イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

強豪国で唯一の完勝!メルテンスのスーパーゴールとルカクの2発で、ベルギー好発進!

チェルシーの守護神クルトワとエースのアザール、トッテナムの堅守を支えるアルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのCBコンビ、マンチェスター・シティの司令塔デブライネ、マンチェスター・ユナイテッドの得点源ルカク。主力をプレミアリーグ勢で固めているベルギーは、今大会での躍進を期待している国のひとつです。プレミアリーグ32ゴールという出色の数字を残したサラーにブロックされ、MVPに選ばれなかったデブライネには、ぜひとも最高の形でシーズンを終えてほしい。今回が最後のワールドカップとなりそうなフェライニ、デンベレ、フェルトンゲン、コンパニは、悔いのない大会にしてほしいと、思わず拳に力が入るのであります。

緒戦の相手となったパナマは、ワールドカップ初出場。欧州のトップリーグでプレイしているのは、ディナモ・ブカレストのGKペネドと、スロバキアのドゥナイスカ・ストレダに所属するSBダビスだけです。アメリカが自滅しなければ、ロシアに来られなかった幸運の国にベルギーが負けることはないだろうと高をくくっていたのですが、5-4-1でひたすら守るパナマの健闘で、前半は0-0で終わります。序盤からヤニック・カラスコやメルテンスが強烈なシュートを放ち、11分にはロマン・トーレスのバックパスミスをカットしたアザールが左足で狙うも、角度が厳しく枠を外してしまいます。21分にデブライネが右から入れた鋭いグラウンダーは、ロマン・トーレスが触ってルカクに届かず。デブライネは力みが感じられ、アザールは強引なプレイが目立ちます。チーム全体に、個人技で勝てるという気持ちが蔓延しているようで、1発で決めてやろうというパスが多く、シュートも精度を欠いていました。

サー・アレックス・ファーガソンなら、ロッカールームでヘアドライヤーフル回転となっていたでしょう。エヴァートンを追われてベルギーにやってきたロベルト・マルティネス監督は、こちらの赤い悪魔をどう軌道修正するのでしょうか。その答えを確かめる前に、ベルギーは楽になってしまいました。後半開始からわずか2分、自ら上げたクロスのクリアに反応したメルテンスが、ゴール左隅に刺さる完璧なダイレクトショット。苦しくなったパナマは、クーペルとムリージョがイエローカードをもらい、ベルギーの攻撃を受ける展開が続きます。52分にデブライネが右足で巻いたFKは、クロスバーの上。54分、左からの浮き球に走り込んだムリージョが、クルトワと1対1となりますが、プレミアリーグ屈指の守護神が落ち着いて足でブロック。パナマは同点のチャンスを活かすことができませんでした。

果敢に攻めていたパナマが息の根を止められたのは、69分でした。ボックス手前でボールをキープしたデブライネが、フェイントで相手を翻弄しながら左に出ると、右足アウトにかけた完璧な浮き球がルカクの頭に届きます。プレミアリーグ16ゴールのストライカーのダイビングヘッドがネットを揺らし、2-0。75分に決まったダメ押しの3点めは、デブライネのインターセプトが発射ボタンとなった鋭いカウンターからでした。中央をドリブルで進んだエデン・アザールが、満を持して出したラストパスでルカクがフリー。エースは飛び出してきたペネドをチップキックでかわし、初戦から2ゴールと好スタートを切りました。終わってみれば、3-0完勝。グループGは、早くもベルギーとイングランドの一騎打ちムードが漂っています。

セリエA18ゴールのメルテンスが先制し、プレミアリーグアシスト王のデブライネが素晴らしいパスを通して追加点。最後はアザールとルカクのカウンターと、ベルギー代表のPVを見せられているような一戦でした。このチームの評価は、イングランドとのプレミアリーグ対決が終わるまで、控えておいたほうがいいでしょう。小国の健闘によってエキサイティングな試合が続く今大会で、FIFAランキングTOP5が初めて勝ちました。いやー、おもしろい!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す