ロンドンのおいしいもの (8)英国の自慢料理!?イングリッシュ・ブレックファースト
ヨーロッパの朝ごはん、というとどんなメニューを想像しますか?フランスならクロワッサンやバゲットに、バターかジャム、お好みでシリアル、そしてカフェオレ。ドイツならカイザーもしくはライ麦パン、ゆで卵。ホテルによっては軽くハムかソーセージくらいはつくかもしれません。それなりのお値段のホテルならば、フルーツを供するところもあるでしょう。イタリア、フランス、ドイツはとにかくパンがおいしいです。ただし、コンチネンタル・ブレックファーストは、どこもボリュームはそれなり。家で毎朝食べている、会社へ行きがけに牛丼屋で朝定、ホットドッグや立ち食いそばが御用達、旅館にいくと和食の朝ごはんが楽しみ、といった「ニッポンの朝ごはんしっかり派」には物足りないかもしれません。
さあ、そこです。しっかり食べたい。おいしいものを食べて、今日も1日がんばろう!”と思いたい。そんな”朝食べる派”にとって最強の国、それはイギリス。サマセット・モームでしたっけ、「イギリスでおいしいものを食べたいと思ったら、1日3回、ブレックファーストを食べればよい」という言葉があるくらいです。自慢してるのか自虐ネタなのか、トホホな名言ですが。もとい、私が考える、最強のイングリッシュ・ブレックファーストはこんなメニューです。
ソーセージ(できれば豚の血で作ったブラック・プディング入れて2種類)、ベーコン(こんがり)、焼きトマト、焼きマッシュルーム、ハッシュドブラウン(要は揚げポテト)、目玉焼き(お好みでスクランブルやオムレツをどうぞ)、ベイクドビーンズ(インゲン豆のケチャップ煮をどっさり)、トースト(堅めのパンをカリッと焼いて)、そして紅茶。
どうですか。おいしそうでしょう!(すみません、ロンドンといいながら、写真はリヴァプールのホリディ・インで食べたバイキング形式のイングリッシュブレックファーストです。そしてもう1点は、ヒースロー空港で食べたエッグ・ベネディクト。ハワイでも食べられる朝ごはんですが、おいしかったのでつい、写真載せちゃいました)
今回の旅では、アーセナル駅の近くで1回、リヴァプールで1回、いただきました。いや、ホント、最高の朝です。ソーセージがまた、何の動物のどこの肉を使っているのかわからないような、何ともいえない味で。間違いなくドイツのとは違います。目隠しテストやっても、100人中98人は外さない、くらいの違いです。これだけ盛り上がると、「で、どこのお店がおいしいの?」と思われるかもしれませんが、オッケー、胸を張って答えましょう。「どこでもいいですよ!」。一般に、ホテルやレストランは上品で、パブや街場のカフェはクセがあり、それぞれに魅力があるので、どこがいいかは自分で探し当てるしかありません。何しろ、パブからホテルから小さなカフェから、街の至るところに「English breakfast」の看板や貼り紙があるのです。店によっては「All day ok!」などと書いてあります。仕方がありません、何しろ1日3回食べるといい、とあのモームが言い切ってしまったのですから。実際、「今日はさくっと済ますか!」という気分のランチでもディナーでも、いけちゃいます。ただし、ひとつだけご注意を。お値段はまちまちで、店によっては10ポンド(約1500円)くらいしますので、ちゃんと確認して覚悟して、入られたほうがよろしいかと思います。とはいえ、地下鉄初乗り650円のロンドン価格ですから、あきらめて一心不乱に食すしかありません。
おお、ここまで一気に書けちゃいました。書いてたら、食べたくなりました。そろそろ21時を過ぎ、晩ごはんが恋しい時間です。ああ、ロンドンにいれば、街に出て間違いなく…。
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