2026.11.02 プレミアリーグ観戦記2026-27プレミアリーグ観戦記
【Liverpool×Arsenal】デクラン・ライスからカイ・ハヴェルツ!堅守アーセナルが14年ぶりの勝利!
ホームのリヴァプールから、スターティングラインナップを紹介しましょう。GKアリソン、DFアラウホ、ジャケ、ファン・ダイク、ケルケズ。セントラルMFはニョニとマック・アリスター、2列めにバルコラ、ヴィルツ、ガクポ、最前線はイサク。ベンチにはショボスライの姿があり、フラーフェンベルフ、エングモア、ヴィクトル・ムニョスも出番を待っています。
対するアーセナルは、左サイドにツォリスが戻ってきました。GKラヤ、DFティンバー、コンサ、ガブリエウ、カラフィオーリ。中盤センターはデクラン・ライスとブルーノ・ギマランイス、2列めにノニ・マドゥエケ、ウーデゴーア、ツォリス、ワントップはカイ・ハヴェルツ。鬼門のアンフィールドで劣勢になれば、ギョケレス、エゼ、ミケル・メリノが投入されるはずです。
開始直後から押しているのはリヴァプール。バルコラが左サイドで、ガクポは右にいます。イサクがガクポにパスを通したのは5分。高速のグラウンダーにヴィルツは詰められず、ボールは逆サイドに流れていきました。8分にカウンターを仕掛けたイサクは、最前線のバルコラにスルーパスを入れますが、ラヤがボックスから飛び出してクリアしています。
リヴァプールのプレスをかいくぐろうとするアーセナルは、デクラン・ライスがCBの近くでパスをまわし、ブルーノ・ギマランイスは前に出ています。ウーデゴーアが時折見せるサイドへのロングフィードは、プレス対策として用意していたのでしょう。15分のデクラン・ライスのミドルは、クロスバー越え。直後の先制ゴールのきっかけは、アリソンのパスミスでした。
左で拾ったウーデゴーアからブルーノ・ギマランイス、ノニ・マドゥエケと逆サイドにつながり、外にまわったデクラン・ライスが美しいグラウンダーをファーに通しました。左足で押し込んだのは、カイ・ハヴェルツ。自陣で囲まれたコンサがバルコラに奪われた18分のピンチは、デクラン・ライスがボックスに戻ってCKに逃れました。
20分に左からクロスを入れたのはバルコラ。ゴールに向かうコースにいたイサクが触れば決まりでしたが、頭をかすめたボールはファーポストの外に流れていきました。ブルーノ・ギマランイスがノニ・マドゥエケに展開したのは24分。ボックス右でキープしたウインガーがニアに転がすと、ブルーノ・ギマランイスのシュートはファン・ダイクに当たって左に切れていきました。
さらに1分後、左から仕掛けたツォリスがファーポスト際に絶妙なクロス。ノニ・マドゥエケのダイレクトの折り返しをティンバーが打ち切れず、ケルケズが必死に蹴り出しました。27分、右からのCKで競り勝ったファン・ダイクがゴール前に落とすと、イサクの前でラヤが触ったようです。この時間帯のレッズの猛攻とガナーズの対応は、エキサイティングでした。
アーセナルの4-4-2は着実にスペースを埋めており、ときどき上がるクロスはラヤが処理しています。33分に右から放ったマック・アリスターのミドルは、ニアにアウト。36分にマック・アリスターの縦パスが中央のバルコラに入り、脇にいたイサクがこぼれ球を左足で叩くと、ボールは左ポストの外を抜けていきました。ひとたび堤防が決壊したら、一気に逆転されそうです。
39分のヴィルツのFKは、クロスバー直撃。43分のケルケズの素晴らしいクロスは、フリーで入ってきたマック・アリスターにぴったりでしたが、当たりがよすぎたヘッドは浮いてしまいました。前半は0-1、しかし圧倒的なレッズペース。ローブロックを強いられたアーセナルにしてみれば、アンフィールドの魔力に耐え抜いたといったところでしょうか。
8本のシュートを放ったホームチームは、オンターゲットゼロでハーフタイムを迎えています。前線にボールをつなげなくなったアーセナルは、自らのペースを取り戻さなければなりません。後半に入ってもレッズがサイドを制圧し、ゴールに背を向けてキープしようとするカイ・ハヴェルツは、ことごとくつぶされています。
