2026.10.26 プレミアリーグ観戦記2026-27プレミアリーグ観戦記
【Liverpool×Brighton】アーセナルの失敗を研究?プレスを空転させたイラオラ戦術の勝利!
エキティケ、ムニョス、ショボスライ、ブラッドリー、フリンポン、レオーニを欠いたチームは、現状のベストメンバーで戦うしかありません。GKアリソン、DFアラウホ、ジャケ、ファン・ダイク、ケルケズ。2センターにフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めにバルコラ、ヴィルツ、ガクポ、最前線はイサク。ケルケズ以外は、ビジャレアル戦に出場しています。
対するブライトンは、カンファレンスリーグのヤプロネツ戦から8人を入れ替えています。アーセナルを3-0で下したチームは、リヴァプールのビルドアップの綻びを突いてくるでしょう。キックオフから3分、ヴィルツと接触したカディオグルが腰を痛めたようです。ヒュルツェラー監督は、夏にオリンピアコスから獲得したコスティーニャに準備させています。
左に出たフラーフェンベルフの縦パスが、ヴィルツに通ったのは6分。オーバーラップしたMFはヴィルツからパスをもらい、左足で折り返しました。ボールはニアに入ったケルケズにヒット。こぼれ球を拾ったSBはゴールに背を向けており、センターに戻したボールはイサクに通りません。8分の速攻で右から上がったヴィルツは、迷わずアーリークロスを中央に入れました。
イサクはトラップできず、ボールは逆サイドへ。短いパスをハイテンポでつなぐブライトンのアタックに対して、リヴァプールは中盤の戻りが速く、CBの前のスペースを消しています。右サイドのディエゴ・ゴメスが斜めに出したパスで、パスカル・グロスがボックス右に抜け出したのは14分。ラストパスを受けたアヤリは、枠に収めればOKのシュートを打ち上げてしまいました。
17分に右サイドでデカイペルをつぶしたロナルド・アラウホは、ルイス・ダンクのスライディングで体勢を崩しながらも、ゴールラインに持ち込みました。折り返しはパスカル・グロスに当たってヴィルツの足元へ。右足の強烈なダイレクトショットは再びパスカル・グロスにヒットし、逆を取られたフェルブルッヘンの脇を抜けてネットを揺らしました。
1-0となった1分後、バックパスをさらったガクポが一気にボックス左に侵入。右隅を狙ったシュートは、フェルブルッヘンが左手を伸ばしてセーブしました。21分には、右サイドでボスカリのパスをカットしたバルコラが追いすがるSBをスピードでちぎり、ニアに完璧なクロス。左足のボレーを決めたイサクは、今季プレミアリーグで7戦6ゴールと絶好調です。
プレスとダイレクトアタックをベースにするチームを熟知しているイラオラ監督は、ビルドアップで時間をかけないよう指示したのではないでしょうか。いつもならパスコースを探す状況で、アリソンは当然のようにロングフィードをサイドに入れています。28分、アヤリのパスを右で受けたディエゴ・ゴメスが折り返すと、コストゥラスの一撃はジャケが顔面でブロックしました。
36分のアリソンのパスは無謀で、チェマ・アンドレスに詰められたマック・アリスターが右に逃がすと、追ってきた14番にジャケが奪われ、中央で待っていたアヤリにパスが通りました。右足のコントロールショットは、右のポストにヒット。マンツーマンとゾーンのプレスを使い分けるブライトンと戦うときに、やってはいけないことが重なったピンチでした。
前半は2-0。リヴァプールのポゼッション38%は、イラオラ戦術が妥当だった証拠といえるでしょう。シュートは9対8、オンターゲットは4対1。ヒュルツェラー監督がボスカリをヒンシェルウッドに代えたのは、プレスの強度を高めつつ中盤のパスコースを増やしたかったからでしょう。後半も主導権を握っているのは、ブルーのアウェイチームです。
50分に左からカットインしたガクポは、イサクへのラストパスが遅れ、止められてしまいました。リヴァプールは後ろで手数をかけず、早いタイミングでサイドに展開しています。53分に右足を痛めたチェマ・アンドレスは、ヤルクエに後を譲りました。ブライトンのサイドアタックに対して、赤いシャツの寄せが速く、クロスが通る気配はありません。
58分に足首を痛めたヴィルツは、プレイを続けられるのでしょうか。ヴシュコヴィッチのFKがアリソンの頭上を越えた後、65分にニョニと交代となりました。ベンチに向かう足取りは確かで、大事を取ったのでしょう。調子を上げてきたプレーメイカーを、チェルシーとアーセナルとの連戦の前に失うわけにはいきません。
69分のカウンターで右からスプリントしたガクポは、ファーのイサクに出したグラウンダーをルイス・ダンクにカットされました。73分にガクポのパスを中央で受けたバルコラの左足ミドルは、右にアウト。リヴァプールの守護神と最終ラインは、ロングボールをうまく使ってプレスのターゲットを絞らせずに戦っています。
77分にバルコラとイサクが下がり、エングモアとルイス・クーマス。逃げ切りますと宣言するようなカードです。ルターの左からのグラウンダーを、コストゥラスが右足でタップしたのは83分。浮いたボールは、アリソンががっちりキャッチしました。ここからは、苦し紛れのミドルをブロックされるだけだったブライトンは、欧州に続いて2戦連続のノーゴールです。
2-0で完勝のリヴァプールは、チェルシーをかわして4位に浮上。アラウホとヴィルツで決めた先制ゴールも、バルコラとイサクの追加点もテンションが上がりました。前半は3つの決定機を許した最終ラインは、ハーフタイムに修正されており、サイドアタックに対するポジショニングは文句なし。マック・アリスターとフラーフェンベルフのフォローも称えたいと思います。
ブライトンの強みを封じる戦い方を貫いたナイスゲーム。バルコラ、アラウホ、ジャケと、右サイドの攻守を支えた新戦力が輝いた一戦でもありました。カラバオカップのチェルシー戦は、若手とサブのメンバーを揃えて戦うのでしょうか。次節のアーセナル戦を勝利で終えるための最重要ポイントは、心身ともにいいコンディションでキックオフを迎えることです。
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