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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

エヴァートンとウェストハムが撃沈!ジャイアントキリング続出のFAカップ速報!

毎年恒例、FAカップのジャイアントキリング。2018-19シーズンの4回戦は何が起こるかと、期待半分不安半分で経過を追っていました。3回戦でプレミアリーグ首位のリヴァプールをねじ伏せたウルヴスは、リーグ1(3部相当)のシュルーズベリーに90分まで2-1とリードを許しておりましたが、追加タイム3分のドハーティの同点ゴールで何とかリプレイに持ち込みました。本拠地アメックス・コミュニティでWBAからゴールを奪えなかったブライトンも、アウェイで勝てばOK。チャンピオンシップ19位のミルウォールに2-2と苦戦していたエヴァートンも、グディソン・パークに戻れれば勝つだろうと思っていると、94分にウォレスに決められ、あっけなく姿を消しました。最も衝撃的だったのは、唯一のナイトゲームです。プレミアリーグ10位のウェストハムが、リーグ1で最下位のウィンブルドンに4-2完敗!12月以降のプレミアリーグで6勝1分3敗と好調のクラブが、ここで去ることになるとは思いませんでした。

ジャイアントキリングを喫してしまった2つのクラブの戦いぶりを追いかけてみましょう。ハマーズとは対照的に、直近のプレミアリーグ10試合を2勝2分6敗と絶不調のエヴァートン。マルコ・シウヴァ監督はブックメーカーで次の解任候補の本命に推されており、ミルウォール戦は浮上のきっかけにしたい一戦でした。ピックフォード、コールマン、マイケル・キーン、ジェリー・ミナ、ディニュ、グイェ、アンドレ・ゴメス、ルックマン、シグルズソン、リシャルリソン、カルヴァート=ルーウィンというスタメンは、ほとんどベストメンバーです。43分にリシャルリソンのミドルシュートをGKアーチャーがキャッチミスしたときは、プレミアリーグのクラブが押し切るものとばかり思っていました。

前半終了間際の47分、FKをボックス手前に放り込んだミルウォールは、クーパーが競り勝ったボールをグレゴリーがヘッドでピックフォードの頭越しに決めて追いつきました。圧倒的にボールを支配していたエヴァートンは、なかなかシュートが打てなかったものの、72分にシグルズソンがボックスに転がしたボールをジェンク・トスンが左隅に収めて1-2。これで勝ったと思ったのですが…エヴァートンの3失点は、すべてセットピースからでした。75分、シェーン・ファーガソンが右から上げたFKから混戦となり、最後はクーパーが押し込んで同点。エヴァートンの選手たちはハンドを主張しておりましたが、VARは使われませんでした。93分、右からFKをゴールのほうに曲げたのはハッチンソン。競り合ったボールがゴール前にこぼれると、ミルウォールの選手が3人フリーになっていました。左足で蹴り込んだのはウォレス。頭を抱えるアウェイチームの選手たちに、巻き返す時間はありませんでした。

ロナルド・クーマン解任後、迷走を始めたチームは、プレミアリーグ11位に沈むようなレベルのメンバー構成ではありません。降格まで心配する必要はなさそうですが、就任初年度の指揮官はチャレンジを続けられるでしょうか。ハダースフィールド、ウルヴス、ワトフォードと当たるプレミアリーグで勝てなければ、クラブは厳しい決断を下すかもしれません。

アルナウトヴィッチとフェリペ・アンデルソンが先発から外れていたウェストハムですが、問題は攻撃よりも守備でした。34分、縦パスを受けたワーズワースがボックス左のアッピア―にラストパスを出すと、絶妙なバウンドのシュートにアドリアンが触れず1-0。41分にはハーフライン過ぎでインターセプトに成功したワッグスタッフが独走してアドリアンの左を抜き、ハーフタイムで既に2点差となりました。ペジェグリーニ監督は、怒りの3枚代え。出来が悪かったアンディ・キャロル、ディアンガナ、オビヤングを外し、ルーカス・ペレス、フェリペ・アンデルソン、フレデリクスで反撃を期しました。ところが…。

後半開始直後の46分、左サイドからのアッピア―のクロスにワッグスタッフが飛び込み、アウトにかけたボレーを右隅に流し込んで3-0。これだけ離されては、格上のクラブといえども追いつくのは難しくなります。57分、右サイドを突破したフレデリクスのグラウンダーのクリアがファーに流れ、ルーカス・ペレスが豪快に右隅に決めて1点を返し、71分にはフェリペ・アンデルソンが左からのFKをニアに突き刺して3-2。ハマーズの追い上げは、ここまででした。そわそわしながら戦況を見つめていたウィンブルドンのサポーターは、43分の4点めで勝利を確信しました。左に出たワッグスタッフがボックスに入ってきたワーズワースにつなぎ、ファーにふわりと浮いたボールをシビックがヘディングシュート。交代選手が全員絡んで2ゴールを決めたハマーズは、前半の出来の悪さが命取りとなりました。

本日のプレミアリーグ勢のゲームは、クリスタル・パレスVSトッテナムのロンドンダービーと、チェルシーVSシェフィールド・ウェンズデー。いずれもホームチームが勝つのではないかと予想しておりますが、FAカップの早いラウンドに予断は禁物です。いや、まさかハマーズが…。フットボールの怖さをあらためて思い知った1日でした。

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