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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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17歳の怪物はどうなる!? PFA最優秀選手&最優秀若手選手のノミネートに盛り上がる!

ガレス・ベイル、ルイス・スアレス、エデン・アザール、リヤド・マフレズ、エンゴロ・カンテ。直近5年はドリブラーが優勢ですが、今季プレミアリーグではプレーメイカーが本命視されています。先週末、PFA(プロサッカー選手協会)が、22日に発表される年間最優秀選手と最優秀若手選手について、それぞれノミネート6名を発表。ペップのフットボールが席巻したシーズンらしく、マンチェスター・シティの選手が半分を占めています。「週末、ともに戦っている選手から支持されるのは最高のリスペクト」とジョン・テリーが語るこの賞は、リーグの表彰の最高峰といっていいでしょう。さっそく、MVPのほうからエントリーされた選手の顔ぶれを見てみましょう。プレミアリーグ30ゴールのモー・サラーと、15アシストのデブライネの一騎打ちムードですが、他の4人も素晴らしい顔ぶれです。

マンチェスター・ユナイテッドの守備を支えたダヴィド・デ・ヘアは、チームが優勝していれば、1977-78シーズンのピーター・シルトン以来40年ぶりとなるGKの受賞を実現させていたでしょう。トッテナムの最前線でコンスタントな活躍を見せたハリー・ケインは、最後に昨季のような固め獲りを見せられれば、3季連続のプレミアリーグ得点王に輝く可能性があります。デブライネに次ぐ12アシストを決めているレロイ・サネは、最優秀若手選手とダブルでノミネート。11アシストで3位のダヴィド・シルヴァは、ゴール数では7発のデブライネをひとつ上回っています。

選ばれなかったプレーヤーのなかで、最も肩入れしたくなるのはプレミアリーグ33試合15ゴール7アシストのロベルト・フィルミーノではないでしょうか。余談ですが、名誉あるこの賞はシーズン終了直後に実施したほうがいいのではないかと毎年のように思います。プレミアリーグが主催する表彰とのかぶりを回避したいのかもしれませんが、モハメド・サラーがビッグイヤー獲得とプレミアリーグ歴代最多の36ゴールをダブルで達成していれば、そちらに流れる票が増えるはずです。

「あくまでもプレミアリーグの表彰であり、チームの優勝に貢献したという事実は個人賞でも評価されるべき」という主張を取ればデブライネで決まりですが、近年まれに見るハイレベルな争いだけに、「すべての試合を終えた後の足跡で決められないか」というひとことが喉元まで出かかってしまいます。決してサラー推しというわけではなく、デブライネなら納得ではあるのですが…。

【PFA最優秀選手ノミネート】
ダヴィド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)
ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
ダヴィド・シルヴァ(マンチェスター・シティ)
モハメド・サラー(リヴァプール)
レロイ・サネ(マンチェスター・シティ)
ハリー・ケイン(トッテナム)

23歳以下から選出される最優秀若手選手候補の6人を見た瞬間、一気にテンションが上がりました。ライアン・セセニョン!チャンピオンシップ所属の選手がノミネートされたのは、史上初の快挙だそうです。3位につけているフラムで、ウイング、WB、SBをすべてこなす獅子奮迅の活躍を見せた17歳の怪物は、42試合14ゴール6アシストという出色の数字を残しています。プレミアリーグ17ゴール8アシストのスターリング、ペップサッカーを体現したエデルソン、こちらで選ばれたら違和感爆発のハリー・ケインなど錚々たるメンバーのなかで、直接対決したことがない選手たちの支持を得ることができるのでしょうか!?

【PFA最優秀若手選手ノミネート】
エデルソン(マンチェスター・シティ)
ライアン・セセニョン(フラム)
ハリー・ケイン(トッテナム)
マーカス・ラシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
レロイ・サネ(マンチェスター・シティ)
ラヒム・スターリング(マンチェスター・シティ)

ラシュフォードが選ばれるなら、エンディディ、デル・アリ、リシャルリソン、ウォード=プラウズ、クリステンセンもぜひノミネートを!とツッコミたくなるところですが、いい出すとキリがなくなるので、ここは収めましょう。私の受賞予想は、MVPがデブライネ、若手はサネ。投票するなら若手はエデルソンです。セセニョンはノミネートまでならおもしろいのですが、トップリーグで活躍したうえで選ばれるのが筋というものでしょう。今週末、満面の笑みでトロフィーを掲げるのは誰でしょうか。マンチェスター・シティの司令塔なら「はにかんだ笑み」という表現のほうがぴったりですね。ミッドウィークのプレミアリーグを愉しみながら、22日を待ちましょう。

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“17歳の怪物はどうなる!? PFA最優秀選手&最優秀若手選手のノミネートに盛り上がる!” への4件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    シティの素晴らしさは個々の能力に加えて組織の素晴らしさが際立っており、それ故に誰か一人を選べと言われると、逆に票が割れるかもしれませんね。デブライネの高速アーリークロスがGKの手前でギュンと曲がり、そこにトップスピードで走り込んだサネが合わせる。じゃあ、どちらがすごいのか?個人的にはデ・ブライネ押しですが。

  2. Motsuki909 より:

    リヴァプールのサポーターとして、我らがフィルミーノの名前を挙げていただいた事を嬉しく思います。サラーの大躍進と、マネの復活、チェンバレンの覚醒、いずれもフィルミーノなくして起こり得なかった結果だと思います。その上で自分も得点を重ねているというのですから驚嘆です。

    シティの17番が素晴らしい事に何の異論もありませんが、やはりKOPとしてはサラー推しです。今季の得点力とインパクトは受賞に値するはずです。もう一方の若手選手は、管理人さんと同じくシティのエデルソンに投票したいです。完成形という言葉に近いのはデ・ヘアだと思うのですが、エデルソンには他のGKとは違う異質な凄さを感じます。良いGKが増えるのはリーグ全体としても喜ばしい限りです。

  3. makoto より:

    ペップの街さん>
    そうですね。ゴールはアグエロとスターリングが抜けてますが、アシスト数は見事に割れてます。

    Motsuki909さん>
    フィルミーノは、こういう表彰では拾われにくい選手ですが、サラーと同じぐらいアンタッチャブルな存在だと思います。

  4. タムコップ より:

    必ずしも毎年リーグ優勝チームから選出されてるわけではないので、そこら辺を加味して予想しますが、

    ●PFA最優秀選手 – サラー
    ・理由 – 問答無用、センセーショナル過ぎ。

    ●PFA若手最優秀選手 – エデルソン
    ・理由 – 攻撃力ばかり目につくシティですが、安心と信頼のエデルソンがいるからこそアタッカー陣も輝けた&リーグ初年度GKとしては抜きん出た存在感。

    しかし若手の記述がリーグ開幕時に24歳というのはさすがに年寄り過ぎだと思います、せめて21歳まで年齢制限を下げてくれたらより盛り上がると思うんですが…。
    そういう意味ではセセニョンが選ばれれば(※ほぼ無いとは思いつつ)、良い意味で各チームの若手選手の奮起を喚起させるものになる気がします!

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