【MAN.UTD×MAN.CITY】セットピースでミスを突いたマン・シティが、ダービーを制してプレミアリーグ14連勝!
立ち上がりから激しい競り合いが続いています。直線的な攻撃でゴールを狙うマン・ユナイテッドに対して、サイドを制圧しようとするマン・シティ。オールド・トラフォードでの一戦ながら、赤いユニフォームがアウェイチームに見えます。11分、フェルナンジーニョのミドルシュートがDFに当たると、マルシアルの仕掛けはオタメンディがタックルし、カウンターの芽を潰します。16分、ガブリエウ・ジェズスとのワンツーで左からゴールに迫ったスターリングのシュートはデ・ヘアがキャッチ。ロホを翻弄してボックスに入ったガブリエウ・ジェズスは、フリーのシュートをGKの正面に打ってしまいました。
圧倒的なポゼッションのアウェイチーム。24分、フェルナンジーニョのミドルシュートはクロスバーの上に消えていきます。30分にはオタメンディが中央から上がって右足でシュート。モウリーニョ監督のチームがいかに引いてるかが、相手のCBの動きからもよくわかります。ボールを奪っても、ハーフラインを越えられないマン・ユナイテッド。取られた後の寄せの速さは、いかにもペップのチームです。42分、デルフのクロスをアシュリー・ヤングがかぶり、ワントラップで角度のないところから放ったサネのシュートはデ・ヘアがビッグセーブ。このCKをルカクがクリアしきれず、こぼれ球に先着したダヴィド・シルヴァがデ・ヘアの目の前でボレーを叩き込みました。
1-0となり、一方的に押されていたホームチームが反撃に出ると、5分で同点に追いつきました。左からのロホのロングフィードをデルフが処理できず、裏でフリーになったラシュフォードがエデルソンの脇を抜きました。前半は1-1。次のゴールをどちらが奪うかが、勝負の分かれ目となりそうです。コンパニは負傷でしょうか。後半の頭からギュンドアンが入り、フェルナンジーニョは最終ラインに引いています。ダヴィド・シルヴァとの競り合いで頭を強打したロホもアウト。プレミアリーグ7試合めとなるリンデロフは、ミスが許されないゲームで真価を問われます。
50分、ラシュフォードがニアに入れたクロスにリンガードは触れず。55分、ルカクがセットピースで2度めのミスを犯してしまいました。クリアが味方に当たり、落下点にはオタメンディ。至近距離からのボレーには、デ・ヘアもお手上げです。59分、ペップはガブリエウ・ジェズスをマンガラにスイッチ。ダヴィド・シルヴァがトップという奇策です。64分にゴールライン際に飛び出したギュンドアンは、ラストパスを味方に合わせられません。マティッチのパスカットからリンガード、ルカクとつながったショートカウンターは、今季プレミアリーグ8ゴールのエースが打ち上げてしまいました。70分のラシュフォードのFKは、うまく落ちずにクロスバーの上。デブライネの渾身のミドルは、デ・ヘアが右に飛んで弾き出します。
76分、マティッチのサイドチェンジをデルフが後ろに逸らすと、持ち込んだラシュフォードの一撃はエデルソンがセーブ。ズラタン・イブラヒモヴィッチは、このタイミングで登場しました。79分にマルシアルのパスを受けたルカクが左からボックスに侵入すると、マンガラが素晴らしいカバーを見せてドリブルをカット。オタメンディのボールをインターセプトしたエレーラは、自ら足を引っかけにいったとダイブを取られてイエローカードです。モウリーニョ監督の最後の交代は、エレーラをマタ。84分、ズラタンのポストプレイからマタが左のマルシアルに浮かすと、ダイレクトの折り返しに走り込んだルカクのボレーはエデルソンが顔面でビッグセーブ!フォローしたマタのシュートもGKがストップし、スコアは動きません。
88分、サネが下がりベルナルド・シウヴァ。マン・シティはサイドでキープして時間を遣っています。93分にデブライネのロングフィードでベルナルド・シウヴァがデ・ヘアと1対1になりますが、守護神が足でセーブ。ズラタンはまともにシュートを打てず、やがてタイムアップの笛が鳴りました。ルカクとデルフ、守備のスペシャリストではない選手たちの致命的なエラーで勝負が決まりましたが、相手をリスペクトしすぎて先手でゴールを奪いにいかなかったチームが、普段通りのフットボールを貫いたチームに敗れたのだと思います。負けるなら完璧に斬られて負けたいと思っていたので、セットプレーでのミス2発は悔しさの募る敗戦でした。
