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【MAN.CITY×Watford】無事だったデブライネがゲームを支配!マン・シティが3-1快勝!

ケヴィン・デブライネは無事だったようです。プレミアリーグの連勝記録を18で止められたクリスタル・パレス戦で、パンチュンのタックルを受けて退場したプレーメイカーは、ダヴィド・シルヴァ、フェルナンジーニョと一緒にスタメンに名を連ねています。最前線にはアグエロ、サネ、スターリング。カイル・ウォーカー、オタメンディ、デルフが揃う最終ラインには、1ヵ月半ぶりにジョン・ストーンズが復帰しています。エティハドで開催されるプレミアリーグ22節のワトフォード戦は、蓋を開けてみればベストに近いメンバーで戦える一戦となりました。

開始からわずか40秒、マンチェスター・シティが電光石火の先制ゴール。デルフ、デブライネ、サネと左サイドで縦につながり、完全に抜け出したサネが高速グラウンダーをゴール前に入れると、ファーで待ち構えていたスターリングが難なく左足でプッシュ。0-0で引っ張り、相手の焦りを誘いたかったであろうマルコ・シウヴァ監督にとってはいきなり難しいゲームになりました。

5分、CKのこぼれ球をボックス左で拾ったフェルナンジーニョは、後ろのデルフに戻してリターンを受けるとサネを走らせる斜めのパス。ゴールラインまでえぐったサイドアタッカーがマイナスのグラウンダーを入れると、フリーで合わせたジョン・ストーンズが浮かしてしまい、2014-15シーズン以来のプレミアリーグ2ゴールめは決まりませんでした。ハイプレスを仕掛けるマン・シティは、相変わらずボールを失った後にすぐさま奪い返し、ゲームを支配しています。10分、左サイドから入れたダヴィド・シルヴァのグラウンダーは、サネに届かず追加点はなりません。

13分、モラ・ワグのクロスのクリアを右で拾ったダヴィド・シルヴァが、デブライネを走らせる縦へのスルーパス。デブライネの高速グラウンダーに戻りながら対応したカバセレは、オウンゴールか触らずにアグエロに決められるかの絶望的な二択を強いられました。滑れば届くと判断したDFのプレイは、当然前者です。カバセレの右足の先に当たったボールがゴール左隅に吸い込まれ、アウェイチームは2点のビハインドを追う厳しい展開となりました。

18分、ボックス手前やや左から蹴ったデブライネのFKはクロスバーを直撃。リバウンドに反応したジョン・ストーンズのヘッドはGKゴメスが正面でキャッチします。20分を過ぎ、ようやく冷静さを取り戻したワトフォードは、28分に右から上がったダリル・ヤンマートがクロスに初めてのシュート。30分にはカプェのスルーパスでアンドレ・グレイが完全に抜け出し、ボックス右でエデルソンと1対1になると、ファーポスト際を狙った一撃を右手でクリアされてしまいます。クリスタル・パレス戦の追加タイムにミリボイェヴィッチのPKを止め、チームを敗戦の危機から救ったプレミアリーグ屈指の守護神は、またもやビッグセーブを披露してゴールを許しませんでした。

37分、ボックス左を切り裂いたサネのグラウンダーはカプェがクリア。リバウンドを左足で狙ったダヴィド・シルヴァは大きく浮かしてしまいます。40分、スターリングとのパス交換で右サイドを上がったデブライネが得意の高速グラウンダー。このとき必ずニアに入ってくるのがアグエロです。勇敢にストライカーの前に出たゴメスが蹴られながらもボールを死守しました。43分、右から仕掛けたアンドレ・グレイが横に出したパスを持ち込んだカプェは、左足のシュートを強く打てずにエデルソンにキャッチされてしまいます。追加タイムにデブライネが右サイドを抜け出したカウンターは、クロスを受けたアグエロのシュートがGKの正面にいってしまいました。

前半は2-0。後半開始直後の48分にも、スターリングの縦パスでデブライネが完全に右サイドを破ります。完璧なクロスを受けたアグエロは、フリーのヘディングを左に外してしまいました。左からはダヴィド・シルヴァとサネのコンビがラインの裏を狙ってきます。苦しいワトフォード。クロスをクリアしてもすぐに寄せられ、奪われたボールをサイドに展開されます。59分、中央にドリブルで上がったダヴィド・シルヴァが、すぐ脇から裏に走ったデブライネにスルーパス。決定的なシーンでしたが、ヤンマートが間に合い何とか外にクリアしました。

