「クロップが熱望した理由がわかった」…南野拓実のデビューに現地メディアは軒並み高評価!
プレミアリーグをよく知る記者たちが歓迎ムードだった理由を推測すると、以下の4つに集約されるのではないでしょうか。「チームに合流して間もないという事情を考慮」「ユルゲン・クロップが試合後に激賞」「リヴァプールのコンセプトへの適性を評価」「何しろバーゲン価格」。いつも明るい指揮官の評価は、決してリップサービスではなく、南野に何を期待していたかがわかる的確な表現が印象的でした。
「よくわからないチームにおける最初の試合は、熟成したチームであるほど困難なものだ。彼が一緒にこなしたのは2回のセッションだけだからね。それでも彼は、この種のゲームを理解し、並外れたスキルといい姿勢を見せてくれた。先陣を切ってしっかりチェイスしてくれた」
「疲労はなかったけど、チームを知らない状態で無理をさせたくなかったので、引き上げた。オックス(=チェンバレン)のアドオンはいい選択だったね。タクミはスーパーだ。傑出している。彼こそがわれわれがほしかった選手。待ち望んでいたプレーヤーだ」
クロップ監督の言葉を受けて、地元メディアの記者も南野に高い評価を与えています。「リヴァプール・エコー」のポール・ガーストさんは、「クロップがなぜ南野を熱望したのか納得した。彼はエヴァートン守備陣を苛立たせ続けた」とツイート。プレス、ポジショニング、動きの質の高さがプラス材料となったようです。「インディペンデント」のマーク・クリッチリー記者は、「南野拓実のデビューは長く記憶には残らないかもしれないが、多大な約束が詰め込まれていた」とレポート。彼もまた、「今回のサインが理にかなっていると理解するのは簡単だった」と振り返っており、「タッチラインに向かうとき、アンフィールドの温かい称賛があった。彼がレッズで受ける最後のオベーションとなる可能性は低い」と結んでいます。
日本人ストライカーに付いたタグを「バーゲン価格」といい切った「スカイスポーツ」は、初戦のプレイを時系列で紹介し、「エリオットとの期待感高まる連携があり、ラインの裏を狙う明確な意志があった」と解説。ハーフタイムの後に消え去ったと指摘しつつも、「クロップが好むプレスゲームに適している」「攻撃における重要な選択肢になりえる」とポジティブに捉えています。「Takumi Minamino’s Liverpool debut against Everton assessed(タクミ・ミナミノのエヴァートン戦におけるリヴァプールデビューを評価)」と題したレポートにおいて、もうひとつの注目ポイントは、2年前にFAカップ3回戦のマージーサイドダービーという同じステージでデビューした選手との比較です。
「イングランドのフットボールにとって騒々しい1日だった…ファン・ダイクが同じ組み合わせで勝利のゴールをマークした2年後、ミナミノのクラブにおける初戦はより静かだった」
当時のファン・ダイクは「プレミアリーグのDFとしては史上最高額」と移籍金が話題になっており、84分に決勝ゴールを挙げてもなお、獲得を疑問視する声は収まりませんでした。南野は、最高のタイミングと条件で、レッズに加わることができたのでしょう。ザルツブルグに支払った額が5000万ポンドを超えていれば、ハードルを上げてチェックする地元メディアの視線はより厳しかったのではないかと思われます。
まずまずのスタートを切った南野ですが、5試合もノーゴールが続けば、サポーターの催促とメディアの困惑の声が高まるのは必至です。プレミアリーグデビューは短い時間となりそうなので、ブリストル・シティVSシュルーズベリーの勝者と戦うFAカップ4回戦で初ゴールを決め、ラクになっておきたいものです。
いやー、楽しみですね。日本人初のプレミアリーグ10ゴール突破、稲本潤一、香川真司、岡崎慎司に続く4人めのプレミアリーグ制覇、さらにはビッグイヤー獲得と夢は膨らみます。次の出番は、19日に行われるアンフィールドのマンチェスター・ユナイテッド戦と予想しておりますが、いかがでしょうか。ぜひ、いいプレイを見せてください。…ゴールはやめてね。
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