強豪国で唯一の完勝!メルテンスのスーパーゴールとルカクの2発で、ベルギー好発進!
緒戦の相手となったパナマは、ワールドカップ初出場。欧州のトップリーグでプレイしているのは、ディナモ・ブカレストのGKペネドと、スロバキアのドゥナイスカ・ストレダに所属するSBダビスだけです。アメリカが自滅しなければ、ロシアに来られなかった幸運の国にベルギーが負けることはないだろうと高をくくっていたのですが、5-4-1でひたすら守るパナマの健闘で、前半は0-0で終わります。序盤からヤニック・カラスコやメルテンスが強烈なシュートを放ち、11分にはロマン・トーレスのバックパスミスをカットしたアザールが左足で狙うも、角度が厳しく枠を外してしまいます。21分にデブライネが右から入れた鋭いグラウンダーは、ロマン・トーレスが触ってルカクに届かず。デブライネは力みが感じられ、アザールは強引なプレイが目立ちます。チーム全体に、個人技で勝てるという気持ちが蔓延しているようで、1発で決めてやろうというパスが多く、シュートも精度を欠いていました。
サー・アレックス・ファーガソンなら、ロッカールームでヘアドライヤーフル回転となっていたでしょう。エヴァートンを追われてベルギーにやってきたロベルト・マルティネス監督は、こちらの赤い悪魔をどう軌道修正するのでしょうか。その答えを確かめる前に、ベルギーは楽になってしまいました。後半開始からわずか2分、自ら上げたクロスのクリアに反応したメルテンスが、ゴール左隅に刺さる完璧なダイレクトショット。苦しくなったパナマは、クーペルとムリージョがイエローカードをもらい、ベルギーの攻撃を受ける展開が続きます。52分にデブライネが右足で巻いたFKは、クロスバーの上。54分、左からの浮き球に走り込んだムリージョが、クルトワと1対1となりますが、プレミアリーグ屈指の守護神が落ち着いて足でブロック。パナマは同点のチャンスを活かすことができませんでした。
果敢に攻めていたパナマが息の根を止められたのは、69分でした。ボックス手前でボールをキープしたデブライネが、フェイントで相手を翻弄しながら左に出ると、右足アウトにかけた完璧な浮き球がルカクの頭に届きます。プレミアリーグ16ゴールのストライカーのダイビングヘッドがネットを揺らし、2-0。75分に決まったダメ押しの3点めは、デブライネのインターセプトが発射ボタンとなった鋭いカウンターからでした。中央をドリブルで進んだエデン・アザールが、満を持して出したラストパスでルカクがフリー。エースは飛び出してきたペネドをチップキックでかわし、初戦から2ゴールと好スタートを切りました。終わってみれば、3-0完勝。グループGは、早くもベルギーとイングランドの一騎打ちムードが漂っています。
セリエA18ゴールのメルテンスが先制し、プレミアリーグアシスト王のデブライネが素晴らしいパスを通して追加点。最後はアザールとルカクのカウンターと、ベルギー代表のPVを見せられているような一戦でした。このチームの評価は、イングランドとのプレミアリーグ対決が終わるまで、控えておいたほうがいいでしょう。小国の健闘によってエキサイティングな試合が続く今大会で、FIFAランキングTOP5が初めて勝ちました。いやー、おもしろい!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す