【Liverpool×Saints】CBの不安は攻め切って解決!?サラーの2発でリヴァプールが完勝!
プレミアリーグ11試合11失点と、TOP6以外ではバーンリー、ニューカッスルに次いで失点が少なかったセインツが相手だけに、レッズは先にゴールを奪われるとやっかいです。マティプのいない先発メンバーを見たときは、厳しい試合になるのではないかと思いましたが、中盤から前の6人は明らかにコンディションがよさそうです。
8分、中央から打ったコウチーニョのミドルがブロックされると、アーノルドが強引なドリブルで中央に入り、右のワイナルドゥムに短いパス。オランダ代表MFのシュートもフートにヒットしますが、こぼれ球に反応したアーノルドがゴール前に突進してGKフォースターのファンブルを誘い、最後はサラーが左足でシュート。セドリク・ソアレスが左足に当ててCKに逃れた瞬間、アクシデントがない限りは今日のレッズは大丈夫だと頭を切り替えました。このチームがシュートを打てているのは好調の証拠です。マネのクロスに合わせたサラーのボレーは右にアウト。吉田麻也をベンチスタートとしたセインツは、対応が後手にまわるシーンが多いのが不安です。
21分、ドリブルでボックス右に入ったマネが後ろに落とすと、ワイナルドゥムがダイレクトでシュート。左に曲がる一撃はフォースターが大きく弾き出しますが、インサイドMFが積極的に打ってくるとなると、セインツの守備陣はむやみに下がれません。コウチーニョがドリブルで仕掛けたカウンターは、そのまま打ったほうが確度が高いとみた10番が右足でミドルシュート。ボールは左に切れてしまい、枠に収まりませんでした。ゲームを支配していたレッズは、31分に相手のミスを突いて先制します。ドリブルで左サイドに出て、ロングフィードを送ろうとしたタディッチの判断はあまりにも無謀でした。フィルミーノがインターセプトし、クラヴァン、ワイナルドゥムとつながったボールが右のモウ・サラーへ。トラップしたサラーが軽く中に持って左足を振り抜くと、完璧な弾道のコントロールショットはサイドネットに吸い込まれました。
先制したレッズは、さしたるピンチなきまま41分に2点めをゲットします。このゴールは、フートの裏に斜めに走り込んだサラーを、コウチーニョがよく見ていました。縦に速いボールが出て、GKの前にフリーで躍り出たサラーは、ダイレクトのシュートで飛び出してきたフォースターの脇を抜きました。44分にバートランドがカーブをかけて狙ったFKが枠にいっていれば、1点差に戻したセインツが元気になっていたかもしれません。
後半に入って間もない48分、左サイドにいたブファルがタディッチの落としを受けて思い切りよくシュートを放ちますが、ミニョレが伸ばした手の上を抜けていきます。52分、ドリブルで中央に上がったアーノルドが見事なスルーパスをラインの裏に通し、フィルミーノがフォースターと1対1になるも、コースを切られてフィニッシュはGKの右足にヒット。ヘンダーソン、サラー、コウチーニョとテンポよくつながった63分の中央突破は、右隅を狙ったコウチーニョのシュートがポストぎりぎりに外れます。
67分からの波状攻撃は圧巻でした。クロスのこぼれ球を拾ったクラヴァンがワイナルドゥムに流すと、5番の左足シュートはファン・ダイクがカット。クリアをマイボールにしたヘンダーソンがフィルミーノにつなぎ、右サイドに出たマネがパスを受けて中に斬り込むと、縦パスでフリーになったフィルミーノが右から強烈なシュート。フォースターの左肩に当たって中央にこぼれたボールに走り込んだコウチーニョがダイレクトで蹴り込み、長かったアタックにピリオドを打ちました。直後、コウチーニョはエムレ・ジャンに後を譲り、74分にマネをチェンバレン、80分にサラーが下がってミルナー。主力をセヴィージャとの大一番に備えさせたクロップ監督は、最後まで安心して見ていられたでしょう。終わってみれば、セインツの枠内シュートはゼロ。21本のシュートを放ち、3-0で完勝したレッズは前線の選手が全員好調で、CBの不安は杞憂に終わりました。
MVPは、この日の2発でトータル9ゴールとしてプレミアリーグ得点王争いのトップに立ったサラーと、1ゴール1アシストのコウチーニョを素直に推すのがいいでしょう。ゴールは決められなかったものの、相変わらず神出鬼没のポジショニングで2つのゴールに貢献したフィルミーノ、ボックス周辺に頻繁に顔を出して攻撃に厚みをもたらしたワイナルドゥムも素晴らしかったと思います。セインツは、どうしたのでしょうか。昨季プレミアリーグで7発決めたレドモンドは、未だノーゴール。ボールを見てしまうシーンが目立つフートより、先の展開を読んでポジションを取れる吉田麻也のほうが、最終ラインを安定させられるでしょう。
火曜日のCLでセヴィージャに勝てばラウンド16進出が決まるレッズは、心身ともにいい状態でエスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファンに乗り込めるのではないでしょうか。来週末のプレミアリーグで激突するチェルシーは、水曜日にアゼルバイジャン遠征です。ここは連勝を決めて、プレミアリーグ優勝とチャンピオンズリーグの上位進出に望みをつなぎたいところです。次戦も、攻めて攻めて押し切るリヴァプールらしいサッカーを期待したいと思います。決めちゃってください!
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まさにタイトル通りの印象を受けました。セインツが上手く攻められなかった感もありますが、厚みのある攻撃が相手を牽制していたと思います。サラーの先制点と、2点目のコウチーニョが出したスルーパスは絶品でした。日本人としては憂うべきでしょうが、麻也がスタメンから外れた事も大きかったです。
決まりはしませんでしたが、後半に見せたカウンターも相当な迫力がありました。(その際、最前線を駆けていたのはSBのモレノでした。) ヘンダーソンの身体がキレていた事と、マネとフィルミーノはゴール以外での貢献度も半端ではない事が再確認できた試合でもありました。
いかに自分たちの長所を押し付けていくか。今のリヴァプールには攻め勝つスタイルの方が適していると思うので、こういった試合展開の方が望ましいと感じました。
Motsuki909さん>
前がぶ厚かったですね。6人とも調子がよければ、マン・シティに負けず劣らず怖いです。