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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Hull City×MAN.UTD】昇格クラブに完敗!マイケル・キャリックは中盤を立て直せるか?

いやー、へこみました。プレミアリーグのTOP4予想で2位に推したその日に、昇格クラブに敗れるとは…。ハル・シティの本拠地MKMスタジアムに乘り込んだマンチェスター・ユナイテッドは、前半にセットピースから2発喰らい、そのままタイムアップ。プレシーズンマッチのミラン戦の守備を見て、1-1や2-2は覚悟してたのですが、想定外の着地となってしまいました。

ホームチームの先制は17分。マズラウィがクリアしたボールをスレイターに拾われ、ジャイルズのアーリークロスをラメンスが上に弾き出した直後でした。ニアに入ってきたCKが競り合いでコースが変わり、ファーに走り込んだマクバーニーがエイデン・ヘヴンをかわして右足でプッシュ。ラメンスがセーブしたボールがポストに当たり、詰めたアジャイがネットを揺らしました。

マンチェスター・ユナイテッドにとっては、決定機を阻まれた直後の痛い失点でした。13分に左から上がったルーク・ショーがハイクロスを入れると、メンディとジャイルズの連携ミスでボールはファーに流れ、エンベウモが右足で強烈なボレー。GKソラキスのビッグセーブからの二次攻撃は、ブルーノ・フェルナンデスの絶妙な縦パスにティーレマンスは反応できませんでした。

1分後、キャプテンが右に展開したボールをマズラウィがドリブルで運び、ニアのマテウス・クーニャにアーリークロス。振り向きざまの左足シュートはGKの正面でしたが、徐々にいい形が増えていました。直後、ジャイルズのアーリークロスに競り勝ったマクバーニ―のヘッドは、右に飛んだラメンスのビッグセーブで事なきを得ています。

リードされた後も、アウェイチームはマズラウィのサイドを攻められ続けました。ハル・シティのアタックはシンプルで、サイドでキープすると迷わずアーリークロスを入れてきます。アンドレイ・サントスはときどき縦のボールを通し、右からのアタックにスイッチを入れていたのですが、ティーレマンスは自らの役割を見出せずにいるようです。

25分にブルーノの浮き球をボックス左で受けたドルグは、左足のボレーがファーにアウト。35分にルーク・ショーのクロスを叩いたエンベウモのバイシクルは、メンディの肩に当たってCKです。38分の致命的な失点のきっかけは、ベルミにかわされたティーレマンスの軽率なファールでした。スレイターの素晴らしいFKに飛び込み、頭で右隅に突き刺したのはメンディです。

2人のCBに決められ、2点のビハインドでハーフタイム。キャリック監督がドルグを代えたのは、球離れが悪くて攻撃のペースを壊すシーンが多かったからでしょう。左サイドに入ったラシュフォードに期待したのですが…。後半も、ティ―レマンスが戸惑う姿が気になる展開となっています。ブルーノ・フェルナンデスがようやく「らしさ」を見せたのは50分でした。

右サイドにマグワイアが残っているのを見て、センターサークルから出したロングフィードは素晴らしかったのですが、ダイレクトの折り返しは通らず。コンディションが万全ではないのか、フツーのパスと淡白な守備が目立っていたキャプテンは、59分に前を向いて持つと、GKが悠々とキャッチできるロングシュートで終わらせてしまいました。

アンドレイ・サントスとティーレマンスを下げ、シェシュコとメイヌーを入れたのは67分。この交代は遅かったといわざるを得ません。後半の最初の10分で、安全な横パスと強引な縦パスを繰り返すMFはひとりでいいとわかっていたはずです。2人合わせてシュートは1本。ティーレマンスが見せ場を作ったといえるのは、61本にラシュフォードに通そうとしたスルーパスぐらいです。

攻めあぐんでいたマン・ユナイテッドが、ようやく決定機を創ったのは78分。マテウス・クーニャが自陣から出したスルーパスをボックス右に持ち込んだエンベウモは、GKがセーブしやすい高さに打ってしまいました。ここからのオンターゲットは、84分に左足で放ったマグワイアのミドルのみ。最大の敗因は、エンベウモ以外の主力が仕上がっていなかったことでしょう。

後半は守備に徹したハル・シティは、アジャイ、メンディ、コイルと最終ラインが立て続けに負傷リタイアとなりながら、サイドアタックに冷静に対応しました。2-0は妥当な結果です。昨シーズンのプレミアリーグ3位からのジャンプアップをめざすチームにとって、痛い敗戦ではあるものの、最初の試合だけで振るわなかった選手を断罪すべきではありません。

キャリック監督は、ティーレマンスとアンドレイ・サントスの役割と動き方を修正する必要があります。シェシュコが復調するまでは、ラシュフォードを最前線に据えて、マテウス・クーニャを左サイドに配するのがベターではないでしょうか。アマド・ディアロの負傷が癒え、中盤センターとキャプテンが連携できるようになれば、昨シーズンの後半の強さを取り戻せるでしょう。

次節はオールド・トラフォードでイプスウィッチ。昇格クラブに連敗は大事件です。サンダーランドを2-1で下したガリー・オニールのチームは長短のカウンターが脅威で、デュエルで劣勢だったマンチェスター・ユナイテッドが中盤でミスを繰り返せば、同じ結果になるでしょう。監督としての経験が浅いレジェンドは、短期間で修正できるでしょうか。信じるしかありませんが…。


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