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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ザハ、アザール、ファン・ダイク…「BBC」のアナリストが選んだベスト11がおもしろい!

GKデ・ヘア、DFスモーリング、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、MFミルナー、フェライニ、ライアン・フレイザー、アザール、FWザハ、フィルミーノ、アルナウトヴィッチ。ストークやトッテナムでプレイ経験がある「BBC」のサッカーアナリスト、ガース・クルークスさんが選んだプレミアリーグ5節のベスト11ですが、いかがでしょうか。10000字に及ぶレポートには、詳細なデータが盛り込まれており、読み応え抜群です。対戦相手のワトフォードのGKベン・フォスターに「ゴールキーピングにおけるリオネル・メッシ」と絶賛されたデ・ヘアは、納得のチョイス。5本のオンターゲットのうち4本をストップした守護神のハイライトは、終了間際にカバセレの強烈なヘッドを左に弾いたビッグセーブです。「ワールドカップでは不安定なプレイを見せたが、ユナイテッドでは貴重なポイントを稼いでいる」。モウリーニョ監督のチームは、今季も彼の素晴らしいセービングで勝ち点10は積むのではないかと思われます。

クルークスさんの最終ラインは3バックで、豪快なボレーを決めたスモーリング、スパーズのやっかいなアタッカーたちに決定的な仕事をさせなかったジョー・ゴメス、完璧だったファン・ダイクです。マンチェスター・ユナイテッドのCBについて、「トータルなコミットメントに驚かされた」と絶賛したクルークスさんは、「ヘアスタイルを変えたことでこんなプレイができたのなら、実に喜ばしい」と、モウリーニョ監督も会見でいじったドレッドヘアをネタにしています。彼がゴールを決めたプレミアリーグ11試合は全勝だそうです。セットピースで大きな得点源になっているスモーリングには、ファン・ハール時代に見せてくれたハードマークも期待したいと思います。

ルーカス・モウラに左から抜かれたシーンがあったものの、ジョー・ゴメスの守備は合格点だったのではないでしょうか。「ここ数年で最高のCB」「イングランド代表でキャプテンをまかせられる」と手離しで称賛するアナリストは、「タックル3回とクリア3回のジョー・ゴメスは、チーム最多となる9回のボール奪取を記録している」と秀でたスタッツを紹介しています。スパーズのエースを完封したオランダ代表キャプテンを、先週のベスト11から外す方はいないでしょう。「ハリー・ケインはボールを蹴れなかった。ヴィルジル・ファン・ダイクはあまりに大きく、あまりに強く、あまりに落ち着いていた」。この日のウェンブリーで最多のクリア5回という数字を残したクレバーなCBは、ラインの統率、カバーリングなど、どこを取っても文句なしでした。

誰よりも多い10回のポゼッション奪還、空中戦は7勝2敗、スモーリングのゴールをアシスト。フェライニが中盤にいたからこそ、ポグバが安心して上がれたのだと思います。16歳でプレミアリーグデビューを果たしたミルナーは、スパーズ相手に卓越したサッカーセンスを見せつけました。敵陣でのパス32本はNo.1、タックル5回、サラーと並ぶチャンスメイク3回と、獅子奮迅の活躍でホームチームを圧倒。ナビ・ケイタとファビーニョが加わっても、32歳のMFがポジションを明け渡す気配はありません。2ゴール1アシストでレスターを粉砕したボーンマスのライアン・フレイザーは、「ダイブがなければ、なおよかった」と但し書きをつけられています。チェルシーで2回ハットトリックを達成したのはドログバ、ランパード、ハッセルバインクですが、ジルーのサポートとジョルジーニョからのPKプレゼントで3発決めたエデン・アザールは、4番めの選手となりました。

前線で選ばれたのは、ハダースフィールド戦で決勝ゴールを挙げたザハ、素晴らしいプレスと追加点でスパーズ戦勝利の立役者となったフィルミーノ、エヴァートンをアウェイで屠る原動力となったアルナウトヴィッチです。ザハに対するヨルゲンセンのファールはイエローではなくレッドじゃないかと話題になり、「BBC」は過去5シーズンでドリブル数も被ファール数もアザールに次ぐ2位と紹介。「彼は僕をケガさせてまで、レッドカードをもらう必要はないはず」と、本人も困惑しています。クリスタル・パレスは、2017-18シーズン以降でザハが不在だったプレミアリーグ10試合を全敗しており、11番の負傷は致命的なダメージにつながります。持ちすぎを改善しようとしているドリブラーは、今季も勝った2試合でいずれもゴールを決めており、フルシーズンで活躍できればチームは残留に近づけるはずです。

2018年になってから、ゴールとアシストの合計が最も多いのは23本のサラーですが、2位は9ゴール7アシストのアルナウトヴィッチです。昨季からワントップにコンバートされた7番は、ヤルモレンコのプレミアリーグ初ゴールをお膳立てする素晴らしい裏抜けと冷静なボレーで、エヴァートン戦のアウェイ勝利に貢献しました。泥沼の4連敗で解任の噂も出ていたペジェグリーニ監督は、これでひと息つきましたが、チェルシー、マン・ユナイテッド、ブライトン、トッテナムと厳しいドローが続きます。負傷が伝えられたエースの早期復帰は、巻き返しの必須条件でしょう。

中盤に下がることを厭わない厳しいプレスとインターセプト、カウンターの起点となる的確なパス。明らかに従来のトップとは異なり、偽9番ともMFとも形容しがたい彼のポジションには、フィルミーノという名前をつけるしかなさそうです。ユルゲン・クロップ監督の就任後、38ゴール23アシストと最も多くのゴールシーンに関与しているアタッカー。スパーズ戦でもショート&ロングのカウンターでキーマンとなり、マネの突破からのこぼれ球をゴールに押し込みました。パリSG、チェルシーとの連戦、ナポリ、マンチェスター・シティと強豪対決が続くレッズに、ピッチを広く使う9番の貢献は欠かせません。

以上がクルークスさんの11人ですが、記事は最後に「Now it’s your turn」「Pick your Team of the Week」と、われわれのチョイスを促しています。最後に私のベスト11を紹介させていただいて、この稿を締めたいと思います。GKデ・ヘア、DFスモーリング、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、MFライアン・フレイザー、ベルナルド・シウヴァ、フェルナンジーニョ、フェライニ、アザール、FWヤルモレンコ、ジルー。みなさんの11人は?

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