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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

絶賛、要奮起、失望…プレミアリーグ新加入選手・2か月めの通信簿【好選手編】

プレミアリーグ開幕から2ヵ月。当初は、チェルシーとマンチェスター・シティが圧倒的に強いのではないかと注目されていましたが、フタを開けてみれば、古豪復活!まだこれからではありますが、アーセナル、リヴァプール、トッテナム、エヴァートンという上位の並びは、誰も予想できなかったのではないかと思います。あらためてここまでの足跡を振り返ってみると、効果的な補強ができたクラブの健闘が目立ちますね。そこで本日は、これまでの6試合のプレイぶりから、新加入選手の通信簿をつけるという大胆な試みに挑戦してみました。

本来、選手の評価やランキングなどは、大きな専門メディアともなるとチームごとに担当の記者がつき、データや映像を複数の専門家がつぶさに見て作るもの。私ひとりでつけたものなど、精度が多分に怪しいということだけ含んでいただければと思います。観戦したゲームは5割程度、ハイライトとレポートを入れて8割~9割、ゴールシーンはひととおり、ぐらいの観戦率ですので、しっかり観ていない選手でこのリストから漏れているものもあり、多分に「偏愛的」です。くれぐれも、そこだけご容赦いただいて楽しんでもらえれば幸いです。

さて、さっそくですが、5段階評価の通信簿でいえば「5」、つまりチームの躍進に貢献した選手のトップ10を紹介しましょう。ジャジャン!

■チームを変えた!MVP候補トップ10(採点5)
1位 マシュー・フラミニ(アーセナル)
2位 パウリーニョ(トッテナム)
3位 メスト・エジル(アーセナル)
4位 シモン・ミニョレ(リヴァプール)
5位 デヤン・ロブレン(サウサンプトン)
6位 アントニオ・ルナ(アストン・ヴィラ)
7位 ロメウ・ルカク(エヴァートン)
8位 ロイク・レミー(ニューカッスル)
9位 トム・ハドルストーン(ハル・シティ)
10位 コロ・トゥレ(リヴァプール)

あれだけの負傷者に見舞われながら、アーセナルがトップを走っているのは、フラミニの献身的な守備によるところが大きいでしょう。彼の加入で確実にメルテザッカーとコシールニーの負担が減り、闘志あふれるプレイとチームを鼓舞するリーダーシップが若手選手に自信を注入しています。そして、やはりエジルはワールドクラス。まだ真価を存分に発揮しているとはいえませんが、少なく見積もって2試合、ドローで終わってもおかしくないゲームを彼の左足が勝利に導いています。

2位のトッテナムの強さは、プレミアリーグ最小の2失点という堅実な守備。パウリーニョが中盤にいるメリットは大きいでしょう。パーカーやハドルストンがチームを離れ、サンドロのプレイが不安定ななか、彼を獲らなかったらどうなっていたかと考えれば、エジルをしのぐ評価も決して高すぎることはないと思います。同様に、ミニョレ、コロ・トゥレがキャラガーとレイナなき後の最終ラインを引き締めているからこそ、リヴァプールは数少ないチャンスをスタリッジらが活かし、僅差のゲームを勝ちきってこられました。ランキング順位の上下に異論はあるかもしれませんが、プレミアリーグ上位3チームからの顔ぶれとしては妥当なところではないでしょうか。

中位以下のクラブでは、トッテナムと並ぶ2失点という守備の堅さに貢献しているセインツのデヤン・ロブレン。左サイドで優位に立ち、アグボンラホルを安心して中に斬り込ませているアントニオ・ルナ。大暴れモードになると手が付けられないロメウ・ルカクと、QPRではさっぱりだったのに、ニューカッスルで得点力を発揮し始めているロイク・レミーを推しました。

■真価が垣間見える今後に期待の選手(採点4)
ママドゥ・サコ(リヴァプール)、ヴィクター・モーゼス(リヴァプール)
クリスティアン・エリクセン、ナセル・シャドリ(トッテナム)
ギャレス・バリー(エヴァートン)、マルアン・フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)
エマヌエル・ジャッケリーニ、キ・ソンヨン(サンダーランド)
ヴィクター・ワンヤマ、パブロ・オズヴァルド(サウサンプトン)
アルバロ・ネグレド、ヘスス・ナバス(マンチェスター・シティ)
シェイク・リヴァモア、ダニー・グレアム(ハルシティ)
ステファン・セセニョン(WBA)、ウィルフリード・ボニー、ジョンジョ・シェルヴィ(スウォンジー)
リボル・コザク(アストン・ヴィラ)、マルコ・アルナウトヴィッチ(ストーク)
ケヴィン・テオフィル・カテリン、スティーブン・コーカー(カーディフ)
ジェイソン・パンチュン(クリスタル・パレス)

採点4の「今後に期待」は、一定の活躍はありながらも、まだ出場試合数が少なかったり、チーム全体への貢献度がもうひとつといった選手たちです。リヴァプールのサコは、コンビネーションの質が上がれば完全にCBに定着するかもしれません。モーゼスは経験値も高く視野も広いので、さらに貢献度を上げてくるでしょう。他チームを見渡すと、このなかで今後の大爆発が期待できるのは、天才MFエリクセン、リッキー・リー・ランバートとの役割分担ができればオズヴァルド、そして点取り屋ネグレド、ボニーあたりでしょう。それぞれ、既に大物の片鱗は見せ始めていますが、まだまだこんなものではありません。

上記の選手が「本命」「買い」だとして、個人的に注目している「大穴」はシェルヴィとアルナウトヴィッチです。シェルヴィはスウォンジーの攻撃に厚みを加えるゲームメーカーとして、アルナウトヴィッチは大味だったストークのサッカーにドリブルやミドルシュートで幅を持たせる存在として期待しています。

長くなりましたので、次回の更新で「絶賛、要奮起、失望…プレミアリーグ新加入選手・2か月めの通信簿【低評価選手編】」をお送りします。1時間以内で更新しますので、しばしお待ちを。

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