2026.10.26 プレミアリーグ観戦記2026-27プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Bournemouth】最終ラインは崩壊、前線はノーゴール。彼は何を間違えたのか?
プレミアリーグ8節は、オールド・トラフォードでボーンマス。プレミアリーグの順位は15位と17位で、マルコ・ローゼ監督のほうが危機的に見えます。しかし、CLでコモに4-1で敗れたチームと、ELでACミランに3-0で完勝したチームと表現すると、ホームチームの厳しい状況が際立ってきます。キャプテンは先発か、スタンド観戦か。まずは、先発メンバーを確認しましょう。
GKラメンス、DFレニー・ヨロ、マグワイア、エイデン・ヘヴン、ダロト。2センターはアンドレイ・サントスとバレバ、2列めはアマド・ディアロ、ティーレマンス、メイソン・マウント、ワントップにエンベウモ。ブルーノ・フェルナンデスは、マテウス・クーニャやデ・リフトとともにベンチにいます。立ち上がりから攻めているのは、アウェイのボーンマスです。
開始3分に右から入れたジェームズ・ヒルのロングスローは、エイデン・ヘヴンが何とかクリアしました。直後のCKでバレバに競り勝ったハイアンのヘッドは、左にアウト。6分に右からスプリントしたハイアンは、左足のフィニッシュをマグワイアにブロックされました。押されているマンチェスター・ユナイテッドは、スローなビルドアップでペースをつかもうとしています。
8分には、エヴァニウソンのサイドチェンジが右にいたハイアンに通り、高速のグラウンダーはエヴァニウソンの前でレニー・ヨロがクリア。10分を過ぎても、ボーンマスのアグレッシブなチャレンジが続いています。マンチェスター・ユナイテッドの散発的なアタックは、サイドで詰まるシーンが多く、ビルドアップは相変わらず不安定です。
17分にメイソン・マウントのパスが左のダロトに通り、ボックス左から放った左足のシュートはニアポストの外。29分に右から入れたクライファートのクロスは、後ろから飛び出してきたルイス・クックの前を通り過ぎていきました。前線への縦のボールが通らないホームチームは、38分のクライファートのFKを左にいたハイアンに押し込まれ、劣勢を強いられています。
0-1となった40分、レニー・ヨロのロングフィードが中央のメイソン・マウントに通り、左から上がったエンベウモが左足でクロスにシュート。GKペトロヴィッチが冷静にセーブし、右からのCKはニアでクリアされました。レニー・ヨロが自陣ボックス手前でスリップし、トリュフェに奪われたのは42分。グラウンダーを受けたタヴァーニアーが左足で流し込みました。
17位とのホームゲームで、ハーフタイムが0-2とは…。このまま終わったら、キャリックは耐えられないでしょう。ティーレマンスは前半でアウトとなり、マテウス・クーニャがピッチへ。開始直後のエイデン・ヘヴンとマグワイアのミスで、エヴァニウソンが決めたゴールは、オフサイドを示すフラッグに助けられました。
50分にエイデン・ヘヴンのパスをカットしたハイアンは、エヴァニウソンとのワンツーでゴール前へ。左足のシュートはコースが甘く、ラメンスがキャッチしています。ミス連発で自信喪失のCBは、早めに代えたほうがいいでしょう。ひどい出来だった前半は、チーム全体がメンタルに問題を抱えていたのだと思われます。ピッチの脇では、8番がアップを始めています。
58分のマテウス・クーニャのミドルも、60分にエンベウモが右から打ったシュートもクロスバー越え。65分にエイデン・ヘヴンが下がり、リサンドロ・マルティネスが入っています。66分、ダロトとリサンドロ・マルティネスを次々とかわしたハイアンが、ラメンスの目の前で打ったシュートは左にアウト。直後のリサンドロ・マルティネスのミドルは、GKがキャッチしました。
勝負が決したのは71分。メイソン・マウントの長いタッチをルイス・クックがクリアし、エヴァニウソンの前に流れていきました。ラメンスに蹴り出せと指示したマグワイアは、すぐに自らの判断が間違っていたと気づかされます。GKをかわしたストライカーが右サイドから蹴ったボールは、美しい弧を描いて左のサイドネットに飛び込みました。
72分にバレバをザークツィー、78分にはアマド・ディアロをシェイ・レイシー。判断ミスとパスミスの連鎖を目の当たりにしながら、「グレイザーOUT」のチャントには違和感を覚えます。今ここで、結果を求められているのは監督と選手たちです。0-3になってからの事実を、ひとことだけ記します。シュートは11対0、スコアは変わらず。メディアの見出しは、容易に想像できます。
リサンドロ・マルティネスとブルーノ・フェルナンデスには、自分たちの発言がチームに及ぼした影響を直視してもらえればと願っています。ボーンマスのアグレッシブなアタックを受け続け、パニックに陥っていたチームは、FKの際にファーでフリーになっていたハイアンに誰も気づかず、放置してしまいました。
レニー・ヨロはスリップし、エイデン・ヘヴンはパスミスを繰り返し、ダロトはハイアンに振り回され、マグワイアはエヴァニウソンに着いていかず、ラメンスはあっさり抜かれてしまいました。ティーレマンスは何もできず、45分でピッチを去っています。エイデン・ヘヴンも、前半で終わるべきでした。勝負が決してから投入されたザークツィーの最初のシュートは、89分です。
監督が選手を動かせなくなったときは、プロフィールもアイデアも異なる人物にスイッチするのが最も効果的であることは、キャリック自身がよくわかっているはずです。4位リヴァプールとの差は、8ポイント。新監督によって上位に食い込む期待値と、現在の監督が立て直す可能性を天秤に乗せてジャッジするのが経営ボードの仕事です。彼は何を、どこで間違えたのか…。
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