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【Leicester×Arsenal】プレミアリーグのアウェイ7連敗…それでもアーセナルの来季に期待!

ボーンマス、スウォンジー、トッテナム、ブライトン、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド。イングランドで唯一、2018年のリーグ戦でアウェイ全敗という記録を残しているアーセナルは、プレミアリーグ31節の延期試合でレスターの本拠地キングパワーに乗り込みました。2015-16シーズンのプレミアリーグ王者は、4月に入ってから調子を崩しており、直近の5試合を1分4敗。エンディディや岡崎慎司など、主力に負傷者が続出しており、クロード・ピュエル監督は苦しいやりくりを強いられています。

アーセナルもまた、コシールニーとエジルが不在で、チェフの前にメートランド=ナイルズ、マヴロパノス、ホールディング、コラシナツというBチーム。ジャカとラムジーの2センター、ウェルベック、ムヒタリアン、イオビの2列めにオーバメヤンのワントップと、前線はまずまずの顔ぶれですが、ヴァーディとマフレズのチームをゼロで抑えられるイメージはありません。

開始早々からマグワイアが足を痛め、メディカルスタッフがピッチに入るなど、レスターは不安なスタートです。7分にムヒタリアン、ラムジー、メートランド=ナイルズで右サイドを攻略したガナーズは、イオビがゴール右隅を狙いますが、GKヤクポヴィッチがセーブ。12分、レスターは自陣からヴァーディにつなぐ得意のカウンターを披露。左足でニアに放ったシュートはチェフに阻まれますが、直近4シーズンでプレミアリーグのTOP6から23発という上位キラーは、この日も危険なムードを漂わせています。

この直後、CKを蹴ったマフレズがクリアを拾ってボックスに持ち込むと、アーセナルの守備陣はパニックに陥ります。クリアミスから打たれたシュートは何とかブロックしたものの、ウェズ・モーガンとディアバテ、イヘアナチョがいた左サイドは人数が足りていませんでした。フクスのクロスをディアバテがヘッドで折り返すと、イヘアナチョのボレーが右隅に突き刺さり、1-0。レスター移籍後、チームにフィットできずに苦しんでいたイヘアナチョは、ようやく今季プレミアリーグ2点めをゲットしました。

第2の事件が起きたのは、15分でした。バックパスをもらったマヴロパノスが蹴ったボールを、イヘアナチョがインターセプト。このまま抜け出されたら1点というピンチに、転倒していたマヴロパノスは思わず相手のパンツの裾をつかんでしまいました。決定機阻止と見做したレフェリーは、赤いカードを手にしています。FKをノーマークで叩いたマグワイアのボレーは、チェフが上に弾き出すビッグセーブ。10人での戦いを強いられたヴェンゲル監督は、19分にウェルベックを下げてムスタフィを投入します。アウェイでたった2勝のブライトンにすら敗れたチームが、この劣勢をひっくり返せるとは思えません。

20分、中盤と最終ラインの間に入り込んでいたイヘアナチョが強烈なミドルを放つと、チェフがセーブ。マフレズ、ディアバテ、イヘアナチョとテンポよくロングパスがつながったアタックでも、ガナーズのマークはずれていました。34分、左に流れたオーバメヤンが仕掛けたカウンターは、中央でパスを受けたジャカが左のイオビに浮き球を通すと、グラウンダーに左足で合わせたミキのボレーはヤクポヴィッチが右手で掻き出しました。ミキのCKは、ヤクポヴィッチのパンチが小さくなり、落下点にいたホールディングがクロスにプッシュすると、わずかにポストの外。39分にアドリアン・シウヴァが壁の外を通したFKは、チェフが左に弾いて追加点を許しません。

前半は1-0。後半開始直後にガナーズが猛攻を仕掛け、コラシナツのシュートが左のポストを直撃。49分、ヴァーディのパスでディアバテがチェフと1対1になりますが、左足のフィニッシュは守護神が左手に当て、ゴールライン上でムスタフィがクリアして事なきをえました。50分のアーセナルの同点ゴールは、メートランド=ナイルズのドリブル突破からでした。クロスに合わせたオーバメヤンのボレーはヤクポヴィッチにセーブされるも、リバウンドに反応して蹴り込んだ2度めのシュートは文句なしでした。オーバメヤンは、今季プレミアリーグ12試合で早くも9ゴール。後半戦だけで2ケタに乗せてしまいそうな勢いです。

相変わらず、ディアバテやイヘアナチョをつかまえきれていないガナーズ守備陣。ピュエル監督は、72分にディアバテに代えてデマライ・グレイを起用しますが、この采配は直後に効を奏しました。左から仕掛けたデマライ・グレイをミキが引っかけてしまい、PK。ヴァーディが容赦なく左に突き刺し、レスターが再度リードします。若手アタッカーしかオプションがないヴェンゲル監督は、84分にイオビを下げてエンケティア。90分のダメ押しゴールは、いかにもレスターらしいカウンターでした。ミキがボールを奪われた後、しばらく時間があったにもかかわらず、右サイドで待っていたマフレズを誰もケアしようとしませんでした。縦パスを受けたドリブラーは一気にボックスに侵入し、追いすがるホールディングを簡単にかわして左足一閃、3-1。アーセナルは、これにてプレミアリーグのアウェイ戦7連敗です。

先日、コメント欄で「マンチェスター・ユナイテッドサポーターは、ファーガソンが去った後の苦境をどう受け入れたのか」という趣旨の質問をいただきました。ヴェンゲル監督のアーセナルが徐々に陰りを見せていったのに対して、優勝した翌シーズンに7位に転落したマン・ユナイテッドはよりショッキングでした。あの頃は、希望が感じられる選手に必死に思い入れていただけでした。デ・ヘアのビッグセーブにガッツポーズし、ディ・マリアのドリブルに息を呑み、ファルカオを嘆き、バスティのパスを追いかけ…。

