2026.08.11 リヴァプールの話題
復活をめざすイサクとヴィルツは、補強もチーム作りも出遅れたリヴァプールを救うのか?
しかし冷静にそれぞれの試合を見てみると、主力が揃っていない今は明らかに慣らし運転で、若手やサブの選手の見極めを行っているのだと思われます。イラオラの戦術が浸透するのは、レギュラーメンバーのコンディションが高まってからでしょう。アクセルを目いっぱい踏んでいない現状でも、期待感が高まるパフォーマンスがいくつかあります。
アメリカツアーのラストマッチだったリーズ戦では、ヴィルツがゴール。アンフィールドのモナコ戦は、イサクとヴィルツが連発しています。シカゴのヴィルツの一撃は、ニョニのサイドチェンジを受けたフリンポンのダイレクトの折り返しが決め手でした。モナコ戦のイサクの先制ゴールは、フラーフェンベルフとショボスライが仕掛けたハイテンポな中央突破が決まりました。
ヴィルツの追加点は、フリンポンの縦パスで右サイドを突破したルイス・クーマスが仕掛け人でした。ファーにクロスが上がり、フリーで待っていたガクポが頭でゴール前に落とすと、混戦から7番が右足でプッシュ。昨年の夏に、総額2億2500万ポンドを投じて獲得したストライカーとプレーメイカーは、2年めの開幕を万全な状態で迎えられそうです。
ジョッタが不慮の死を遂げた後、ダルウィン・ヌニェスとモー・サラーが抜けたレッズの前線は、ガクポ、エングモア、エキティケ、イサク、ヴィクトル・ヌニョス、フェデリコ・キエーザとぎりぎりの人数になっています。エキティケの復帰は早くても10月で、フェデリコ・キエーザには移籍の噂があり、エリオットがイラオラのスタイルにはまるかどうかはわかりません。
ブラッドリー・バルコラを獲得できても、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを5人でまわすことになるかもしれません。20歳のルイス・クーマスは、新監督の合格ラインを突破するのでしょうか。若手の抜擢やさらなる補強がうまくいったとしても、エキティケの復帰までは、イサクとヴィルツのパフォーマンスがチームの浮沈に直結するといっても過言ではないでしょう。
2024-25シーズンにレヴァークーゼンでプレイしていたヴィルツは、公式戦45試合16ゴール15アシスト。ニューカッスルをカラバオカップ制覇に導いたイサクは、42試合27ゴール6アシストという数字を残しています。2人合わせて43ゴール21アシストと猛威を振るっていたのですが、マージーサイドで合流した昨シーズンは、トータルで11ゴール11アシストに激減してしまいました。
移籍騒動の渦中でニューカッスルのトレーニングをボイコットしたイサクは、コンディションが上がらないままシーズンに突入し、年末の骨折で3ヵ月の長期離脱となってしまいました。ヴィルツが本領を発揮できなかったのは、プレミアリーグのハードなチェックに対する戸惑いに加えて、スロット監督の不明確な戦術と周囲との連携不足も要因といえるのではないでしょうか。
モナコに敗れた後、イラオラ監督は「めざすプレースタイルを実現するためには、選手たちのコンディションを総合的に向上させる必要がある」とコメントしています。2023-24シーズンにボーンマスの監督に就任したときは、初勝利を挙げるまでに10試合を要しました。アンフィールドのサポーターや経営ボードは、同じような出遅れを許してくれないでしょう。
2025-26シーズンを5位で終えたクラブが復活できるかどうかは、苦しい1年を過ごした最前線のコンビのパフォーマンスにかかっています。リーズ戦もモナコ戦も、彼らがピッチにいた前半は期待を抱かせる時間で、ダイレクトパスや激しいプレスが印象的でした。イラオラ監督の新機軸はもちろん、7番と9番のコンビネーションも注目です。
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