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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Swansea×Tottenham】苦しんだスパーズは、エースが仕掛けたカウンターで0-2勝利!

ポチェッティーノ監督は、プレミアリーグ得点王を休ませました。リバティ・スタジアムのスウォンジーVSトッテナム。18ゴールのハリー・ケイン、長期離脱から復帰したワニャマ、中盤を仕切るハリー・ウィンクスとムサ・シソコは、2日後のウェストハム戦で起用されるのでしょう。スパーズの先発メンバーを見てみましょう。ロリス、トリッピアー、フェルトンゲン、ダヴィンソン・サンチェス、ベン・デイヴィス、エリック・ダイアー、ラメラ、デル・アリ、エリクセン、ソン・フンミン、ジョレンテ。キックオフからしばらく、中盤でのせめぎ合いが続いたゲームは12分に均衡が崩れました。左サイドからのエリクセンのFKに、フェデリコ・フェルナンデスと競り合いながらニアで頭で合わせたのはフェルナンド・ジョレンテ。夏に加わったストライカーの今季プレミアリーグ初ゴールは、エリクセンが蹴った瞬間、最終ラインから体ひとつ出ていたようにも見えましたが、ラインズマンの旗は上がりませんでした。

ポール・クレメント監督が解任された後、シェフィールド・ウエンズデーからやってきたカルロス・カルヴァリャル新監督は、プレミアリーグデビューとなったワトフォード戦では、ラスト5分からの2ゴールという派手な逆転勝利を挙げています。注目は、この試合でフル出場したレナト・サンチェス。初めてのプレミアリーグに戸惑っていたセントラルMFは、同郷のボスを得て本来のプレイを思い出すでしょうか。激しい雨が降るウェールズのスタジアムでは、ハイプレスで相手のパスワークを封じるスパーズのペースが続いています。32分のレナト・サンチェスのFKは、うまく落とせずクロスバーの上に消えていきました。

40分、右から再三仕掛けていたネイサン・ダイアーがファーにグラウンダーを通すと、オルソンの左足のシュートはニアにアウト。1分後、左からゴール前に浮かしたエリクセンのFKは、ジョレンテが軽くタッチしたボレーがファビアンスキの頭上を越えていきます。44分にCKから仕掛けたスワンズの波状攻撃は、ロリスが2度のパンチで逃れました。前半は0-1。パススピードが上がらない重苦しい雨中戦は、次の1点が勝負を左右するポイントとなりそうです。

48分、レナト・サンチェスが左に展開した速攻は、中に斬り込んで打ったネイサン・ダイアーのシュートが右にアウト。50分に右にまわり込んで狙ったデル・アリのミドルはDFにブロックされてCKです。53分にピッチに座り込んでしまったランヘルは、ナルシンにチェンジ。ポチェッティーノ監督が59分という早い時間にダヴィンソン・サンチェスをワニャマに代えたのは、イエローをもらっているCBがファールを取られるのを怖れたからでしょう。4ヵ月半ぶりにピッチに戻ってきたワニャマは、今季プレミアリーグ3試合め。エリック・ダイアーが後ろに下がり、フェルトンゲンとコンビを組むのでしょう。

62分に左からニアに曲げたエリクセンのFKは、ファビアンスキがセーブ。1分後に左サイドの角度のないところからもエリクセンは枠を狙いましたが、さすがにこれはファーにクリアされてしまいます。65分、レナト・サンチェスが素晴らしいスルーパスを縦に送ると、右からロリスと1対1になったナルシンは、素直なシュートをセーブされてしまいました。ここでジョレンテが下がり、プレミアリーグ18ゴールのエース、ハリー・ケインが登場。69分にネイサン・ダイアーの縦パスで突破を図ったジョルダン・アイェウは、ついてきたエリック・ダイアーをちぎり、ロリスをかわし、ベン・デイヴィスまで抜きかけたところでワニャマにカットされました。このCLがフェルトンゲンの背中に当たり、ボールはポストを直撃。スワンズは惜しいシーンを再三創りながらも、シュートを決められません。

71分、カルヴァリャル監督はネイサン・ダイアーをマクバーニー。77分にポチェッティーノ監督がラメラをシソコに代えると、トリッピアーの完璧なクロスをボックス左で叩いたソン・フンミンのボレーがファーポストすれすれを抜けていきます。直後、ポルトガル人監督はトム・キャロルをルートリッジで勝負。しかし最後に笑ったのは、89分に追加点をゲットしたスパーズでした。左からカウンターを仕掛けたハリー・ケインのデル・アリへのサイドチェンジは完璧。ボックスに侵入した20番のシュートはファビアンスキが足でブロックしますが、これがデル・アリに当たってゴールに飛び込んでしまいました。後半のピンチを切り抜けたトッテナムがクリーンシートで勝利し、アーセナルをかわしてプレミアリーグ5位に浮上しました。

ポルトガル、トルコ、イングランドで17クラブを率いてきたカルヴァリャル監督は、2シーズンを過ごしたクラブはシェフィールド・ウエンズデーだけという短命指揮官。おそらくスワンズもショートリリーフで、選手たちのモチベーションをどこまで上げられるかが気になりますが、少なくともレナト・サンチェスはやりやすくなったようです。20歳のセントラルMFは正確なキックで何度もチャンスを創っており、足りないのはアタッカーたちのフィニッシュの精度でした。苦しいゲームを勝ち切ったスパーズは、調子を上げてきているハマーズとのロンドンダービーがやっかいです。パスコースをしっかり切れなかった中盤の守備を改善できなければ、最終ラインの裏を狙ってくるアルナウトヴィッチやランシーニにやられてしまうでしょう。プレミアリーグ21節の延期試合は、中1日で開催されるタイトなスケジュール。主力のコンディショニングと戦術のチューニングが忙しくなりそうなポチェッティーノ監督は、1日で課題を解決しなければなりません。

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“【Swansea×Tottenham】苦しんだスパーズは、エースが仕掛けたカウンターで0-2勝利!” への2件のフィードバック

  1. sini より:

    次はハマーズ。。。毎年何かが起きるカードですね。。。
    うーん。。。

  2. makoto より:

    siniさん>
    スパーズにとっては嫌な相手ですね。最終ラインが簡単にかわされるシーンが多かったのが気になりました。

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