【MAN.CITY×Crystal Palace】クリスタル・パレスに1点とは…他クラブサポーターから大ブーイング必至!?
17位クリスタル・パレスにたったの1点?何ですか、その「子どもにやさしいマフィア」みたいな極端なえこひいきは!?
この日のクリスタル・パレスが、あわやジャイアントキリングというところまで善戦したことを成功とするならば、その最大の要因は「点を獲りにいかずにひたすら守ったこと」であり、結果的にゴールを奪われて1-0で敗れた失敗の理由は、「後半、いけると踏んで点を獲りにいってしまったこと」でしょう。もし、彼らに勝ち点をゲットする可能性があったとすれば、後半、サウサンプトンからきたパンチュンの惜しいシュートがGKハートのビッグセーブで阻まれ、ジェディナクのミドルがゴールを脅かしたあの時間帯にフィニッシュを決め、0-1のまま再度、守りに徹するという展開に持ち込めた場合のみだったと思います。
1996年7月、アトランタオリンピックで、日本代表が伊東輝悦のラッキーなゴールを守り、シュート本数28対4の劣勢ながら1-0でブラジルを破った試合。あるいは、2012年4月、そのシーズンのチャンピオンズリーグを優勝したチェルシーが、バルセロナとの準決勝をドログバの1発で制した試合。専守防衛でゴール前のスペースを埋め、ただ1回のチャンスを完璧なプレイでモノにする。これができれば、クリスタル・パレスはカーディフやWBAをかわしてプレミアリーグ15位で新年を迎えることができ、マンチェスター・シティは圧倒的な戦力を有しながらも3位で2013年を終えざるをえなかったかもしれません。
しかし、マンチェスター・シティは強かったですね。この日は前半から、センターMFフェルナンジーニョが攻撃に積極的に参加し、オールラウンドな能力の高さを見せつけました。彼がそれだけ攻めていたということが、いかに中盤に憂いがなかったかを物語っています。ヤヤ・トゥレ、ナスリ、ネグレドがいないなかでもゲームを完全に支配し、後半、フェルナンジーニョに疲労の色をみてとると、ペジェグリーニ監督はナスリを投入。同時にSBボヤタをネグレドに代えるという、完全攻めモードにスイッチし、10分後の65分、ついに先制点を奪います。
ナスリの左からのクロスはDFにヘディングでクリアされるものの、逆サイドでこれをフォローしたヘスス・ナバスが中央でフリーになっていたジェコにグラウンダーのラストパス。クリスタル・パレスDF陣は人数はいたのですが、それまでの集中力を欠き、誰もジェコのシュートコースに入れませんでした。うーん、もったいない!こうなるともう、ホームチームのペース。攻撃力だけでなく、リードを守るのもマンチェスター・シティがいちばんうまいと思います。かくして1-0。シュート23本を浴びせながらも、プレミアリーグ17位相手に1点しか獲れなかったシブいゲームながら、悠々と勝ち点3です。ホーム10連勝を飾ったマンチェスター・シティはプレミアリーグ暫定首位となり、アーセナルの結果を待つことになりました。
シーズン開幕前、私は「マンチェスター・シティは守備に難があるので4位に入れない」と予想したのですが、イギリスをはじめとするブックメーカーの最低オッズは彼らなんですよね。年が明ける前に白旗を揚げるなど、不振チームの監督解任みたいで嫌なのですが、今のマンチェスター・シティには負けるイメージが持てません。2014年は、彼らがこのまま突っ走ってしまうのでしょうか。このうえは、「年が変われば空気も変わる」という根拠も論理もない淡い期待感を胸に、スウォンジーとニューカッスルという曲者軍団の奮闘に期待することとしましょう。いやー、いろんな1-0がありますね!
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シティのホーム10連勝はさすがですね
まあ守備は褒められるものではないですが
リバプール戦を控えるチェルシーも
ホームではまだ負けなしの8勝1分
リバプールに勝ってしまうと勢いづいてこわいです