58分、ニョニに代わってショボスライが登場。アーセナルのビルドアップは相変わらず窮屈で、ツォリスとノニ・マドゥエケがハーフライン付近に下がったら、持ち味は活かせません。62分にブルーノ・ギマランイスが下がり、ルイス=スケリー。66分にショボスライがルイス=スケリーから奪い、左から仕掛けた速攻は、ヴィルツのシュートをガブリエウがブロックしています。
ガクポが下がってエングモアが入ったのは67分。アーセナルが久々に決定機をつかんだのは、この直後でした。アリソンのキックをガブリエウがヘッドで前線に送り、カイ・ハヴェルツが頭で左に逸らすと、ツォリスがフリーでボックスに侵入しました。折り返しに走り込んだウーデゴーアの前で、ジャケがスライディングでクリア。アウェイチームが攻める時間が増えています。
72分、ツォリスの縦パスで左から上がったカラフィオーリの高速グラウンダーは、カイ・ハヴェルツと競ったファン・ダイクがクリア。74分にノニ・マドゥエケが右サイドからグラウンダーを通すと、ファーにいたツォリスが右足で叩いたダイレクトショットは、アリソンが左に弾き出すビッグセーブでCKに逃れています。
77分、右サイドから左足でファーに浮かしたのはエングモア。ファン・ダイクが頭で折り返し、トラップしたアラウホが振り向きざまに右足を振り抜くと、ティンバーが足に当てたボールをラヤがキャッチしました。81分にケルケズ、ヴィルツ、アラウホが下がり、ツィミカス、ヴィクトル・ムニョス、ルイス・クーマスがピッチへ。アルテタ監督は、守備を強化するようです。
カイ・ハヴェルツとツォリスがベンチに向かったのは84分。ギョケレスの役割はチェイシングとキープで、インカピエはエングモア&ムニョス対策でしょう。88分には、ウーデゴーアをミケル・メリノ。90分を過ぎても、レッズはオンターゲットゼロです。6分の追加タイムをやり過ごしたアーセナルが、プレミアリーグで14年ぶりとなるアンフィールドの勝利に辿り着きました。
まずは…素晴らしい試合でした!イラオラ監督のリヴァプールは、サイドアタックとカウンターでトロフィーを争う資格があることを証明し、アーセナルはサリバ抜きでオンターゲットを許さない堅守を貫きました。リヴァプールの守備陣の綻びを見逃さなかったノニ・マドゥエケ、デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツを、大いに称えたいと思います。
リヴァプールがゴールを決められなかったのは、ロングクロスへの依存度が高く、ボックス脇を攻略したときのアイデアが足りなかったからでしょう。ケルケズのクロスを枠に収められなかったマック・アリスターは、眠れない夜を過ごしているのではないでしょうか。後半のシュートの大半は、コースを切り続けたアーセナルの守備陣にブロックされてしまいました。
「BBC」「スカイスポーツ」「アスレティック」「テレグラフ」は、ガナーズの守備を絶賛しつつ、イサクのシャツを引っ張ったティンバーはPKを取られてもおかしくなかったと指摘しています。VARのスチュワート・アトウェルの言い分は、「イサクは影響を受けていない」ということでしょう。しかし9番が転倒して抗議していたら、スイッチが入っていたかもしれません。
アンフィールドの呪いから解放されたアーセナルは、昨シーズンにポイントを落としたヴィラ・パーク、スタジアム・オブ・ライト、シティ・グラウンドをすべてクリアしています。得点力が課題となっていますが、ギョケレス、ツォリス、エゼ、ズビメンディが持てる力を発揮できるようになれば、終盤にペースを落とせる試合が増えるでしょう。
敗れたリヴァプールは、バルコラとニョニがフィット感を高めており、ボトム10との対戦が続く11月はポイントを稼ぐチャンスです。層が薄い中盤は、冬のマーケットで強化する必要がありそうですが、エキティケが戻ってくる前線は得点力UPが期待できます。勝者も敗者も、ポジティブに次に向かえる一戦だったのではないでしょうか。コンサとジャケは最高の補強でしたね…!
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