4戦連続で2-1勝利となったマン・シティはプレミアリーグ新記録のシーズン14連勝。ホーム40戦無敗だったマン・ユナイテッドは、チェルシー、リヴァプール、アーセナルが勝てなかったことに胸をなでおろすしかありません。首位と2位の差は11。マンチェスター・シティが独走態勢を固めましたが、下のチームにできることは、ひとつひとつ勝利を積み上げて朗報を待つことだけです。1-2とされてからの35分は惜しいシーンが増えたマンチェスター・ユナイテッドには、気持ちを切り替えてボーンマス戦を勝ち切っていただければと思います。(ダヴィド・シルヴァ 写真著作者/Brad Tutterow)
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結局シティはベストメンバーでしたね
大きなミスが結果を左右した
これだけ勝ち点差を広げられたのはシティが調子が良いのもありますがほかの上位チームより離脱した選手が少ないことが関係あると思います
とはいえメンディストーンズと最終ラインのレギュラー2枚いませんからね
やっぱりシティは別格だと思います
セットプレーでの失点はモウからすれば想定外でしょうね
シティの本来の攻め筋自体は止められていたために、余計に惜しい試合だったと思います
来週は我が身かと思うと恐ろしいですが、トビーもサンチェスもいないので惜しい試合にはならないだろうと諦めてます……
シティとすれば勝ってリーグ戦は終わらせたものの、CLに不安を残す形になったと思います
具体的に言うと、デルフの守備の穴が完全に露呈したことが響くかなと
特にアッレグリはその辺見逃さないでしょうから、ベスト16でユーベを引かないことを祈りましょう
僕も久しぶりにプレミアがビッグイヤーを取るところ見たいので(笑)
12月にして今シーズンの順位が決まってしまいそうなシックスポインターでしたが悔しい敗戦でした
前節と同様にリンガードを始めとして全員が懸命にプレスをかけ続けていましたがボールを奪われた直後のシティの守備が本当に速かったですね
ユナイテッドも集中して守れており、流れの中での決定機をほとんど作らせなかったのは収穫でしょうか(それだけにコーナーでの2失点が本当に悔やまれます)
最後にDAZNで解説をしていたチョンテセ選手がこの試合のジャッジの正確性を非常に評価していましたが、球際なと激しいシーンがありながらクリーンな展開に試合を進めたマイク・オリバーは本当に素晴らしかったと思います
後半本職CBを入れずフェルナンジーニョ下げてリスクとって攻撃的に
点が入ればマンガラ入れて即座に放り込み対策
シティは勝ち点差があるので引き分けでも大きいはずなのにリスクをとってユナイテッドは追いかける立場でしかもホームで守備的
監督の違いを感じました
結果からみればダービーに勝利できシティは最高の結果ですがコンパニが怪我をしたことによりCBが危機的状況にあると思います
この試合マンガラはよく守りましたがこれからコンパニストーンズが戻るまでマンガラを使い続けなければいけないというのはかなりのリスクを背負うことになるのでこの一試合で優勝争いが決まったという風潮はどうかなと
もう少しもつれるんじゃないかなと思ってます
後半の猛攻が出来るのであればユナイテッドは最初からもっと攻撃的に行っても良かったのにとは思います。
バス止め作戦は悪い方に作用し結果的にルカクが相手に2アシストする始末。当然ペップはバス崩し対策も練っていたでしょうから戦術負けと言われても言い訳はできないです。
ポグバがいたらとかたらればを述べても仕方がないですが、違いを生み出せるマタをスタメンから使っていたら結果は違っていたかもしれません。
モウリーニョの頭には小柄なシティ選手相手には高身長選手で封じ込めるという戦術しかなかったのでしょうか。
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戦い方については前節のアーセナル戦が上手くハマっていただけに守備的に入ったことは当然だろうと思っています
また、ユナイテッドにはリンガードやマティッチしか走れる選手がいないことも考えると前半は耐えて後半にスピード勝負というのをモウリーニョ監督は考えていたのかなと
戦術負けってコメント書いてる人はちゃんと試合見てたんですか?