61分、マルコ・シウヴァ監督は、カプェとベン・ワトソンを下げてロベルト・ペレイラとクレヴァリーの2枚代え。マン・シティの3点めが決まったのは、この2分後でした。ショートコーナーからデブライネが入れた鋭いクロスをゴメスがファンブル。プッシュしたアグエロは、今季プレミアリーグ13発めです。これでペップは店じまいモード。67分にジョン・ストーンズをダニーロ、4分後にフェルナンジーニョをヤヤ・トゥレ、79分には直前にきわどいダイレクトショットを放ったデブライネをベルナルド・シウヴァに代え、タイトなスケジュールに備えます。ワトフォードが一矢を報いたのは82分。リシャルリソンのクロスをエデルソンが大きく弾くと、拾ったロベルト・ペレイラからクレヴァリー、カリージョと左に展開。速いクロスを中央で押し込んだのは、アンドレ・グレイでした。

3-1となった84分、ゼーヘラールの縦パスでアンドレ・グレイがラインの裏に出ますが、追いついたオタメンディがコースをカット。もう、時間はありません。91分、ヤヤ・トゥレの厳しいバックパスをエデルソンが無理に前に蹴ると、カットしたドゥクレが無人のゴールを狙うも枠に蹴れず。負傷者続出でいよいよ厳しい季節が到来かと思われたプレミアリーグ首位チームは、いつもと変わらない戦い方で向かってきたワトフォードに対して、いつもと同じ強さを見せつけました。デブライネとスターリング、サネとダヴィド・シルヴァのコンビで通してくるボックス脇へのスルーパスを止めなければ、プレミアリーグ首位チームを封じるのは困難です。

次節のリヴァプールは、ジョー・ゴメスとミルナー、ロバートソンとコウチーニョが強力なサイドアタックを受け止めることになりそうです。引いてカウンターは性に合わないクロップ監督は、ゲーゲンプレッシングで真っ向勝負を挑んでくるのでしょうか。ファン・ダイクは出てくるのか、負傷したサラーは間に合うのかとあれこれ気になる一戦。アンフィールドで待つ攻撃的なチームに期待しながらも、空中戦ができない彼らが今のマン・シティに勝つのは難しいのではないかと思えてなりません。

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“【MAN.CITY×Watford】無事だったデブライネがゲームを支配!マン・シティが3-1快勝!” への4件のフィードバック

  1. シティふぁん より:

    ジェズスは何週間か離脱するようですがデブライネは長期離脱ではなくて助かりました
    シルバがいると連携が高まります
    次はカップ戦なのでかなりターンオーバーすると思うのでまた違った楽しみがあるでしょう
    久しぶりに勝ち点を落とした次の試合で良い反応が見られたので良かったです

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    デブライネを削りに行ったパレスのダンとパンチョンが揃ってシーズン絶望系の大怪我なのはなんとも。。
    あんなに激しく削られてストレッチャーで運ばれたのに2夜あけたら通常通りの圧巻のプレーを見せていました
    それにしてもシルバとストーンズがいるといないのではだいぶ違いましたね
    ただ試合終了間際にウォーカーが鼠径部を痛めたっぽいのが心配です

    —–
    空中戦が出来ないから厳しいというのはシティを崩すには空中戦が鍵と考えられているのでしょうか

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ゲーゲンプレスをやってるのが今期のシティでリバプールはライン少し下げてリアリスティックなサッカーやってるからシティの鬼のようなプレスをどのようにして掻い潜るかが最大のポイントでしょう。
    シティのライン設定が高い分その裏のスペースをマネとサラーがいかに有効活用出来るか、
    逆にある程度は押し込める期待は出来るシティはあまり強いとは言えないリバプールのサイド守備を崩しきれるか。

  4. makoto より:

    シルバが戻ってきた事でサネも復調しましたね。
    パスの精度やタイミング、オフザボールの動きなどやはりシルバは別格だなと改めて感じさせられました。

    —–
    シティふぁんさん>
    デブライネ、よかったですね。敗戦寸前のドローの後なので、この勝利は大きいと思います。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ダヴィド・シルヴァ、ジョン・ストーンズは今季のチームに必要不可欠だとあらためて思いました。ウォーカー、長くならなければいいですね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    言葉足らずだったかもしれません。レッズが真っ向勝負で勝つ可能性も充分あると思いますが、基本的には同タイプのパスサッカーやハイプレスで戦うチームのガチンコ勝負は分が悪い傾向があるので、「ベタ引きカウンター」あるいは「クリスタル・パレスのようにタワーめがけて放り込んでラインを下げさせるサッカー」がおもしろいのではないかと考える次第です。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    そうですね。「昨季ほど走らなくなったレッズ」が、相手を引き込みつつサイドで裏を取れるかどうかが勝負のポイントだと思います。

    坊主21さん>
    別格です。引き出しが多い選手です。

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