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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグ勢は軒並み好調!チャンピオンズリーグ出場5クラブのスタッツを徹底比較!

マンチェスター・シティ、トッテナム、アーセナルがグループステージ突破決定。マンチェスター・ユナイテッドも残り2試合で大敗しなければ次のラウンドに進めます。チェルシーとリヴァプールは未だ混戦の最中ですが、残り2試合のうちひとつ勝てばOK。ELにおけるエヴァートンの惨敗が残念ではあるものの、欧州で戦うプレミアリーグ勢は概ね好調です。チャンピオンズリーグでは、モナコ、ドルトムント、アトレティコ・マドリードが未勝利、ナポリは1勝3敗で崖っぷちと欧州の主要リーグにはブレーキがかかっているクラブがありますが、プレミアリーグ勢は5クラブすべてが2勝以上。彼らの戦績を足し込むと、15勝4分1敗(!)という出色の数字です。

CL出場組のここまでの強さを語る2大ポイントは「選手層の厚み」「継続性」でしょう。新監督がゼロ、大量補強に打って出たクラブはなく、主軸となる選手をスペインやパリに抜かれることもありませんでした。弱点に手をつけずにシーズンに入ったのは、CBとセントラルMFに不安を抱えるリヴァプールぐらいです。トッテナムがレアル・マドリードを1勝1分と圧倒し、マンチェスター・シティはセリエA首位のナポリに連勝。チェルシーはローマにやられたものの、アウェイでアトレティコ・マドリードを破り、シメオネ監督のチームが停滞するきっかけとなりました。パリ、バルサ、レアル・マドリード、バイエルンが未だ1枚上手なのかもしれませんが、プレミアリーグからベスト4に2チームが食い込んでもおかしくはないというところまでは復活しているのではないかと思います。

さて、このたびは、「UEFA.com」のデータから、チャンピオンズリーグにおけるプレミアリーグ勢のスタッツを比較してみたいと思います。まずは1試合あたりのゴール数から見てみましょう。1位はマリボル戦で7ゴールの荒稼ぎをしたリヴァプールの3.25、最低がトッテナムとマンチェスター・ユナイテッドの2.5。レアル・マドリード、ドルトムントと同居する「死のリーグ」を戦うスパーズに対して、相手関係が楽なうえにオウンゴールとペナルティで5チーム中最多の3ゴールを数えるマンチェスター・ユナイテッドが「現状では最も得点力が低いクラブ」ということになるでしょう。

クロスの成功率を見ると、4チームが26~28%に収まっているのに対して、リヴァプールは22%。ハリー・ケインやルカクのようなターゲットがおらず、マンチェスター・シティのようにボックス脇から精度の高いボールを入れることも少ないクラブが、格下相手に苦戦する理由の一端を見たような気がします。パス成功率が最も高いのはマンチェスター・シティで89%、低いのはトッテナムの81%。この数字はロングパス比率と反比例しており、最少のマン・シティの7%に対して、スパーズは倍の14%です。アルデルヴァイレルトやエリック・ダイアーから前線やサイドにフィードされる長いボールは、一気にゴール前に迫ることを狙ったポチェッティーノ戦術のひとつ。ペップのサッカーとの違いは、こんな数字からも浮き彫りになります。

平均ポゼッション率が最も高いのは、アウトサイダーのマリボルと2試合やっているリヴァプールで61%。マンチェスター・シティが57%でこれに続き、強豪クラブと同居していないモウリーニョ監督のチームが56%で3位です。ローマやアトレティコ・マドリードと緊張感の高い勝負を繰り広げたチェルシーは49%、レアル・マドリードに押されたトッテナムは43%。相手関係によって変動する数字ではあるものの、「4バック&ハイプレス&サイドアタック」のチームが高く、「3バック+速攻中心」が低いという傾向となっています。おもしろいのは走行距離で、最も少ないのはラインを下げて守るシーンが目立つマンチェスター・ユナイテッドの429.1km。多いのは、中盤の選手が細かく動いてパスコースを切るトッテナムの467.5km。他の3クラブはすべて440km台で、ポチェッティーノ監督のチームが突出しています。レアル・マドリードに勝ち越したチームが、何を武器に戦ったのかがわかる数字です。

このほか気になったデータは、トッテナムがミドルレンジからのゴールがゼロ、トッテナムとリヴァプールはヘディングで決めたゴールが1本のみ、マンチェスター・シティはCBが4ゴール&ヘディングで4発という数字を残していることです。プレミアリーグでも首位を快走するマンチェスター・シティの強みは、フィニッシュの形が多彩なことだと思います。サイドアタックあり、カウンターあり。CLの12ゴールのうち、ミドルシュートが3本で、ジョン・ストーンズとオタメンディはセットプレーで脅威となっています。スタッツを見ると、最もポジティブなデータを残しているのはマンチェスター・シティですが、マンチェスター・ユナイテッドの1失点は不気味で、最多の8人がゴールを決めているチェルシーもカンテとヴィクター・モーゼスが戻れば調子を上げてくるでしょう。欧州で最上位に進出するのは、どのクラブでしょうか。私の本命予想は水色、しかしベットするなら白です。

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“プレミアリーグ勢は軒並み好調!チャンピオンズリーグ出場5クラブのスタッツを徹底比較!” への4件のフィードバック

  1. B より:

    スタッツ比較、面白いですね 割と各チームに持つイメージ通りな気がしました チェルシーはどれも突出してなくて、それはそれでそういうものかと思えますね笑

  2. yuto より:

    各チームがそれぞれの持ち味を出しながら勝ち上がっているなと感じます。
    特にスパーズは12-13シーズンのドルトムントを思わせる快進撃が見れそうな予感です。
    それでも私はユナイテッドを推したいですね。怪我人の影響で思うように戦えない中で確実に勝ってきていることは重要なことですし、ポグバとフェライニ、イブラヒモビッチらが戻ってくれば戦いの幅は広がり、欧州の舞台でも充分に戦えると信じています。マクトミネイのように活きのいい選手が出てきていますし、伸びしろは1番では?(まあ、色眼鏡で見ているのは否めません笑)

  3. どーん より:

    シティはがっつり大型補強をしてるかと…笑笑
    シティはサイドバックの改善と戦術浸透によって攻守両面でバランスが良いことが攻撃力アップに繋がった気がします。
    ユナイテッドはポグバが帰ってくれば攻撃力はかなり上がると思います。
    実際シティ以外はプレミアリーグでユナイテッドほど下位チームからも大量得点できてませんから。
    僕はCLベスト4でマンチェスターダービーが見たい!!

  4. makoto より:

    Bさん>
    確かにチェルシーは真ん中キープですね。もっとトッテナムに似ると思ってました。

    yutoさん>
    その色眼鏡に一票。ポテンシャルは高いですよね!?

    どーんさん>
    マン・シティは前線&中盤は積み上げなんですよね。マンチェスターダービーは決勝で観ましょうか(笑)

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