足りなかったのはラストパスの精度と集中力…ミスが目立ったチェルシーはバルサに完敗!
GKクルトワ、3バックはリュディガー、クリステンセン、アスピリクエタ。カンテとセスクがセントラルに入り、WBはマルコス・アロンソとヴィクター・モーゼス、前線にはアザール、ジルー、ウィリアンです。ウイングとWBがサイドで優位に立ち、中央のジルーを絡めてゴールを陥れるのがベーシックなプランでしょう。マルコス・アロンソやウィリアンが繰り出す高速グラウンダーは、ことごとくバルサの最終ラインがカット。12分にアザールの落としを受けたウィリアンは、右からの強烈なミドルをシュテーゲンにキャッチされます。
バルサはカウンター狙い。チェルシーは、アザールが足元にボールを収められません。20分にアザールのミドルがブロックされた後、バルサの見事なショートカウンターが決まりました。センターサークルでメッシがセスクからボールを奪うと、クリステンセンをかわして左サイドを突破。スアレスをおとりに使って右に流したラストパスで、デンベレが完全にフリーになりました。戻ったカンテはコースを塞げず、右足の容赦ないシュートがクルトワのグローブを弾いてネットに突き刺さります。チェルシーにとって、この1点はさほど痛くはありません。2点決めないと90分で上回れないという条件は、1-0でも2-0でも変わりません。
28分、左からドリブルで仕掛けたイニエスタがボックスに入り、同じサイドに流れてきたスアレスに絶妙なヒールパス。ラインの裏を取った元プレミアリーグ得点王の左足シュートは、角度がなくクルトワの飛び出しに引っかかります。1ゴール1アシストのバルサの10番に対して、チェルシーの10番は決定的な仕事ができていません。34分、ロングフィードをもらったマルコス・アロンソがダイレクトで中に入れるも、ジルーに届かず。37分に2人に囲まれながら放ったイニエスタのシュートは右に切れていきます。直後にウィリアンが左サイドでセルジ・ロベルトを抜き去り、ゴール前にグラウンダーを通すと、マルコス・アロンソのボレーはシュテーゲンがセーブ。フォローしたジルーの左足シュートはウムティティにブロックされ、ツータッチで最終ラインを突破したカンテはシュテーゲンとの1対1を右に外してしまいます。
前半終了間際にマルコス・アロンソが右に曲げた直接FKは、惜しくもポストにヒット。ハーフタイムの2-0はバルサの絶対的優位を示していますが、次のゴールをチェルシーが決めれば一気に緊張感が高まります。後半開始直後からは、チェルシーの時間。ウィリアンの強烈なミドルはウムティティが腿でブロックし、結果をきわどくさせるゴールを許しません。直後、クルトワのキックミスをカットしたスアレスが、ボックス左から強烈なシュートを放つもクルトワが足でストップ。3点めを失えば、そこで勝負は決するでしょう。
48分、バイタルエリアでアザール、ジルーとつながったボールが左のマルコス・アロンソへ。先に触れれば決まっていたかもしれませんが、デンベレがぎりぎりで間に合ってCKに逃れます。直後、ウィリアンの縦パスでラインの裏に抜け出しかけたマルコス・アロンソが、CBともつれるようにして転倒しますが、レフェリーの笛は鳴りません。56分、バルベルデ監督はイニエスタに代えてパウリーニョ。プレミアリーグではうまくいかなかった元スパーズのMFは、劣勢の中盤を活性化するのがミッションでしょう。ブスケツは右足を痛めたのか、61分にアンドレ・ゴメスにチェンジ。ウィリアンが中央から仕掛け、アザールに落とすと、左でラストパスを受けたマルコス・アロンソのダイレクトショットはピケの捨て身のスライディングに阻まれました。
