意外な顔ぶれ…「Opta」のデータで見る今季プレミアリーグのベスト&ワーストGKランキング!
1位は、負傷したヒートンの留守番をまかされているバーンリーのニック・ポープ。いわれてみれば、彼のチームは今季プレミアリーグで10失点未満の4チームのうちのひとつです。「Opta」が出している「決まると予想されたゴール」のデータは、距離、角度、打たれたときの状況などを数値化したもので、ポープの本数を計算すると10.9になります。これに対して、実際に決められたシュートは5本。差分の5.9は、理論値10.7本に対して5失点のデ・ヘアを上回り、堂々のトップです。
決まると予想されたシュートは16.3なのに、実際には22発も許しているランキングTOPは、ストークのジャック・バトランド。長期離脱があり、昨季プレミアリーグの出場が5試合に留まったGKは、トップフォームを取り戻せていないのかもしれません。2位は絶不調エヴァートンのピックフォードで、18.3本に対して22失点。3位に入ってしまったWBAのフォスターは10.7に対して13失点、4位は意外にもレスターのシュマイケルで13.8&16失点、5位はクリスタル・パレスのヘネシーで15&17失点となっています。
一方、セーブ率を見ると、60%以下のGKが5人います。ワースト5位はワトフォードのゴメスで60.0%、4位のチェフは57.9%。ジェイミー・キャラガーに「普通の”いいGK”になってしまった」といわれたアーセナルの守護神は、今季は満足な数字を残せていません。3位がウェストハムのジョー・ハートで56.6%、2位は「Opta」で1位とされてしまった54.2%のバトランド。54.1%とバトランドと僅差で1位に祭り上げられてしまったのは…シモン・ミニョレ!リヴァプールのエースGKは、ハイボール処理のまずさやファンブルはあるものの、PKストップとビッグセーブも多く、「Opta」のランキング上位にいないのは納得です。ワーストランキングを見ると、単純な数字で割り出すセーブ率よりも決定的だったかどうかを加味した「Opta」のほうが、プレミアリーグファンの実感値には近いように思いました。
今回は、上位の試合しか観られない忙しい方々に、ニック・ポープという素晴らしいGKがいることをお伝えしたかったのであります。ジョー・ハートにこだわるイングランド代表のガレス・サウスゲート監督は、バトランドよりひとつ年上のバーンリーGKをチェックされているのでしょうか。ワールドカップを控える今季は、絶対的な存在がいないイングランドのGKの奮闘も注目ポイントです。私はピックフォード推しだったのですが、今季の彼はチームの不振に引きずられたのか判断ミスが目立ちます。結局、ロシアのゴールマウスに立つのは、右手側にシュートを打たれている分にはワールドクラスのジョー・ハートとなるのでしょうか。イングランドのGKは総じてキックの精度が低いんですよね…。
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