後半、押しまくったアーセナル…一瞬のスキ、カウンター1発!ドルトムントの逆襲に沈む
オイル切れだと思われていたドルトムントが、実は虎視眈々とカウンターを狙っていたのがわかったのは、82分でした。自陣で奪ったボールを素早く右に展開し、グロスクロイツが縦に持ち込むと、アーセナルの守備陣はこれを防ぐべく、左サイドに傾斜します。相手が寄せてきたのをみて、クロスの出し先を伺っていたグロスクロイツは、逆サイドをチョイス。これがメルテザッカーを越えて裏に出たとき、そこにサニャはいません。フリーで走り込んだのは…エース、レヴァンドフスキ!
アーセナルのチャンピオンズリーグ・グループリーグ第3戦は、エミレーツにドルトムントを迎える注目の一戦。そもそものケチのつき始めは、16分に自らのミスから先制されたことでしょう。自陣ペナルティエリア外でカットしたボールを、ラムジーが持ち過ぎて奪われ、レヴァンドフスキからフリーのムヒタリアンへとまわり、あっけなくゴール!ここからしばらくは、中盤でのパスまわしをドルトムントに狙われ続け、長いパスに頼る時間帯が続きます。なかなかジルーにくさびが入らず、エジルは消え、ウィルシャーは囲まれ、アルテタとロシツキはパスコースが見つからずにバックパスを繰り返す、もどかしい時間。時折、サニャが上がると右サイドでフリーになるのが頼みの綱です。38分にロシツキのボレーはGKを越えるもゴールに入っていたフンメルスがクリアし、その直後の41分、待ちわびた同点弾は、やはりサニャのアーリークロスから。ジルーとDFが眼の前で交錯したヴァイデンフェラーがキャッチミス。こぼれたボールを最初に触ったのはオリヴィエ・ジルーでした。両チームとも、相手のミスを突いてのゴール。プレミアリーグ首位クラブと昨季チャンピオンズリーグのファイナリストの一戦らしい、ハイレベルな神経戦です。
後半になって、押されていた試合を盛り返し、完全にゲームを手の内に入れていたガナーズだけに、82分に奪われたゴールは激痛でした。一方、ゴールというスタミナドリンクを得て勢いを取り戻したドルトムントは、ここから追加タイムを含む11分間、まったくアーセナルに何もさせず、敵地での勝ち点3をもぎ取ります。それにしても、ドルトムントのクロップ監督はお見事。こんなに走れるチームをどうやって作ったのでしょう。徹底したフォアチェックからボールを奪うと、即座に両サイドが反応して繰り広げられるショートカウンターは、今季もスペインの2強やプレミアリーグ勢を苦しめそうです。
現在絶好調で、プレミアリーグの大将格であるアーセナルなら、ギュントガンなど中心選手を負傷で欠いたドルトムントには負けないと思ったのですが、どうやら甘かったようですね。これで両者とも2勝1敗。同時刻にアウェイでマルセイユを屠ったナポリも2勝1敗となり、死のグループは完全に三つ巴となりました。11月6日、敵地シグナル・イドゥナ・パークで行われるドルトムント戦は、アーセナルにとって絶対に負けられない一戦となりました。ホームで手痛い敗戦を喫したアーセナルですが、フラミニが戻ってくるであろう敵地でのゲームで、それこそ「倍返し」できるのでしょうか?
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