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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

プレミアリーグのスター競演!ワールドカップ予選、有力国の明暗(前篇)

昨日、各地でワールドカップ予選が行われ、出場国が続々決定しています。ヨーロッパでは、既にイタリア、オランダの出場が決まっておりましたが、15日の最終戦を待たずにベルギー、ドイツ、スイスの1位突破が確定。ベルギーとドイツの出場を決めたのは、プレミアリーグ上位クラブの主力選手たちです。

まずはベルギー。ライバルのクロアチアをものともせず、アウェイで1-2と撃破。9戦8勝1分けは文句なしでしょう。何しろメンバーが凄いです。

GK:クルトワ(アトレティコ・マドリード)
DF:アルデルワイレルト(アトレティコ・マドリード)、
ファン・ブイテン(バイエルン・ミュンヘン)、
フェルトンゲン(トッテナム)、ロンバーツ(ゼニト)
MF:デフール(ポルト)、ヴィッツエル(ゼニト)、
フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)、
アザール(チェルシー)、デブライネ(チェルシー)
FW:ルカク(エヴァートン)

ミニョレ、コンパニ、ヴェルマーレン、シャドリ、デンベレ、ミララス、メルテンス、ベンテケがいなくても、この豪華メンバー。こうしてみると、現在、ベルギー選手がいかにプレミアリーグに流れているかがよくわかりますね。スタメンの半分がプレミアリーグの選手で、上に名前を挙げた控えもしくは欠場の有力選手のうち、ナポリのメルテンスを除く全員がイングランドでプレイしています。

話がそれますが、ベルギーの名門クラブ、アンデルレヒトは若手の宝庫で、今季のチャンピオンズリーグでは、20歳以下の選手を6人出すなどして戦っています。地元では、「このメンバーで3年後を迎えられればとんでもなく強くなる」といわれているのですが、サポーターはどこかクール。というのも、若手の素晴らしさやチームの魅力など、何を語っても「プレミアリーグに選手を持っていかれなければ、だけどね」という但し書きがついてしまうからです。それにしても、あれだけ選手が流出しても、まだ国内に有望株があふれているという昨今のベルギーの充実ぶりには驚かされます。

さて、クロアチア戦ですが、ザグレブのスタディオン・マクシミールで2点を奪い、クロアチアサポーターのため息を誘ったのは、絶好調ロメウ・ルカクです。1点めは、クロアチアMFペリシッチのミスパスを味方がカットしたのを見るや、裏に走り込んでスルーパスを受け、サウサンプトンのデヤン・ロブレンの追走とGKの飛び出しをかわして無人のゴールへ蹴り込んでゲット。2点めも、センターライン付近から敵のDFとの駆けっこを制し、GKをかわして決めるなど、縦への突破は止められません。ベンテケがケガから復調したらどうするんでしょうね。現在は、日韓ワールドカップの日本戦でオーバーヘッドを決めたヴィルモッツが監督ですが、ベンテケとルカク、アザールからひとり外さないといけないとなれば、気が狂いそうになるでしょう。ベルギーは、ブラジルでは伏兵どころか、堂々の優勝候補です。スペインに平然と3-1ぐらいで勝っていても、驚きはありません。

そして次は、ドイツです。昨日はホームでアイルランドに3-0で完勝。ベルギーと同じく9戦8勝1分けとし、2位スウェーデンの追撃を許しませんでした。1点めのケディラのゴールは、敵のミスパスを拾ってつないだミドルシュートがDFに当たって入った、ややラッキーな得点でしたが、2点めと3点めは美しいのひとこと。ラインを上げようとするアイルランドDF陣の裏に左から入り、浮き球のスルーパスをワントラップで決めたシュールレと、速攻からスルーパスを左足アウトで流し込んだエジルです。彼らが前線に飛び出すプレイが、チェルシーやアーセナルでもっと見られるようになると、今までにもまして脅威です。

ちなみにこの2点とも、スルーパスを出したのはトニ・クロース。ドイツのセンターMFは、後ろに位置するケディラやシュバイニーも含め、前線へのパスがうまい選手が揃っており、ボールのバリエーションも豊富です。ハイボールあり、サイドMFの斬り込みあり、中央からの速攻もサイド攻撃もうまく、ミドルシュートの名手も多い。どこからでも攻撃を展開でき、さまざまな形で点が獲れる彼らが、ワールドカップ本番で最後に残る4チームから漏れることはないでしょう。

いや、長くなりました。こんなペースで書いてたら、このテーマだけで10回を越えてしまいます。次回、巻きを入れましょう。
「プレミアリーグのスター競演!ワールドカップ最終予選、有力国は悲喜こもごも(後篇)」に続きます。

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