンの不安定な守備。彼のチャレンジに対するカバーで、マティプがカードを提示されてもおかしくないシーンがありました。ゴメスとモレノはある程度やられる前提としても、CBは安心して観ていたいものです。大勝の影に隠れていますが、守備は相変わらず。そのまま押し切るのであれば、もっと攻撃に傾倒すべきと感じました。次節もハマーズと同じく苦労しているセインツ。麻也には、もう1試合苦しんでもらおうと思います。

  4. わたひと より:

    以前サラーは守備をあまりしないと言っていた方がいて(その方に対する反論では全くありません。以前はそうだったのでしょう)、決定機外しまくりの時は、ララーナ戻ってきたらベンチかな、と思ったりしましたが、解説の人が言っていたように90分手を抜かないプレー、既にシーズン10ゴール超え、ゴール以外にも素晴らしいプレーを見せて、マネ不在時のレッズを牽引するサラーは圧巻、大大大当たりの補強でしたね。
    レッズはサラーを獲るべきと熱く語っていたmakotoさん、サラー最高です。

  5. makoto より:

    Mackiさん>
    試合の流れとしては、幸運な2点めが大きかったですね。リードした後は終始落ち着いて戦えており、ナイスゲームでした。

    タムコップさん>
    あのカウンターは思わず笑ってしまいました。ビリッチ監督は、ここから連敗したらさすがに厳しいのではないでしょうか。

    Motsuki909さん>
    サラーは、あれだけチャンスが創れるなら、多少のシュートミスは笑って流す気にもなりますね。7ゴール決めている選手に、決定力云々はいわなくてもいいとも思います。私は、クラヴァンもロブレンももっとやれると思っていました。CBは補強しないと難しそうですね。

    わたひとさん>
    ありがとうございます。彼のプレイを見たかったので、最近は毎試合感無量です。スピード、さぼらない姿勢ともレッズにぴったりでしたね。

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