ケガ人だらけのプレミアリーグ。サバイバルレースから脱落しそうなのはマンチェスター勢!?
さて、トップバッターのマンチェスター・シティですが、最高に痛いのは「四天王」のひとり、セルヒオ・アグエロのリタイアです。6-3で圧勝したアーセナル戦の後半開始直後、ハムストリングをやってしまって途中交代。ペジェグリーニ監督にしてみれば、この試合はドローでもいいからチームの核弾頭に無事でいてほしかったぐらいでしょう。当初、BBCのインタビューで「少なくとも1ヵ月」と語られていた離脱期間は、その後のスカイスポーツの取材で最大8週間に延長されており、状況によっては2月に行われるチャンピオンズリーグのバルセロナ戦に間に合わないかもしれません。マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、同じ街でにらみ合うライバルクラブの戦力ダウンは悪くない話なのですが、アンチ・スペインの急先鋒としてはベストメンバーでバルセロナにぶつかってほしいという思いもあり、どうも複雑な心境です。
さらに追い打ちをかけるように、マイカ・リチャーズに加えてサバレタがアウトとなり、あっという間に右SBがいなくなってしまいました。彼が負傷したのは17日のキャピタルワンカップ準々決勝、レスター・シティ戦。さほど重視していなかったゲームでのアクシデントは、ペジェグリーニ監督にしてみれば痛恨の極みでしょう。誰の目から見ても指揮官の意気消沈は明らかで、「これから考える」と言葉少なです。CBナスタシッチはそろそろ復帰するのでしょうが、マンチェスター・シティのDFとGKの問題は、今季終わりまで引っ張りそうな雲行きです。
そして二番手はリヴァプール。おそらく2月まで戻ってこないであろうスタリッジに加えて、先日ジェラードがハムストリングをやってしまいました。ホセ・エンリケの代わりは若いフラナガンが埋めていますが、代わりの選手に乏しいポジションの大物がいなくなったのが痛いですね。とはいえ、私はこのチームの脱落はないとみています。何せリヴァプールは、「ミスター・ジャニュアリー」とでも命名したくなるような、1月補強上手。夏と比べてこの時期は、ビッグネームは動かしにくいのですが、スアレス、スタリッジ、コウチーニョと、現在の主力を全員1月に獲得したのはお見事のひとこと。ロジャース監督は、間違いなく動いてくるでしょう。新しいセンターMFが誰なのか、年明けから注目してまいりたいと思います。
続きまして、わがマンチェスター・ユナイテッド。うーん、あまり言いたくありませんが、この状況では残念ながら脱落候補ナンバーワンでしょう。先日ケガから復帰したファン・ペルシが太ももを痛め、再度リタイア。キャリックの復帰も年明けで、フェライニは腰と腕を傷めています。ここまででもリヴァプール以上にマイナスが大きいのに、直近、すぐ戻るとはいえルーニーも負傷。満身創痍のリオはいつ壊れるかわからず、不安だらけの年末です。ここは、チチャリートとウェルベック、そして香川真司の奮起に期待するしかありませんが、今のサッカーでは、プレミアリーグ上位対決で勝てるイメージはありません。
トッテナムとエヴァートンは、それぞれ売出し中の若手であるタウンゼント、デュルフォーをしばらく失う見込みで、とくにエヴァートンは痛いですね。トッテナムは、タウンゼント以前に監督がリタイアしたばかりで、「それどころじゃない」状況。サイドにはレノンやシグルズソン、ラメラがいるので、チーム全体さえ立て直せれば巻き返しは充分可能でしょう。今回、ロンドンは比較的無風で、チェルシーはファン・ヒンケルの長期離脱とアスピリクエタぐらい。アーセナルは既に大量リタイアのピンチを越えており、チェンバレンやポドルスキの復帰というプラス要素のほうが大きいくらいです。よって結論は、「マンチェスターが大ピンチ、マージ―サイドは曇り空、ロンドンは珍しく晴れ間がのぞいている」といったところでしょうか。いや、これはまずいですね。昨季プレミアリーグ王者らしからぬ、せこいことをいうようですが、来季の欧州のステージを最低限確保すべく、キャピタルワンカップは獲ってほしい、と切実に思っています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
ミチュがアスパスとのトレードローンにサインしたって報道ありましたけど、どうなんでしょうね?(笑)
リバプール側としては最高のトップ下の補強になると思うんですがちょっと信じられないですね(笑)
—–
コウチさん>
その話は、さすがに眉唾ですね。「ミチュがイアゴ・アスパスのスウォンジー加入を熱望」という報道がありますが、実際はそのくらいのネタなんじゃないかと思います。