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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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独立委員会の報告書に絶句…8億ポンドを上乗せしたマン・シティの「偽装資金提供スキーム」

「『ごまかす、だます、欺く、偽りの口実で惑わすこと。欺瞞する、だまし取る、いたずらをすること』。これが、オックスフォード英語辞典における「sham」の定義である。この単語は、火曜日に公表された独立委員会の裁定のなかで8回登場している」。プレミアリーグの正式なステートメントを受けて、「BBC」がマン・シティの「偽装資金提供スキーム」を解析しています。

アブダビ・ユナイテッド・グループ・インベストメント・アンド・デベロップメント(ADUG)がマンチェスター・シティを買収したのは、2008年9月。最高の選手を集め、プレミアリーグを制覇したいと考えていた野心的な経営ボードは、スピーディーに頂点をめざすためにはビッグマネーが必要と認識していました。悪しき最初の一歩が踏み出されたのは、2009-10シーズンでした。

冒頭の書き出しで、複雑な策略についてレポートした「BBC」のデール・ジョンソン記者は、8億3000万ポンドを超えるスポンサーフィーを隠蔽した「偽装資金提供スキーム」をこう説明しています。「スポンサー契約は、基本料と別途設定された額(tagged sum)に分かれていた。スポンサーは基本料を支払う。クラブのオーナーが設定額を出す」。仕組み自体は、シンプルです。

「調査報告書によると、この仕組みは財務諸表やFFPの報告において、第三者(規制当局や監査人など)に対してスポンサー契約によるコマーシャル収入が実際よりはるかに大きいという誤解を生じさせた。クラブは、機転を利かせる必要があると認識していた。この偽装資金調達スキームは、隠蔽を継続しつつ、厳しい追及を受ける可能性を減らすために調整されていた」(デール・ジョンソン)

独立委員会のレポートをもとに、「BBC」の記者が取りまとめた年度ごとの金額を見て絶句しました。2009-10シーズンにオーナーが捻出した「別途設定額」は2250万ポンドで、翌シーズンは2850万ポンド。この程度の違反は、今の相場なら多少のポイントの剥奪で決着するレベルです。しかし当時は、FFPもPSRも導入される前でした。

UEFAがFFPを導入した2011-12シーズンには7075万ポンドに膨らんでおり、プレミアリーグがPSRをスタートさせた2013-14シーズンは1億1150万ポンドという巨大な偽装になっていました。言葉を失ったのは、ADUGのフィードが元のスポンサーフィーを大きく上回っていたからです。2013-14シーズンのスポンサーの基本料は1600万ポンドで、オーナーの1/7でした。

2014-15シーズンは微減ですが、その後もオーナーのサポートは前年を上回り、ペップを招聘した2016年からの2シーズンはトータルで2億6000万ポンドを超えています。ジョン・ストーンズ、サネ、ジンチェンコ、ギュンドアン、ジェズス、ベルナルド・シウヴァ、エデルソン、カイル・ウォーカー…一気に獲得したタレントたちの移籍金の減価償却費を呑み込める額です。

調査の対象となった9年間のスポンサーフィーは、1億1925万ポンド。ADUGからは、8億3069万ポンドが流れてきています。「プレミアリーグ史上最大のスキャンダル」の解説動画を配信していたベン・メイブリーさんも、独立委員会が公開した40ページの報告書を読んで「これほど厳しい認定を、ここまで明確に突きつける文書を見たことがない」とポストしています。

「流出メール、裁判資料、違反容疑の詳細を読んできた人なら、事態の深刻さはわかっていたはずです。それでも、ここに描かれた実態は、私が想像した最悪のシナリオさえ超えていました」「『オーナー資金を偽装する仕組み』『PL規則をかいくぐる明確な意図』『実際の合意内容を偽った契約』。独立委員会は、こうした認定を繰り返しています」(ベン・メイブリー)

私もベンさんと同様に、FFPが導入される前に注入された額が大きいのだろうと想像していました。その金額も、スポンサーフィーを水増しする程度だと思っていました。調査報告書の金額を見ると、厳罰やむなしというしかありませんが、プレミアリーグのステートメントに対して、マンチェスター・シティのフェラン・ソリアーノCEOは真っ向から反発しています。

「プレミアリーグの訴訟全体が、ひとつの虚偽の告発…オーナーの個人的な資金がアブダビのスポンサーを通じて密かにクラブに注入されたというものに基づいていることを思い起こす必要があります。これは事実ではありません。プレミアリーグの委員会に提供された反駁不可能な証拠により、起こり得ないこと、実際に起こらなかったことが示されています」

マン・シティの主張については、「であれば、なぜ調査に協力しなかったのか?」「公聴会等で却下されたのではないか?」「問題ない施策なら、2019年以降も継続できたのではないか?」といった疑問があります。控訴を覆す証拠を提出できなければ、早期に結審するでしょう。「sham」を繰り返した報告書の行間には、組織ぐるみの策略に対する怒りが感じられます。(フェラン・ソリアーノ 写真著作者/Jr155)


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