イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

追加タイム5分、トニ・クロース!10人のドイツがスウェーデンに逆転勝ちでGL突破に前進!

プレミアリーグ12ゴールのソン・フンミンと、8ゴールのチチャリートがそれぞれ決めた試合の結果を確認した後、初戦を落としたドイツが気になり、スウェーデン戦まで観てしまいました。メキシコ戦で窮屈そうにプレイしていたメスト・エジルがスタメンから外れ、プレミアリーグ勢はリュディガーのみです。キックオフからの猛攻はスウェーデンの必死の守りに阻まれ、6分にはクラエセンの縦パスからフォルスベリが単独突破。CBが戻ってライプツィヒの10番にはシュートを許さなかったものの、13分にはベリがひとり旅でボックス手前まで突進し、ノイアーと1対1になります。シュートをGKにぶつけたベテランFWがリュディガーのチェックで倒れ、フィシュトスタジアムは騒然としますが、VARチームは動かなかったようです。ドイツが一方的に攻め、スウェーデンは全員が自陣に引いて守る時間が続きます。

26分にトイヴォネンのかかとで鼻を傷つけたルディは、ピッチの外で治療したものの結局戻れず、マンチェスター・シティのギュンドアンに交代となりました。すると32分、先制は何とスウェーデン。トニ・クロースがミスパスを拾われ、右に展開されたボールをクラエソンがすかさず中に上げると、リュディガーに競り勝ったトイヴォネンがトラップ。右足に引っ掛けたループシュートがノイアーの頭上を越え、左のサイドネットに吸い込まれました。負けたら終わるドイツは、一方的にボールを支配しながら、なかなかシュートを打てません。

40分、ギュンドアンのミドルをオルセンがセーブすると、こぼれ球に飛び込んだトマス・ミュラーのシュートはルスティグがカット。44分のスウェーデンのカウンターは、左サイドからドリブルで上がったフォルスベリが、ファーにラストパスを通しますが、クラエセンの切り返しをヘクターが足に当て、追加点を許しません。前半終了間際、ラーションの右からのFKをベリがヘッドで左隅に流すと、ノイアーが右に弾き出すビッグセーブを見せて難を逃れました。前半は1-0。前回王者がノーゴールのまま消えるという驚愕のアップセットは実現するのでしょうか。レーヴ監督は、ドラクスラーを下げてマリオ・ゴメス投入という荒療治を施し、大事な45分に臨みます。

48分、ロシアでの初ゴールはマルコ・ロイス。ベルナーがボックス左を突破し、マイナスのグラウンダーを送ると、中央に走り込んだ11番が、左ひざに当てる巧みなボレーを左隅に流し込みました。1-1では、まだ足りません。韓国に勝って1勝1分1敗としても、スウェーデンとメキシコが引き分ければ3位で敗退となります。56分、ベルナーがまたも左サイドを崩し、ニアに入れるとヘクターのワントラップボレーはGKオルセンがキャッチ。キミッヒのグラウンダーをヒールで打とうとしたマルコ・ロイスは空振りし、残り時間は30分を切りました。

プレミアリーグファンとしては、エジルが見たいのですが、ベルナー、マルコ・ロイス、トマス・ミュラーの2列めをいじる可能性は低そうです。68分、ボアテングが浮かしたボールをマリオ・ゴメスがボレーで叩いたシーンは、旗が上がっていました。75分、スウェーデンの右からのCKがファーに流れると、フォルスベリの強烈なボレーはノイアーがキャッチ。クラエセンとトイヴォネンが下がり、トゥルマズとグイデッティが入ったチームは、ドロー狙いに徹するのでしょうか。82分、2枚めのイエローをもらったボアテングが退場!プレミアリーグ10ゴール15アシストのサネは、こういう展開でほしくなるタレントですが、ヘクターと代わるのはサネより必要とされたブラントです。

87分、トニ・クロースのクロスを叩いたマリオ・ゴメスの決定的なヘッドは、GKオルセンが右手で上に弾き出すビッグセーブ。91分にボックス手前で左足を振り抜いたブラントの強烈な一撃は、左のポストにヒットして勝ち越しはなりません。95分、ボックス左からのFKは、おそらくラストプレー。トニ・クロースがマルコ・ロイスに預けてポイントを変え、右足でドライブをかけると、完璧な弾道でファーサイドのネットに突き刺さりました。間もなく、タイムアップの笛!直近の7試合で勝ったのは、サウジアラビアとのフレンドリーだけだったチームが貴重な勝ち点3をゲットし、韓国戦に望みをつなぎました。

ターニングポイントは、ベリのヘッドを右に弾いた前半追加タイムのノイアーのビッグセーブでした。あの一撃が決まっていれば、後半に3発集めなければならなくなり、ドローすら難しくなっていたのではないかと思います。GKに悩まされたアルゼンチンは窮地に追い込まれ、GKがピンチをしのいだドイツは優位に立ちました。あらためて、守護神のクオリティの重要性に気づかされた一戦。まだまだ攻撃は本調子とはいえず、次の試合にボアテングとフンメルスがいないのは気がかりですが、敗退がほぼ決まった韓国には負けないでしょう。あっという間の95分でした。敗れたスウェーデンにも、心からの拍手を送りたいと思います。ロシア大会、おもしろい!(マヌエル・ノイアー 写真著作者/Granada トニ・クロース 写真著作者/Антон Зайцев)

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“追加タイム5分、トニ・クロース!10人のドイツがスウェーデンに逆転勝ちでGL突破に前進!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ここで終わるドイツじゃない!って改めて感じました。さすがクロース!

  2. Scholes より:

    ドローでは不十分、退場者。絶体絶命のラストプレーでのあの一撃ですものね。朝(深夜)から飛び上がっちゃいました。

コメントを残す