水色が中央を席巻!プレミアリーグ2017-18前半戦ベストイレブン!【総合版】
これは最初に宣言しておきましょう。「デブライネ、ダヴィド・シルヴァ、フェルナンジーニョの3センターは史上最強、アンタッチャブル」。プレミアリーグ前半戦で8アシストを挙げてランキングのTOPだったデブライネとダヴィド・シルヴァのコンビは、パスワーク、得点力、プレスとどれをとっても非の打ちどころのないWプレーメイカーシステム。「鋭」「剛」という字が似合うデブライネに対して、ダヴィド・シルヴァは「柔」「優」でしょうか。このタイプの選手たちは守備力に問題があることが多く、過去には共存できないケースも多々あったわけですが、2人ともプレスやハードマークもハイレベル。デブライネは38回のタックルを成功させており、攻撃的なMFではプレミアリーグNo.1です。アシスト、スルーパス、チャンスメイク数で1位、クロス本数も4位につけているMFがタックルまで1位となれば、ライバルクラブは12人のチームと試合をしているようなものです。今季のMVPは、ケガさえなければデブライネで決まりでしょう。
フェルナンジーニョのポジションにはマティッチ、カンテ、ジャカといった素晴らしい選手たちがいるのですが、攻守双方の貢献度の高さでマン・シティのMFを選びました。フェルナンジーニョが安定的に攻撃に関与できるのは、マイボールになると中央に絞り、セントラルMFのように振る舞うファビアン・デルフのサポートも大きいと思います。カイル・ウォーカーは主に縦、デルフは中とそれぞれの適性を活かして戦術を組み立てるペップは、やはり世界一の指揮官です。アストン・ヴィラから来たイングランド人MFは、TOP6ならどのチームも買えた選手。バンジャマン・メンディが長期離脱となっても綻びを感じさせなかったマンチェスター・シティは、決してお金で強さを買ったわけではありません。
前線に目を移すと、今季プレミアリーグで6ゴール8アシストのレロイ・サネや12ゴールのアグエロを外すのはしのびなかったのですが、15ゴールで得点王争いのTOPに並んでいたハリー・ケインとモー・サラーを素直にリスペクトしました。サラーがいたので左にまわっていただいたラヒム・スターリングは、ドロー寸前だった3つの厳しいゲームを勝利に導いた「独走の立役者」。エヴァートン戦のドローの後、98分のラストプレーでゴールを決めて序盤の出遅れを回避したボーンマス戦、84分にようやくリードしたハダースフィールド戦、96分にエティハドに歓喜をもたらしたセインツ戦の3発がなければ、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーと三つ巴の優勝争いが続いていたはずです。
最後方にいながら4ゴールのオタメンディは、今やプレミアリーグNo.1のCBです。相棒には、19節で出場停止となるまで同僚のベン・ミーとともにシュートブロック数ワンツーだったバーンリーのタルコフスキーを抜擢させていただきました。ベストイレブンを選んでみると、3バックが流行ったプレミアリーグには優秀なSBが減ったなとあらためて感じます。カイル・ウォーカーとデルフが素晴らしかったのは重々承知で、右SBにはオーバーラップとカバーリングが秀逸だったマンチェスター・ユナイテッドの主将バレンシア、左にはチェルシーで代わりがいなかったマルコス・アロンソを入れました。開幕戦でバーンリーに敗れた後、敵地ウェンブリーでスパーズに競り勝ったゲームのマルコス・アロンソの2発は、とてつもなく大きいゴールだったと思います。アザール不在のなかで連敗を喫していれば、当時は経営陣との確執が報じられていたアントニオ・コンテ監督は、モウリーニョ、ラニエリに続いて「3年連続でプレミアリーグ優勝監督が翌シーズン解任」となっていたかもしれません。
GKは、ポープ、エデルソン、デ・ヘアの誰が選ばれても違和感はないのですが、アーセナル戦でプレミアリーグタイ記録の1試合14セーブを達成したことをリスペクトして、マンチェスター・ユナイテッドの守護神をチョイスしました。いやー、とても普通なベストイレブンで恐縮です。この後、「期待以上だった11人をチョイス!プレミアリーグ2017-18前半戦ベストイレブン!【裏版】」のほうで、遊び心満載のフォーメーションを組ませていただきたいと思います。それにしても、18勝1分って…。
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ジャカをマティッチ、カンテ、フェルナンジーニョと並べられるのは…アーセナルは最終ラインの前で防波堤となるエンゾンジのような守備的MFをとるだけで大きく変わりそうです。4ー2ー3ー1でエンゾンジとジャカをボランチ、ラムジーを右サイドハーフを置くのが良いのではないかと思います。
すいません、主さんのベストイレブンに触発されて、アーセナルの補強に思いを馳せてしまいました。