イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アルテタ監督がズビメンディとダウマンを起用しない理由。コンディション、好調のライバル…?

プレミアリーグをときどき観戦するライトなファンや、ライバルクラブのサポーターのなかには、2-0で勝ったエヴァートン戦をハイライトで見て「CBが2ゴールか」「またCK?」と思った方もいるでしょう。それは、昨シーズンの堅実な勝ち方で膨らんだイメージです。今季のアーセナルは、7節までセットピースからのゴールはゼロ。2点めは右サイドを攻略した美しいゴールでした。

堅守の印象が強いからか、「退屈」と揶揄されがちなアーセナルですが、元より守備的なチームではありません。今季の最大の変化は、アルテタ監督の用兵でしょう。エヴァートン戦ではルイス=スケリーを左のフルバックに戻し、デクラン・ライスとミケル・メリノをセンターに並べる新機軸を打ち出しています。この布陣は、単なるターンオーバーではなさそうです。

これは、私の推測ですが…。指揮官の目的は「ギョケレスを活かすこと」だったのではないでしょうか。ウーデゴーアがCBの前に下りてボールを動かし、ルイス=スケリーが中央に絞ってパスをまわす形になると、ミケル・メリノは最前線に近いポジションでプレイできるようになります。土曜日のMAPを見ると、23番の主戦場はセンターで、タッチの4割はボックス周辺でした。

ターゲットが分散すると、ギョケレスに対するマークが緩くなり、打てるボールを出しやすくなると考えたのではないか?実際は、センターのコンビのバリエーションを増やしたかっただけかもしれません。しかし、あの試合のルイス=スケリーがエゼと連携を取るべく左に流れ、ミケル・メリノはストライカーと連携できるエリアに意識的に入っていたのは事実です。

目の上のたんこぶだったペップを競り落とし、プレミアリーグのチャンピオンとなったアルテタ監督は、分厚くなった選手層を自在に活用する余裕を得たのではないかと思われます。デクラン・ライス、ブルーノ・ギマランイス、ミケル・メリノ、ズビメンディ、ルイス=スケリーを自由に選べる中盤は、バルセロナに負けず劣らず、ぜいたくな陣容といえるでしょう。

ツォリスを失った左サイドは、エゼがCLで連発し、ノニ・マドゥエケはノッティンガム・フォレスト戦で決勝ゴール。レギュラー固定がチームを疲弊させると批判されていたアルテタ監督は、ユーティリティが高い選手を活かしています。アンタッチャブルといえるのはラヤとガブリエウだけで、重用してきたデクラン・ライスとサカも、調子を落とせばベンチに下げるでしょう。

さて、そんななかでも気になるのは、ズビメンディとダウマンです。カラバオカップのイプスウィッチ戦で2ゴールをゲットした16歳のドりブラーは、プレミアリーグとCLの出場時間は24分に留まっています。大事に育てたいからか、守備力に懸念があるのか。ピッチに送り出した3試合は、勝利が見えていたリール戦、エヴァートン戦と、敗戦確定だったブライトン戦でした。

おそらく守備か連携に課題があり、重要な場面では起用しづらいのでしょう。より不可解なのはズビメンディで、プレミアリーグも欧州も先発ゼロ。開幕から2ヵ月を過ぎても、107分しかプレイしていません。昨シーズンは公式戦トータルで57試合6ゴール3アシスト。移籍初年度はガチガチのレギュラーだったアンカーは、なぜ出番を得られないのでしょうか。

エヴァートン戦の前に、ズビメンディの出番の減少について問われたアルテタ監督は、「出場するチャンスはあったが、ケガをしてしまった。ほぼ万全の状態で数分間プレイできたのは1試合で、先発出場はできなかった」と説明しつつ、「これからプレイする機会を勝ち取らなければならない。チャンスを与えるのにふさわしい試合を見つける必要がある」ともいっています。

スペインメディア「アス」は、不遇の理由について「スペイン代表はロドリを外せず、アーセナルにはライス、ギマランイス、ルイス=スケリーがいる」と伝えています。昨シーズンの酷使の影響や度重なる負傷で、トップフォームを取り戻せておらず、ルイス=スケリーやブルーノ・ギマランイスのパフォーマンスもハードルになっているようです。

カラバオカップのフリートウッド戦は、素晴らしいパスワークを見られるチャンスだったのですが、エヴァートン戦で鼻を骨折してしまったため、ノースロンドンに残すという判断になるかもしれません。いずれは、彼が必要とされる季節が来るはずです。今は気長に待ちましょう。「もっと多くの出場時間を得るに値する選手」という指揮官の言葉を信じて。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す