2026.10.11 プレミアリーグ観戦記2026-27プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Tottenham】勝利寸前だったマン・ユナイテッド、10人のスパーズに痛恨のドロー!
さっそく、両チームの先発を見てみましょう。キャリック監督は右サイドにアマドを配しています。GKラメンス、DFレニー・ヨロ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ルーク・ショー。2センターはティーレマンスとメイヌー、2列めはアマド・ディアロ、ブルーノ・フェルナンデス、マテウス・クーニャ、ワントップにエンベウモ。片やデ・ゼルビ監督は大胆な布陣です。
GKキンスキー、DFアーチー・グレイ、ファン・ヘッケ、セネシ、ウドジェ。中盤はベリヴァルとトナーリ、2列めはサヴィーニョ、コナー・ギャラガー、クドゥス、最前線にソランケ。昨シーズンは主軸だったファン・デ・フェンはスタメンから外れ、ジェームズ・マディソン、マテウス・フェルナンデス、ベンタンクール、マルムシュもベンチスタートです。
キックオフから3分、ラメンスの軽率なパスをベリヴァルがカットし、ボックスの入り口でフリーだったソランケにパスを通すと、右足のシュートはコースを切った守護神がセーブ。これをきっかけに、スパーズがポゼッションを取っています。6分にセネシの速いパスを足元に収めたソランケは、振り向きざまの左足シュートをリサンドロ・マルティネスに止められています。
サヴィーニョが左サイドを突破した8分のピンチは、ニアをカバーしたリサンドロ・マルティネスがグラウンダーをカットしました。マンチェスター・ユナイテッドのビルドアップは不安定で、スパーズの前線の4人に緩いパスを狙われています。10分を過ぎてもクドゥスとサヴィーニョがサイドを制圧しており、勝負できるクロスが出ればきわどいシーンになりそうです。
17分のベリヴァルのミドルは、右にアウト。寄せが速いスパーズはルーズボールをことごとく回収し、サイドに展開しています。ホームチームは合流したばかりのように連携がなく、打てるエリアでキープするシーンすらありません。セネシ、サヴィーニョ、ウドジェで左サイドを崩した20分の決定機は、ウインガーの折り返しに走り込んだクドゥスが左に外してしまいました。
ルーク・ショーが左から仕掛けた30分のアタックは、ニアでフォローしたティーレマンスが打てず。後方に戻したボールをブルーノが左に浮かすと、ルーク・ショーが折り返したボールはファン・ヘッケにクリアされました。エンベウモがカウンターを仕掛けたのは34分。左でラストパスをもらったアマドのダイレクトショットは、キンスキーが冷静にキャッチしています。
42分、ソランケのパスでボックス右に入り込んだコナー・ギャラガーは、ティーレマンスとレニー・ヨロ、ラメンスで何とか止めました。前半は両者ともに決め手がなく、0-0のままでホイッスル。シュートが1本しかなかったマンチェスター・ユナイテッドは、メイヌーが下がりめのポジションになってからバランスが改善しており、後半も立ち上がりから攻め続けています。
49分、左からスプリントしたサヴィーニョがマグワイアをかわしてゴール前に転がすと、ソランケとクドゥスの手前でルーク・ショーがカット。51分にウドジェの縦パスをサヴィーニョがダイレクトで折り返したビッグチャンスは、リサンドロ・マルティネスの背後を取ったソランケがラストタッチを浮かしてしまいました。
アーチー・グレイ、コナー・ギャラガー、サヴィーニョと左につないだ57分のアタックは、快足ウインガーのシュートをレニー・ヨロが足に当てています。キャリック監督は、59分に3枚代えを敢行。アマド・ディアロ、ティーレマンス、レニー・ヨロが下がり、ダロト、ザークツィー、バレバです。63分にメイヌーのパスを受けたザークツィーは、前に入ったブルーノにつなぎました。
73分、ルーク・ショーの縦パスがマテウス・クーニャへ。ボックス左からのパスをニアで受けたエンベウモは、ファン・ヘッケをかわして右隅に蹴り込みました。リードされた直後にデ・ゼルビ監督が送り出したファン・デ・フェンとジェームズ・マディソンは、機能するでしょうか。78分のルーク・ショーとベンタンクールの衝突は、こちらはイエローであちらはレッドです。
両手で突き飛ばしたのはセーフで、頭突きはアウトというジャッジでしょうか。66分にマルムシュとともに入ったばかりだったベテランMFは、わずか12分の出場という記録を残しただけでした。バレバが前線に出したロングフィードを追ったエンベウモが、アーチー・グレイをかわしたのは86分。キンスキーと向き合って打った右足の一撃は、左手でセーブされてCKです。
90分には、ブルーノのパスで縦に走ったダロトが折り返し、ニアのマテウス・クーニャがダイレクトショット。ファン・へッケがスライディングでカットし、絶望的な追加点を食い止めました。トナーリのクロスがゴール前を横切ったのは92分。ボールはソランケの頭に当たっていたようで、右のサイドネットに吸い込まれました。
キャリック監督の最後のカードは95分。ルーク・ショーとマテウス・クーニャをラシュフォードとエイデン・ヘヴンです。10人のチームに同点ゴールを許したマン・ユナイテッドは、痛恨のドロー。メイヌーが後方で仕切ってサークツィーが楔の役割を担う布陣は、うまくいっていたのですが、レッドカード以降はシュートゼロのチームにワンチャンスを活かされてしまいました。
ポゼッションは50対50、シュートは12対12、オンターゲットは4対3。イーブンの一戦に見えますが、前半のシュートは1対7で、60分以降は10対2です。3枚代えで展開を変えた指揮官は、リードを守る手を打つタイミングを逸しました。エンベウモを下げてザークツィーを前に残し、アンドレイ・サントスかメイソン・マウントで中盤を支配する策が有効だったのではないでしょうか。
守備力に長けたバレバが中盤に定着すれば、縦パスを通されまくった前半のような低調な時間は減るでしょう。あまりにも悔しいドローですが、負傷が癒えた選手やサブのメンバーの調子が上がれば、勝ち切れるようになると信じるのみです。トナーリのクロスは、何でもないボールに見えたのですが…。(ブライアン・エンベウモ/写真著作者/AFC Bournemouth ドミニク・ソランケ/写真著作者/Amy Martin Photography)
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