2026.08.15 マンチェスター・ユナイテッドの話題
マンチェスター・ユナイテッドは優勝候補といえるのか?
オマール・ベラダCEO、ジェイソン・ウィルコックスFD、リクルート部門のクリストファー・ヴィヴェルをほめる言葉を選ぶなら、「堅実」「継続性重視」でしょうか。いや、それにしても…。プレミアリーグとチャンピオンズリーグの両立をめざすマイケル・キャリックのチームは、明らかに層が薄いのに、経験と実績が豊富な即戦力が加わる気配はありません。
「われわれには間違いなく、特別な何かを成し遂げるポテンシャルがある。この事実から目を背けるつもりはない。それをめざすべきだろう。タイトル獲得について、確たる答えは出せないが、われわれの目標であることは確かだ。プッシュしなければならない。そういうクラブだから。常にあらゆる面でチームを強化したいと考えている」(マイケル・キャリック)
ダブリンに遠征した際に、この夏の補強について聞かれた指揮官は、20分のやりとりのなかで「pushing」という言葉を10回も使いました。喫緊の課題は左のフルバックと中盤ですが、ストライカーとトップ下も充分とはいえません。ザークツィーは相変わらず放出候補であり、メイソン・マウントがシーズンを通じて活躍し続けられるとは思えません。
プレミアリーグ2026-27シーズンを俯瞰すると、マンチェスター・ユナイテッドは優勝候補の一角に挙げられるチームのはずです。マイケル・キャリックの就任以降のプレミアリーグは12勝3分2敗で、アーセナルとマンチェスター・シティをしのぐ首位。ビッグ6との対決は5戦全勝で、TOP4に食い込んだアストン・ヴィラにも3-1で勝っています。
2025-26シーズンからの変化を比較してみると、ビッグ6のなかで最も戦力ダウンが小さいチームともいえるでしょう。主力の退団はカゼミーロのみ。サリバとティンバーが長期離脱のアーセナル、ベルナルド・シウヴァに加えてロドリもいなくなりそうなマンチェスター・シティ、モー・サラーとコナテを失ったリヴァプールより、ローリスクで開幕を迎えられます。
いつもながら大量の新戦力を獲得したチェルシーは、昨シーズンを10位で終えており、新監督のシャビ・アロンソは3-4-2-1のインストールに時間がかかるかもしれません。マテウス・フェルナンデス、トナーリ、ロバートソン、セネシ、ファン・ヘッケ、ドゥブラフカが加わったスパーズは、残留争いに巻き込まれたチームで、デ・ゼルビ監督の目標はTOP4争いへの復帰でしょう。
継続性という観点でアドバンテージがあるのは、監督も主力も変わっていないアーセナルとマンチェスター・ユナイテッドですが、ミケル・アルテタのスカッドはワールドカップのダメージが深刻です。「昨シーズンのパフォーマンスとポジション」「補強の成否と現状の完成度」を掛け合わせると、マイケル・キャリックのチームがTOPといわれても違和感はありません。
悪くない状態で開幕に突入できるからこそ、「国内と欧州を両立できるスカッドを!」と叫びたくなります。過去4シーズンで、ブルーノ・フェルナンデスを欠いた公式戦12試合は3勝4分5敗。そのうち2勝は、カラバオカップです。プレミアリーグの勝利は1-0で逃げ切ったニューカッスル戦のみ。2ゴール以上を決めたのは、3-4で敗れたブレントフォード戦だけでした。
この夏の投資は、ティーレマンス、アンドレイ・サントス、ダーロウの3人に8330万ポンド。プレミアリーグに昇格したばかりのイプスウィッチは1億940万ポンド、コヴェントリーは9220万ポンドを費やしています。現状は、ビッグタイトルを狙うクラブの補強とはいえないでしょう。チェルシー、スパーズ、アーセナルからはみ出した選手を拾って再生するという手もあります。
プレミアリーグ2026-27シーズンの開幕まで1週間、デッドラインデーまで18日。マンチェスター・ユナイテッドは、指揮官をうなずかせる新戦力を揃えられるのか。トップクラブにふさわしいタレントが前線と中盤に加わったら、新たなシーズンの優勝予想をアップデートしましょう。リーグを制するのは××××だ、と。今はまだ、名前を入れられないですね。手が震えます。
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