イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Saints】土壇場で勝利を逃した、モイーズ監督の慎重すぎる一手

ラスト2分まで守っていた勝ち点3を、89分に失うとは…。負けに等しいショックを引きずる、ホーム、オールド・トラフォードでのため息。開幕前、このカードが9位と4位の対戦になるなどということを、誰が考えたでしょうか。プレミアリーグ第8節、マンチェスター・ユナイテッドとサウサンプトンの一戦は、今季のプレミアリーグで最少失点を誇るサウサンプトンが要所を締め、土壇場のデヤン・ロブレンの一発で追いつき1-1。貴重な勝ち点1を手にしました。

マンチェスター・ユナイテッドがなぜ勝てなかったのか。「敗因」を求めれば、「決めるべきところで追加点を奪えなかった」「ラストのモイーズ采配が裏目に出た」という2点に帰結するのではないでしょうか。試合開始からのサウサンプトンの攻撃を何とかさばき、26分にヤヌザイの絶品ロングスルーパスで抜け出したルーニーのシュートをフォローした、ファン・ペルシの先制点まではよかったのですが、28分のルーニーのシュートはクロスバー。63分のヤヌザイのミドルシュートもGKボルツのファインセーブにはばまれ、ついぞ2点めを奪うことができませんでした。

それでも1-0で残り5分をきり、守り切って勝てればよかったのですが、モイーズ監督の3枚めのカードはルーニーout、スモーリングin。この交代で前線を薄くしたことが、サウサンプトンの自陣への侵入を誘発し、最後はCKからデヤン・ロブレンのゴールを許します。万全を期したかったのなら、ザハか香川真司を投入して、前線でボールをキープする時間を増やしたほうが、却ってリスクは少なかったのではないでしょうか。「慎重居士」モイーズ監督が、逃げようとする背中を相手にさらしたことが、つけ入るスキを与えてしまったように思います。

首位のアーセナルが、チーム全体に自信と余裕を纏ってプレイしているのに対し、マンチェスター・ユナイテッドに蔓延しているのは不安と焦り。目につくのは、DFのクリアミスの多さ、マークの甘さ、何でもいいからボールを掻き出すといった余裕のない対応、そして相手に中央を固められたときの打ち手のなさです。フィル・ジョーンズとエヴァンスに、DFライン全体をまとめる統率力は感じられませんでしたね。ジェイ・ロドリゲスのドリブルやルーク・ショーの走り込みに対して明らかに後手を踏むシーンもあり、近視眼的にボールのあるところだけを対処しているようにみえます。

攻撃の引き出しの少なさは、ファン・ペルシやルーニーが前線で動いた時に効果的なパスが出ないことが大きいと思います。サイドを攻めて、いけないとわかるとDFに戻し、またサイドへ…の繰り返し。香川真司のような、前線でのプレイの選択肢が多い選手がいないことに加えて、サイドチェンジもミドルシュートも中央の切り崩しもうまかった、ポール・スコールズがいなくなった穴は想像以上に大きいです。フェライニとキャリックは、キャラクターが重なってしまっており、1+1=1.5になってしまっています。両者とも活かしたいなら、フェライニは前に上げ、センターMFにはルイス・グスタフォやフラミニのような、後ろをしっかり締められてキャリックの負担を減らせるタイプがいたほうがいいかもしれません。

かように問題山積みの昨季プレミアリーグ王者に対し、いやあ、サウサンプトン、いいですね。残念ではありますが、デヤン・ロブレンを観ていると、得意分野がかぶる吉田麻也のプレイ機会がないのも仕方ありません。ロブレンの相方は、ヨミがいいタイプではなく、ハードマーカーでしょう。相性の問題ばかりではなく、結局のところ、プレミアリーグでは当たりが弱いCBの評価は低いので、残るとしてもよそにいくとしても、いま一度吉田麻也はマンマークの強さを磨かないといけません。ロブレンとフォンテに安定感があり、左SBルーク・ショーのバランス感覚もよく、運動量も守備力もあるワニヤマが中央で構える今のセインツが、8試合で3点しか奪われていないのも納得です。

サポーターゆえに厳しいことを書き連ねましたが、今のマンチェスター・ユナイテッドにとって、不調につける最高の良薬は「無様でもいいから勝ち点3を獲ること」でした。そんななかで、最後の最後までリードはしていたわけで、今までも「ホームなのに攻めあぐんでのらりくらりと1-0」という試合はそれなりにあったのを思い出せば、この日のゲームも特別に悪かったわけではないのかもしれません。しかし、勝てませんでした。うーん、何度考えても、守るポイントを後ろに引き下げてしまったスモーリング投入は「余分な一手」「つけいるスキ」でしたね。

今、モイーズ監督に必要なのは、開き直りでしょう。いっそこうなったら、攻めて攻めて攻めて勝ちにいく、という采配に徹するのもいいかもしれません。ウェルベックやバレンシアなど、「前の選手まで守備力重視」で戦った結果がこれですから、ここはひとつ、逆ブレしてみませんか。いずれにしても、くよくよしてる時間はありませんね。明日はチャンピオンズリーグでレアル・ソシエダ、土曜日はプレミアリーグのストーク戦と、立て続けに試合です。切り替えて、次こそは勝ちましょう。ぜひ!

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【MAN.UTD×Saints】土壇場で勝利を逃した、モイーズ監督の慎重すぎる一手” への2件のフィードバック

  1. 通りすがり より:

    ホームで支配率もシュート数も負けるなんて・・・
    まずは結果がほしいですね!

  2. makoto より:

    通りすがり さん>
    おっしゃるとおりです。マンチェスター・ユナイテッドは、ファーガソン時代からボール支配率は高くなくて、45%くらいのほうが勝っていたりした(=一定、相手に持たせて獲ったら速攻&即シュートだった)のですが、シュートが少ないのは痛いです。今、選手のメンタルがよろしくないように見えるので、とにかく結果がほしいです。

コメントを残す