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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

序盤のチャンスを…!バルサに呑まれて完敗のアストン・ヴィラ、今もなお消えない「たら・れば」。

ドニエル・マレンのPKが決まったのは17分。欧州の大会におけるオールド・トラフォードのゲームで、これほど早い時間に0-2にされたのは初めてです。2つの失点はいずれも、マグワイアとエイデン・ヘヴンが連携できておらず、前線に上がっていたダロトは危機を察知するのが遅れました。前半のパフォーマンスを見て、大敗を覚悟したサポーターもいるでしょう。

チャンピオンズリーグのリーグフェーズ3節、マンチェスター・ユナイテッドVSローマ。勝負のターニングポイントは、58分にブルーノ・フェルナンデスが蹴ったPKでした。右に飛んだバスケスがセーブし、こぼれ球をクリスタンテがクリア。フライングしたDFがファールを取られて蹴り直しとならなければ、迷えるチームは逆転できなかったかもしれません。

試合の展開やメンタルの状態で結果が左右されるフットボールには、常に無数の「たら・れば」が埋め込まれています。CBのイージーなミスで2点のビハインドを背負ったマンチェスター・ユナイテッドは、マンチーニのファールとバレルディの空振りによってスコアをイーブンに戻し、マテウス・クーニャのファインゴールで勝利に辿り着きました。

一方、カンプ・ノウのバルセロナVSアストン・ヴィラは、序盤のビッグチャンスの攻防がアウェイチームの3-0の完敗に直結しました。最初の失点は7分。ゴールキックから鈴木彩艶が前にいたジョアン・ゴメスに預けると、ボックス左のパウ・トーレスに出したボールをラミン・ヤマルにカットされてしまいました。CBをかわして左隅に放ったシュートは、完璧でした。

カンプ・ノウのプレッシャー、開始から間もない時間帯、雨に濡れたピッチ、右利きなのに左足のキック…判断力とパスの精度を削ぐ条件が重なっていたといえるでしょう。早々の失点によって、ブバカル・カマラを左に寄せてマートセンとのコンビでヤマルを封じるウナイ・エメリのプランは見直しを迫られました。ポイントを手に入れるためには、攻めなければなりません。

こちらのゲームのターニングポイントは、直後の9分です。左のショートコーナーから、ブエンディアがファーにクロスを上げると、マッティ・キャッシュの渾身のボレーはペドリがかかとに当ててCK。ブエンディアがニアに入れ、マンザンビが逆サイドに逸らしたボールは、フリーだったジョアン・ゴメスの足元に届きました。右足のボレーが枠にいっていれば…!

ボールはジョアン・カンセロの背中にヒット。数分前に失点の原因となったMFは、頭を抱えています。ここで決められていれば、ヴィラは冷静になれたのではないでしょうか。19分に右サイドでジョアン・カンセロを抜き去ったニコラス・ジャクソンは、ボックスの右脇から優しいグラウンダーを中央に転がしました。クバルシから離れたマンザンビは、ノーマークです。

右足のインサイドで枠に収めていれば、決まったはずのフィニッシュは、こするようなタッチになったために左に切れていきました。いつもの彼なら、決めていたでしょう。カンプ・ノウの独特のチャントと耳慣れないドラムの音…。31分のカウンターで左から上がったマンザンビは、ボックスに持ち込んでクバルシをかわすも、左足の一撃はGKの正面に飛んでしまいました。

バルサのポゼッションが70%だった前半は、シュートは5対5、ビッグチャンスは2対1と充分戦えていました。ホームチームの決定機は先制ゴールと、26分の鈴木彩艶のパスをインターセプトされたシーンだけで、アンソニー・ゴードンの強烈なシュートは日本代表が左に弾き出しています。致命的な追加点は52分、アンソニー・ゴードンがキープしたとき、前線は2対6でした。

最前線でパスをもらったハフィーニャには、パウ・トーレスが着いていたのですが、中央にボールを動かして左足を振り抜くと、CBに当たってコースが変わったボールが右隅に吸い込まれてしまいました。バルサのファインゴールは、ジョアン・カンセロが右足アウトで出した絶妙なクロスをハフィーニャが左足でタップした64分の3点めだけです。

素晴らしいセービングを連発した鈴木彩艶は、ショートパスを狙われているとわかっていたのに、66分にもフェルミン・ロペスにカットされ、左足のシュートをセーブしています。ロングフィードに頼らず、パスをつなぎ続けたのはセルフジャッジか、エメリ監督の指示か。最終ラインのドタバタも、攻撃に転じる際のボールロストやパスの精度の低下につながった感があります。

バルサの最終ラインは不安定でした。序盤のチャンスを活かして焦りを誘い、ハイラインを咎めるカウンターでさらなる決定機を創れれば、ポイントをゲットすることができたのではないかと悔やまれます。2つのボレーとマンザンビの絶好のチャンス。完敗から24時間を経た今もなお、頭の中を「たら・れば」が駆け巡っています。


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