2026.10.13 選手トピックス
ブルーノ・ギマランイス、ヘンダーソン、ティーレマンス…夏に移籍したセントラルMFの明暗。
「アンビリーバブル。ブライトン戦では、本来のレベルに達していなかった。その失態を挽回することがすべてだった。ホームでの初めての公式戦で、素晴らしいフィニッシュを決められて、とてもうれしい。ベンチでの僕の仕事は、監督を悩ませることだ。これまでプレミアリーグで自分の実力を証明してきたけど、今日の試合は特に重要だった」(ブルーノ・ギマランイス)
ルイス=スケリーの後を継いだのは63分、デクラン・ライスの絶品ヒールを左隅に叩き込んだのは70分。エミレーツでのデビューがここまで延びたのは、コミュニティシールドで鼠径部を痛めた後、アルテタ監督が無理をさせなかったからです。ゲームチェンジャーとして、既に2回もヒーローになった28歳の即戦力は、いずれ主軸としてチームの得点力を高めてくれるでしょう。
ボーンマス戦で5ゴールをゲットしたチェルシーの勝利の立役者は、2ゴール1アシストのジョーダン・ヘンダーソン。コール・パルマーが落としたボールを左のポストにぶち当てた開始65秒の先制ゴール、モーガン・ロジャースのコントロールショットを生んだ3分のアシスト、右のポストすれすれに決めた70分のFKは、すべてパーフェクトでした。
リヴァプールに別れを告げてからの4シーズンで、2ゴールしか決めていないベテランMFについて「得点力を求めて獲得したのか」と問われたシャビ・アロンソ監督は、満面の笑みで否定しました。「見事なゴールを2つも決めてくれたのはうれしいけど、ゴール以外にも素晴らしいプレイを見せてくれた。今日は完成度が高かった」。最大の驚きはゴールではなく、運動量でしょう。
走行距離11.9kmは、両チームを通じてTOP。36歳とは思えない圧巻のパフォーマンスでした。レッズでキャプテンとしてチームを牽引した百戦錬磨のMFは、22歳のバレンティン・バルコとロメオ・ラヴィアのお手本としても貢献してくれるでしょう。新たな指揮官による改革が進むチェルシーは、リース・ジェームズの不在が気にならないチームになりつつあります。
リヴァプールに圧勝したマンチェスター・シティは、ジェレミー・ドクの爆発に目を奪われがちですが、アンカーとして前線を動かすエリオット・アンダーソンにも注目すべきです。こちらも走行距離11.4kmが最長で、ボールタッチ104回、ボール奪取6回、パス成功73本、デュエル11勝がすべてTOPでした。ファイナルサードでのパス16本は、7本のヴィルツの2倍以上です。
「ロドリの後継者」という最も難易度が高いミッションを突き付けられた23歳の新鋭は、既に合格点といえるでしょう。プレミアリーグ6節終了時点で、90分あたりのパス成功は83.8本。MFのランキングでは、メイヌーを15本も引き離すぶっちぎりの1位です。ラインブレイクパス22.3本も、ティーレマンスとデクラン・ライスを上回るリーグNo.1となっています。
視野の広さと先読みの力、多彩なパスはロドリに敵わなくても、手数の多さと献身的な守備はエリオット・アンダーソンが上でしょう。ブルーノ・ギマランイスの7500万ポンドもエリオット・アンダーソンの1億1600万ポンドも、年が明けるまでに回収できるのではないでしょうか。若手のモチベーションやロッカールームの雰囲気を変えるヘンダーソンの価値は、プライスレスです。
新たなセントラルMFが即座にフィットした上位チームに対して、マンチェスター・ユナイテッドのティーレマンスや、スパーズのトナーリ&マテウス・フェルナンデスは存在意義をアピールできずに苦しんでいます。アストン・ヴィラから移籍したベルギー代表は守備が課題で、カルロス・バレバが調子を上げてきたら、ポジションを失ってしまうかもしれません。
18位に沈んでいるスパーズのトナーリは、パスワークとデュエルはまずまずですが、前線との連携は改善すべきポイントとなっています。より気になるのはマテウス・フェルナンデスで、ベストポジションを見出せずに凡庸なつなぎ役と化している感があります。彼らが本領を発揮できない理由の一端は、マイケル・キャリックとロベルト・デ・ゼルビにあるともいえるでしょう。
プレミアリーグのセントラルMFは、今や最も重要であり、高額の移籍金が飛び交うポジションです。デクラン・ライス、ブルーノ・ギマランイス、ズビメンディが揃って先発とならないアーセナルと、エリオット・アンダーソン&アイユーブ・ブアディを擁するマン・シティは、やはり頭ひとつ抜けています。夏に加わった新戦力のプレイに、引き続き注目していきたいと思います。
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