今のガナーズには、オーバメヤンとミキという大きな希望があります。彼らは、まだ底を見せておらず、来季はさらに決定的なシーズンを増やしてくれるはずです。新監督選びを間違えず、ハードに守れるCBを2人連れてこれれば、これ以上悪くなることはないでしょう。今できることは、ひとつの時代の終わりを静かに見守ることと、次の世代を創る選手をひたすら支え続けることだと思います。オーバメヤン、ナイスゴールでした。

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“【Leicester×Arsenal】プレミアリーグのアウェイ7連敗…それでもアーセナルの来季に期待!” への3件のフィードバック

  1. グーナーです より:

    「マンチェスター・ユナイテッドサポーターは、ファーガソンが去った後の苦境をどう受け入れたのか」に近い質問をコメント欄でさせて頂きました。ご回答、誠に感謝いたします。(思い違いだったら恥ずかしいかぎりですが)

    なるほど、そうですね。確かにオーバメヤンやミキはまだまだトップギアを見せていないように思います。

    味方に超一流がいる時ほどテンションの上がる「気まぐれ王子エジル」との化学反応が起これば、さらに攻撃力があがる予感たっぷりです。

    おそらく、私はどうしても「負の要素」ばかりに目がいっていたように思います。ヴェンゲル退任と同時期に、チェフ、コシルニー、ムスタフィ、ベジェリンなどがパフォーマンスを落としているのを見てパニックになっていました。
    完全にファンのひいき目で言わせてもらうと、コシルニーとベジェリンはある一時期のプレミアリーグにおいては最高のCBとSBだと思っていたので、特に今シーズンは信じられないようなミスをする場面が目立ち不安になっていました。

    市場に出ているかどうかは別として、一流のCBの獲得は必須なのでしょうね。

    あとは新監督がアーセナル守備陣をどう改革するかでしょうが。

    ファンとしては、明るいニュースの方は全力で応援して、負のニュースの方はチームと監督を信じてしばらくはじっと見守りたいと思います。

    御指南ありがとうございました。

  2. だしまる より:

    更新ご苦労様です。

    アーセナルが来季に克服しなければいけない課題がまた浮き彫りになりました。個人的にはここまで課題がはっきりしれば新体制も逆にやり易いだろうと勝手に楽観しています。言うまでもなくアーセナルの課題は守備陣の整備です。

    まずはアーセナルがベンゲルの後継者を誰にするかですね。アッレグリの名前を良く見ますが私は『ドリームターゲット』だと思いますよ。現実はアルテタさえ口説き落とせないでしょう。結果的に誰になるかは予想すら出来ません。

    補強も同様です。コシェルニーの長期離脱でCBは確実に補強するはずですけどそれ以外は新監督次第だと思います。私が新監督ならムスタフィを放出した上で
    CBに2名の新戦力を迎え右SBの控えを確保します。理想を言えば新守護神まで欲しいですが・・・恐らくその資金はないでしょう。チェフ頑張れ!です。

    セントラルMFはナイルズを抜擢しましょう!エルネニー・ジャカ・ラムゼイが新監督から自由と規律のバランスを授けてもらえば何とかなりません?その上でカソルラの状況を確認します。カソルラが戦力として計算できる状況だとすれば一切の補強は見送りますね。セントラルMFに関しては意識を含めた既存戦力の改善が最大の補強になると考えています。

    アタッカー陣に憂いはありません。ラガセット・オーバヤメン・ムヒタリアン・エジルがいてウィルシャー・ウェルベック・イヲビ・ネルソンまで控えてます。戦力は欧州レベルであり補強の必要性は低いでしょう。ウェルベックを放出して若く縦への突破力を備えた『安価な』選手がいれば狙うかもしれませんけど。

    —–
    更新お疲れ様でした。

    負けに負けたりアウェイ戦
    ここまで、ホームとアウェイの戦績が離れるのは珍しいですね。
    どうせなら、最終戦は、全員、若手を試して負けてもいいのではと思ってしまいます。
    ホームで勝ち点:47vsアウェイで13というのは、統計の乱れを超えたミステリー。
    なぜなのでしょう???

    とはいえ、カタストロフィが来るような悲観はしていません。
    いよいよユースから若手がどんどん上がってくる気配です。

    セスク、ファンペルシ、ソング、クリシ、ラムジー、ファビアンスキ、シュチェスニー、ウィルシャーなどが出てきたヤンガナの再来を期待しています。(活躍時期はまちまち)

    今も昔もベンゲル監督の改革によって、生きのいい若手がたくさんいます。

    過去は、他にもセンデロス・ジュルー・デニウソン・JET・イーストモンド・フリンポン・・・おっと活躍度が怪しくなってきましたので、この辺で失礼いたします。みんな・・・本当に期待していたんだよ。

    懐古趣味ですが、大底にこそ希望の光ありと信じています。

  3. ルイスガルシアラバー より:

    いつも楽しく読ませていただいています。

    私はガナーズのファンではありませんが、アタッキングサードでの美しい崩しを感動しながら見ていました。
    次の監督もスタイルもまだわかりませんがアーセナルらしい美しいフットボールを守ってほしいという思いがありますし、エジル、ミキ、ラムジー、ウィルシャー、オーバがいればそれも可能だと思います。
    それにこのサイトのコメント欄を見ればわかるようにガナーズには素晴らしいファンの方が沢山いるので、その期待に応えられるようなサッカーを、一プレミアファンとして期待しています。

    最終節を残していますが、来シーズンもとても楽しみです。

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