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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【MAN.CITY×Coventry】昇格クラブにドロー寸前…勝利の立役者は神セーブ連発のドンナルンマ!

2025-26シーズンのチャンピオンシップを制覇し、プレミアリーグに昇格したばかりのコヴェントリーは、開幕から連敗スタート。10人の新戦力を手に入れたフランク・ランパード監督は、新たな戦い方を構築している最中で、古巣対決は惨敗も覚悟していたのではないでしょうか。首位に立ったマン・シティの前線は、17位とのホームゲームとは思えない豪華な顔ぶれでした。

最前線はハーランド、2列めはエンディアイエ、シェルキ、エンソ・フェルナンデス、セメンヨ。その後ろにいるのは、既に欠かせない存在となりつつあるエリオット・アンダーソンです。フサノフ、ルベン・ディアス、グエイ、グヴァルディオルの4バックも盤石で、多くのジャーナリストとファンは圧勝を予想したはずですが、意外な人物がMVPと評される結末となりました。

ポゼッションは78%対22%だったのですが、シュートは15対12で、ビッグチャンスは3対3。試合後のプレスルームで、マレスカ監督が「この手の試合の10回中9回は、失点してしまうものだ。しかし、すべての勝利が美しいとは限らない。こういう『見栄えの悪い』勝利も必要だろう」といったのは、ジャンルイジ・ドンナルンマに救われた試合だったからでしょう。

キックオフから6分、フサノフのバックパスをトラップミスしたドンナルンマは、ゴールラインを割る前に何とか蹴り出し、オウンゴールを回避しました。最初のピンチはその2分後、セメンヨの軽率な横パスをアウォニイがカット。一気にゴール前に持ち込んだナイジェリアのアタッカーは、左をケアした守護神の足元を抜いたのですが、ボールは左ポストの脇を抜けていきました。

次なる決定機は24分、シェルキが切り返しから放った左足のシュートがポストを叩いた直後でした。左からロングスローを入れたのはファン・エヴァイク。中央で競り勝ったトーマスが頭で右に送ると、エンディアイエの前に出たルドニはフリーでした。ヘッダーが決まるかと腰が浮いた瞬間、ドンナルンマが左手で外に弾き出しました。

ピンチをしのいだ80秒後、マン・シティが唯一のゴールを決めました。右サイドに出たエンソ・フェルナンデスが、セメンヨを走らせる縦のフィード。ゴールライン際で追いついたウインガーがダイレクトで中央に浮かすと、一瞬の加速でアメンダを振り切ったハーランドが頭で叩き込みました。オリンピックに3メートル走があれば、金メダルを獲れるのではないでしょうか。

「前半はもっと多くのゴールを決めるに値する内容だった。1点しか取れなかったが、もう1~2点は獲れただろう」。きわどい勝利を振り返ったマレスカ監督の言葉は、フランク・ランパードのコメントといわれても違和感はありません。後半もマン・シティが主導権を握っていたのですが、シュートは6対8でコヴェントリーが上回っています

70分に右から抜け出してファーを狙ったチャウナのシュートは、ドンナルンマが右手を伸ばしてセーブ。80分に右サイドのイレンキがファーにクロスを入れ、フサノフと競ったシムズがこぼれ球を右足でプッシュすると、前に出てコースを塞いだ守護神が胸に当ててリードを守りました。「見栄えが悪い勝利も必要」と指揮官はいっていますが、最初の4試合で快勝はひとつだけです。

ウェンブリーのコミュニティーシールドは、アーセナルに完成度の差を見せつけられて3-0の完敗。開幕のボーンマス戦は、残り6分からの2発で逆転という大苦戦でした。クリスタル・パレス戦はシェルキ無双で4ゴールを決めたものの、コヴェントリー戦は1-0。幸運に助けられた首位といわれても、笑顔で受け流すしかないでしょう。

ドンナルンマ、ルベン・ディアス、エリオット・アンダーソン、シェルキ、ハーランドと背骨は強靭ですが、サイドアタックは発展途上で、ペップの頃よりビルドアップのエリアが下がっているのも気になります。アイユーブ・ブアディとエンソ・フェルナンデスがフィットすれば、バイタルエリアの守備は落ち着くのかもしれませんが…。

チャンピオンズリーグの初戦は、アウェイでポルト。そこから中4日のマンチェスターダービーも、オールド・トラフォードです。勝利を重ねながらクオリティを高めたいマレスカ監督にとって、今週は最初の試金石といえるでしょう。ボーンマス戦の失点はロングフィードからの速攻で、クリスタル・パレス戦はFK。日曜日は、ブルーノ・フェルナンデスに要注意です。


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