チェルシーが致命的な3点めを奪われたのは、63分でした。アスピリクエタのパスミスから始まったカウンター。スアレスの落としをもらって左に回り込んできたメッシに、アスピリクエタ、ヴィクター・モーゼス、クリステンセンは魅入られたようにかわされてしまいました。メッシブランドのなせる業でしょうか。クルトワが2回も股間を抜かれて決められるのをプレミアリーグで見たことはありません。67分、コンテ監督はジルーとヴィクター・モーゼスを下げ、モラタとザッパコスタを投入。右サイドを突破したアザールが折り返したシーンは、モラタのスプリントがなかったのが気になりました。78分のメッシの直接FKは、クルトワが冷静にセーブ。ペドロに後を譲ったアザールのCLは、82分に終わりました。2分後、CKをフリーのパウリーニョがヘッドで叩くと、クルトワがビッグセーブで4点めを回避します。もう、時間はありません。89分にリュディガーのヘッドがバーを叩いたのが、昨季プレミアリーグ王者の最後の見せ場でした。
チェルシー、完敗。8対13とシュート数では上回ったものの、オンターゲットは7対3。相手の10番に決定力の差をまざまざと見せつけられました。ウィリアン、カンテ、マルコス・アロンソはよくがんばっていたものの、チーム全体としてファイナルサードでのパスの精度が低く、セスクとアスピリクエタの致命的なミスが敗退につながってしまいました。プレミアリーグとセリエAでキャリアを積んできたマルコス・アロンソ以外のスペイン人選手は、母国の名門クラブをリスペクトしすぎたのではないでしょうか。いつも以上に戦術、気迫、集中力が必要な試合でイージーなミスを犯してしまっては、勝利は望むべくもありません。アトレティコ・マドリードで3シーズンを過ごしたクルトワを含め、バルサの凄さを知る選手たちの冷静さを欠く姿が印象的な一戦でした。グループステージではパッとしなかったスペイン勢ですが、ベスト8に3チームが進出。ここぞという一戦での強さは、やはりUEFAランキング1位です。
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バルサは流石強かったです。
カンテ、ウィリアンは素晴らしかったしアザールも何とかしようと気迫が伝わってきました。
ユナイテッドと違ってチェルシーは勇敢だったと思います。
こうなったらリヴァプールとシティにスペイン勢を打ち負かす超攻撃的な試合を期待します。R8でレアルを撃破!QFでバルサをボコボコに、決勝はプレミア2チーム!無理かなあ!
無理です
ユナイテッドは残ってチェルシーもワンちゃんあるかなと思ってましたが、さすがにチャンピオンズリーグは甘くないですね
抽選はもう明日ですが個人的に2チームともレアルとは当たってほしくないですね、GLではスパーズに後れを取りましたが他のタイトルが潰えて火が付いている彼らはバルサ・バイエルン・ユベントスよりも恐ろしいです。PSG戦を見ていてもGLとは別のチームに感じます。
ミス、ミス、ミス….。至る所で選手の質の差が垣間見えました。チャンスをしっかり決める、パスをしっかり通す、コースをしっかり塞ぐ。基本を抑えたクラブの必然的な勝利なのかなと思います。
後の祭りですが、モーゼスをザッパコスタ、セスクをドリンキー、クルトワをカバジェロに変えていれば、もしかしたら…。未練たらたらですみません、スコアは大きく開いたものの、エティハドで戦った後のような絶望感は微塵も感じなかったので…。
結局プレミア勢は相手に恵まれた2チームしか残りませんでしたね。イングランドで活躍するスペイン人は増えましたが、それでもなお本国の壁に跳ね返されることを見るとスペインの層の厚さには驚かされるばかりです。
負けはしましたが試合運びとして消化不良感はなかったなと思いました。
しかしこのレベルの相手となるとトップがジルー、モラタでは厳しいのかもしれませんね。
フィットしきってないのもあるとおもいますが
うーむ、夢は見ましたが完敗ですね!ミスをしなければ…というのは当たり前の話で、やはりバルサであるということを思いしらされました。救いは消化不良感がないことですかね。力の差をそのまま見せられました。来年こそは、と言いたいところですが来年は出場自体黄信号なので、残りのリーグ戦を引き続き全力で応援します!
バルサが現在欧州リーグ最少失点のチームであることを考えると1点も取れなかったのは決して偶然ではないと思います。
3点目のシーンでもよく見るとアルバとゴメスがDFを引きつけていますし(メッシに付いていったらスルーパス出されてたでしょうね)、こういった前線のスペースを作る動きがチェルシーには足りなかったです。
連投すみません