ラスト5分からの逆転劇!またもセットピースでやられたスパーズがCL敗戦スタート!
プレスを嫌がるスパーズは、希望のないロングフィードを奪われて終わるシーンが目立ち、ペースを握るのはインテルです。8分のポリターノのCKは、ボックス外から放ったナインゴランのボレーが大きく上にアウト。ポリターノのロングスローを競り合い、ゴール前にボールが浮くと、ダヴィンソン・サンチェスがオーバーヘッドでクリアしました。エリクセンが右隅を狙った13分のFKは、GKハンダノヴィッチがセーブ。インテルのプレスは相変わらず深く、昨季プレミアリーグ3位はハーフラインを越えるのに苦労しています。
25分に左からペリシッチがクロスを上げると、セルジュ・オーリエに当たってきわどいコースに飛びますが、ダヴィンソン・サンチェスとフォルムが必死にクリア。34分にカットしたボールをクリアミスしたフェルトンゲンは、クロスをはじき返したダヴィンソン・サンチェスに救われます。ルーズボールを叩いたブロゾヴィッチのミドルは左にアウト。直後、スパーズに初めての決定機が到来します。36分にエリクセンが右から浮かしたボールが、ラインの裏に出たハリー・ケインに届いてハンダノヴィッチと1対1になりますが、ドリブルで抜いた後に打ち切れず、ボールはゴールラインを割ってしまいました。
0-0で折り返した後半も、インテルは厳しいプレスを続けています。しかし52分、先制はスパーズ。エリクセンが右から打ったミドルはハンダノヴィッチが飛んでセーブしますが、こぼれ球に反応した23番の2発めのシュートがDFにヒットし、浮いたボールに手を伸ばしたGKは弾ききれませんでした。反撃に出るインテル。56分に右からのクロスを叩いたペリシッチのヘッドは、フォルムが体を伸ばしてキャッチします。62分、速攻から左で空いたラメラが強烈な左足シュートを打つと、ハンダノヴィッチがセーブし、リバウンドに反応したハリー・ケインはオフサイド。64分、ポチェッティーノ監督はソン・フンミンをルーカス・モウラ、スパレッティ監督はペリシッチをカンドレーヴァ。プレミアリーグで絶好調のブラジル人ドリブラーは、どんなプレイを見せてくれるでしょうか。
68分、ルーカス・モウラが左サイドから持ち込み、シュートのこぼれ球にラメラが左足を振り抜くと、DFにブロックされて追加点はならず。71分にもルーカス・モウラの仕掛けから、縦パスでラメラがラインの裏を取りますが、飛び出したハンダノヴィッチが体を張ってセーブしました。72分、プレミアリーグはラメラに代わってハリー・ウィンクス、セリエAはポリターノをケイタ・バルデ。81分に久しぶりにボックスに入ったインテルは、ナインゴランのパスを右で受けたカンドレーヴァが打ち上げてしまいます。85分、ここまで沈黙していたイカルディが牙を剥きました。左からのクロスをダイレクトで左隅に突き刺すスーパーボレー!1-1となり、インテルはナインゴランをバレーロ。スパーズはハリー・ケインをダニー・ローズに代えて、ドロー決着をめざします。
92分、猛攻に出たホームチームが逆転に成功しました。右からのCKをファーのデフライがヘッドで右に送ると、さらにヘッドで決めたのはヴェシーノ!ハリー・ウィンクスの反応が遅れ、ウルグアイ人MFはフリーでした。2-1、ラスト5分まで勝っていたスパーズにとっては、激痛の逆転劇。プレミアリーグでワトフォードとレッズにやられたのも、セットピースです。イカルディが初めて打ったシュートが導火線となり、主導権を明け渡したスパーズは敗戦スタートとなりました。
つぶし合いの展開で先にゴールを奪い、うまく時間を遣っていたのですが…。単調なアーリークロスと平凡なロングクロスしかなかった今日のインテルは、負けてはいけなかった相手だと思います。ハリー・ケインが下がり、気持ちも布陣も重心が後ろにいってしまったのが敗因でしょうか。いやー、悔しい。バルサとPSVというやっかいな相手が揃うグループだけに、初戦は勝ち点をゲットして終えたいところでした。次戦は、ウェンブリーでバルサです。低調なハリー・ケインが気がかりですが、アグレッシブな守備と直線的なアタックでゴールを陥れるスパーズらしいサッカーを期待しましょう。
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ケインは3月か4月の怪我後、本調子でないように見えてしまいます。
本当にお疲れなのかもしれないですね…ポチェにとってもアンタッチャブルな存在になりかけているのかもしれませんが、一度ジョレンテやソンをCFに置いてケインを休ませて欲しいです。長いシーズン、彼の力は絶対に必要ですから。