ふくらはぎの悲鳴はおさまらず…岡崎慎司、大舞台を目前に無念のリタイア⁉
9節のスウォンジー戦でプレミアリーグ4ゴールめを決めたのに、次のエヴァートン戦は75分までベンチ。セインツ戦で2発叩き込んだ後も、2試合続けて後半からの登場となりました。プレミアリーグ前半戦で16試合に出場しながら、先発は9に留まっていた岡崎慎司は、エースのヴァーディに次ぐ6ゴールを挙げていました。20節から、ようやく6試合のうち5試合スタメン。ピュエル監督は、年が明けてから岡崎をレギュラーに定着させ始めたのですが、ここからの5ヵ月は負傷との戦いでした。右ひざ、左足首を痛め、2月以降の13試合のうち、出場は5試合。満身創痍のストライカーは、体のバランスを崩していたのでしょう。最後の5試合を欠場してシーズンを終えたストライカーは、コンディションを上げられないまま、今までとは違うケガを負ってしまいました。
16日の練習には浅野拓磨が加わっており、コロンビア戦の24時間前まで登録メンバーの変更が検討されるようです。2017年まで日本代表で9年連続ゴールの32歳は、ワールドカップでは7試合2ゴールという数字を残しています。初出場は、2010年の南アフリカ。大会開幕直前に本田圭佑のワントップという奇策にシフトした岡田監督のチームで、右サイドのスーパーサブとして全4試合に出場。グループリーグ突破を決めたデンマーク戦で、本田のグラウンダーをプッシュしたのが大会初ゴールでした。最前線で全試合に出場したブラジルでは、コロンビア戦の前半終了間際に本田のクロスをニアで合わせる同点ゴールをゲットするも、後半に地力の差を見せつけられて1-4と完敗。1分2敗で大会を去ることになりました。決勝トーナメント進出を果たした大会では、望むポジションでプレイすることができず、ゴールを決めることに集中できた大会は惨敗。2018年のロシアは、日本代表FW岡崎慎司のキャリアの集大成となるはずでした。
日本のサポーターとして、岡崎に届ける言葉が見つかりません。2015-16シーズン、レスター入団初年度にプレミアリーグ制覇というミラクルに貢献した後は、苦しい2年でした。前からのプレスで相手のパスコースを切り、中盤と前線をつなぐ役割として機能した岡崎は、得がたい存在ではあったものの、2トップの一角としてはもの足りなく映ったのでしょう。イスラム・スリマニ、アーメド・ムサ、イヘアナチョ、ディアバテ…「脱・岡崎」が目標であるかのように、レスターはストライカーを獲り続けました。後半戦はノーゴールだった岡崎に対して、チームにフィットするのに時間がかかったイヘアナチョは、FAカップ4ゴール、プレミアリーグ3ゴールと真価を発揮し始めています。新しいシーズンが始まると、岡崎の居場所はリーグカップなど限られた試合になってしまうかもしれません。代表においても、もはや中心選手とはいえず、アジア最終予選でのゴールは、2017年3月、アウトサイダーだったタイ戦の1発しかありませんでした。
大迫、武藤、浅野らがいる日本代表は、カタールでは36歳になるストライカーを必要としないでしょう。岡崎慎司は、このまま坂を下っていくのでしょうか。それとも、直近の停滞が嘘のような鮮やかな復活を遂げるのでしょうか。2016年11月22日、チャンピオンズリーグのクラブ・ブルッヘ戦の5分に決めた素晴らしい左足ボレーは、今も頭のなかで鮮明に像を結んでいます。欧州通算259試合出場60ゴール。日本が世界で戦うようになってから現れたストライカーのなかでは、最高の数字を残したベテランの行く末をしっかり見届けたいと思います。
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岡崎はキャラで損していますが、一番の武器は頭。いえ、ヘッドではなくインテリジェンスにあると思います。
試合に出るには?パスをもらうには?裏を取るには?自分の強みを発揮するための戦術を見つけ出す力は、欧州組でも屈指だと思います。
以前目にした、守備は考えなくても出来るという彼の言葉は、そのサッカーIQの高さを物語っていると思います。
素晴らしい選手なので、怪我で終わって欲しくないですね!