セットプレーからの失点はほぼルカクの責任でそれ以外のシティの攻撃はほぼ防げていました。
もちろん負けは負けですがしっかり守りロングボールからのカウンターに狙いを定めたユナイテッドのプランを単に戦術負けなんて言葉で片付けないでほしいですね。
まだ折り返しですし騒ぐ事もないと思います。
ただ、チームの完成度の違いを見せられた試合でした。ポジショニング、寄せの速さ、創造性。全てにおいてマンチェスターシティが上でした。
まぁ最近のマンUの成績を見れば、リーグ2位、CLベスト8ぐらいで終われれば普通に成功のシーズンだと思います。
ただ、冬の移籍市場で中盤に創造力のある選手を取って欲しいです。
ポグバとマタ以外に創造力がある選手がいないのは本当に痛いです。
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まぁ確かに戦術負けってのは的外れに思えますね。後半攻撃に出られたのはシティが引いたからでもありますし、ユナイテッドが極限までリスク負う必要が出たからですし。ルカクのミスもリトリート守備とは関係ないことです。そもそもあの面子だとカウンターが一番効果的なのは目に見えてますしね。戦術的には高度な試合だったと思います。モウリーニョもグアルディオラも上手くいった部分とそうでない部分が同じくらいあったように感じました。結局試合を決めたのは選手の質のように思えましたね。ただシティは少しずつ対策され始めてますね。
凡庸なミスで試合が決まってしまったのは正直残念でしたがダービー、首位攻防戦に勝ったという結果は非常に大きなものなのでそれは良かったです。
最近のシティの停滞感は疲れ、対策等あると思いますが1番の理由はストーンズの不在だと思います。エデルソン、ストーンズ、オタメンディ、フェルナンジーニョが揃ってのスムーズなビルドアップで1人でも欠けると相当変わりますね。我らがキャプテン、ヴィンセント・コンパニの交代理由はやはり怪我のようでもう身体は限界なのでしょう。オタメンディには更に負担がかかりますが彼は鉄人ですのでこの苦しい時を耐えてくれると信じています。
結局ルカクの上位とのビッグゲームで点が取れない病は治らずですね。やはり今季前半は強豪と当たらなかったからという事が証明された形となってしまいましたね。今に始まった事ではないですが。
みなさま>
ご意見ありがとうございます。整理するきっかけとなる論点が多く、ずいぶん参考になりましたので、本日の稿で私なりのアンサーを書かせていただきました。「戦略/ゲームプラン・コンセプト」「戦術/個々の打ち手」を整理させていただきつつ、「両者とも戦略は妥当・納得」「ペップは相手のミスでゴールを奪い、モウリーニョは失点を抑えられず、どちらの戦術も当たったとはいえないところがあった」「そのうえで、ペップとモウリーニョのどちらが上という話ではなく、後半のモウリーニョ戦術はドローには持ち込めても勝利には届かなかったのではないか」という趣旨です。いずれにしても、痛い敗戦でした。マンチェスター・シティはやはり強かったです。