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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

トッテナム・ホットスパーがNGにしていた「トッテナム呼び」を復活させた驚愕の理由!

待て待て待て、ちょっと待て!あれから2年の間、ブランドアイデンティティにこだわるクラブの思いを受け入れて「トッテナム・ホットスパー」「スパーズ」と書き続けてきたのに、やめちゃうんですか?「アスレティック」のジャック・ピットブルック記者のレポートが目に入り、即座にツッコミを入れてしまいました。「中道改革連合か」。

トッテナム・ホットスパー・スタジアムの周辺を歩くと、ウェストスタンドのエントランスとクラブショップの間にある大型スクリーンに、「THIS IS TOTTENHAM」という驚愕のスリーワードが映し出されているそうです。「トッテナムは地域名であり、クラブ名の半分で、スタジアムの名前の1/3である」。ジャック・ピットブルック記者のいうとおりです。なぜ、今さら…?

2024年11月にクラブが公表した「ブランドプレーブック」を、あらためて見てみましょう。「チームやブランドについて表現する際は、『トッテナム・ホットスパー』『トッテナム・ホットスパー・フットボールクラブ』『THFC』を使用してください。『トッテナム』『トッテナム・ホットスパーFC』『TH』と呼んではいけません」。はい。その認識でした。

この要請を受けて、プレミアリーグが2025年2月に動きました。現地のテレビ局に届いたメールには、「トッテナム・ホットスパーから名称について明快な説明がありました。クラブはトッテナム・ホットスパーとして知られており、望ましい略称はスパーズで、トッテナムと呼ばないよう要請しています」と記されていたそうです。

リーグから直々の通達があれば動かざるをえません。「スカイスポーツ」は、いち早くグラフィックを全面変更し、「トッテナムナンチャラ」「スパーズ」に置き換えています。今どき、わざわざ名前を長くするのはどうなのと思いつつ、すっかり慣れたところで、ご本人が「THIS IS TOTTENHAM」。経費を使った局の担当者にしてみれば、「ジスイズじゃねーよ!」でしょう。

トッテナム・ホットスパーは…もとい、トッテナムはなぜ、ネーミングを見直したのでしょうか。記事を読み進めるとシンプルな話で、ずっとトッテナムと呼んでいたサポーターたちが戸惑ったからだそうです。「クラブの経営ボードは、この件に関してファンの強い意見に耳を傾けてきた」といわれると、決める前に声を聞こうよといいたくなります。「中道改革連合か」。

「ここ数ヵ月は、クラブの重点の置き方に変化が見られる。『T-word again』に注力するようになり、これがファンにとってどれほど大きな意味を持つか、1882年から本拠地としてきたノースロンドンがいかに誇らしいかを認識している。クラブには、このワードの重要性とブランドアイデンティティを再確認したいという明確な意思がある」(ジャック・ピットブルック)

小学校のホームルームで、「すずきけんいちくんは、『すずけん』って呼ばれるのが嫌なんじゃない?って思って、『けんちゃん』にしてねってみんなにいったけど、けんちゃんもみんなも『すずけん』がいいっていうから、今日から『すずけん』にしようね」といわれたら、「先生ったら!」「ごめんなさいは?」と思われるでしょう。

正式な「トッテナム解禁」の発表はまだのようですが、何しろ「THIS IS TOTTENHAM」なので、トッテナムを復活させましょう。まずは練習です。「トッテナム、がんばってるよね!」。まだちょっと、照れくさいですね。「アデランスからユニヘアーに見せかけてのアデランス」みたいで。何はともあれ、現地のサポーターのみなさんは喜んでいるようです。

※この記事に登場するクラブや政党に関する話は、あくまでもネーミングに限定したものであり、強さや姿勢や主義主張については一切触れていないとご認識いただければ幸いです。
※この記事に登場する政党の名前はフィクションです。架空のものであり、もはや実在の政党ではありません。(トッテナム・ホットスパー・スタジアム 写真著作者/Hzh)


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